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山口氏は冒頭にFOMAユーザーの増加や「パケ・ホーダイ」の契約数が782万ユーザーに拡大している現状を紹介。パケ・ホーダイユーザーの有料コンテンツ登録も利用率が80％、登録個数は平均3.7個であるとして「通信スピードが上がり、パケ・ホーダイになることでユーザーはアクティブになる」と紹介。毎月のiモード情報料収入も165億円を超えているとし、iモード契約者数の推移以上に収入が伸びているグラフを示して市場の伸びをアピールした。 同氏は「時代とともにコンテンツは変化する」と述べ、コンテンツのジャンル別の推移に関するデータを紹介した。それによれば、5年前では着信メロディが51.6％とコンテンツ市場の主流であったのに対し、直近の2006年9月ではゲームが23.2％で最大の割合になっているという。5年前と比べるため、着うた、着信メロディは分けて比較されており、この2つを合わせると音楽系コンテンツが1位になるが、有料コンテンツ市場が時代とともに変化している様子が示された。同氏は「コンテンツ利用はますますアクティブになっている。コンテンツ市場に参入できる余地が無い、ということはない。時代とともに変化していく」とした。
音楽系コンテンツは、「着うたフルのコンテンツが少ないことから市場は若干縮小気味」としたものの、HSDPA対応端末で対応する「ミュージックチャネル」や大容量iモーションを紹介し、音楽サービスの充実を積極的に図っていくとした。 ゲーム系コンテンツは右肩上がりに伸びているとし、903iシリーズで対応するメガiアプリのゲームにも言及し、「おかげさまでメガゲームはビッグタイトルが揃った。まだまだ伸びていく市場と信じている」と述べた。同氏はジャンル別の推移のグラフも示し、「パチスロ系アプリ」「ミニゲーム系」「ビッグタイトル」の3極化が進んでいる様子を紹介した。
電子書籍コンテンツの市場については「伸びているが、まだまだこれからの市場」とし、コミックを中心に今後も市場が拡大していくとの予測を示した。「ユニークユーザーは男性が多いが、お金を払うユーザーは女性が多い」といった傾向も紹介されたほか、携帯電話向けオリジナルのアマチュア小説の人気振りにも触れ、ユーザーの反応をダイレクトに受けながら執筆されていく携帯電話ならではの構図などを紹介した。 山口氏はこのほか、映像コンテンツの拡大についても触れた。「ケータイで映像コンテンツというと、権利関係もあって難しい面もあるが、日本テレビと設立したD.N.ドリームパートナーズは、ドコモが番組制作側に入っていこうというもの。これからは“映像もドコモ”としてやっていきたい。もっと思い切った携帯との連動を日本テレビとやっていきたい」として、放送と通信の連携において番組制作段階から関わっていくとした。また同氏は角川書店との提携についても述べ、こちらも映画の制作段階から関わって携帯電話向けコンテンツをより円滑に配信できるようにするものであるとした。 山口氏は最後に「コンテンツ市場は、プラットフォームが進化すればまだまだ伸びていく。これだけオープンなプラットフォームはドコモだけ」と語り、会場に集まった業界関係者にiモードのコンテンツ市場の拡大をアピールした。 ■ ＵＲＬ mobidec 2006 http://www.mobidec.jp/ NTTドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/ ドコモレポート「iモードコンテンツの市場規模」（PDF形式） http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/report/061130.pdf （太田 亮三） 2006/11/30 16:06 | ||||||||||||||
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