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【ITU TELECOM WORLD 2006】
ドコモ夏野氏、生活密着型のiモード戦略を解説

夏野剛氏

 NTTドコモの夏野剛氏
 「ITU TELECOM WORLD 2006」で6日に行なわれた講演では、デジタルライフタイル関連のセッションにNTTドコモの夏野剛氏が登場し、先進的なサービスを数多く提供するiモードの戦略を語った。

 夏野氏は、日本においてドコモのユーザーの半数以上が3GであるFOMAに移行している現状を紹介。1999年に開始したiモードによりARPUも順調に推移している様子をグラフで示した。

 同社の戦略を「エンターテインメント」「ライフキット」「コミュニケーション」の3つに大別する同氏は、豊富なサービスが受けられる端末として、先頃シリーズがすべて投入された903iシリーズを紹介。903iシリーズ6機種すべてがQVGA、2.4インチ以上のディスプレイと3メガピクセルのカメラを搭載し、おサイフケータイ、GPSをサポートしている点を特徴として挙げ、さらにいくつかの機種はWMAに対応している点にも言及した。

 同氏は「若い人は、24時間携帯を手放さない」として、エンターテインメントだけでなく、生活に密着したものが重要とする。音楽についても、常に重要な要素であるとして、連続再生時間が大幅に伸びている最新端末やナップスターの定額制サービスを紹介した。また、WMAをスタンダードとしてWMA対応端末の投入や、HSDPAサービス、「プレイステーションクラス」というメガゲームをスライドとともに紹介し「私も『ストリートファイター』をプレイしている。すばらしいゲームだ」とアピールした。


903iシリーズ メガゲーム
 最新スペックを満載する903iシリーズを紹介  メガゲームは「プレイステーションクラス」とアピール

 同社の現在の戦略の位置づけでは、日本でも度々説明されているように、現在を第3弾の成長期にあるとする。iモード以前をコミュニケーション・インフラの構築時期と位置づけ、iモードにより発展した市場をITインフラの構築時期と説明する夏野氏は、iモードの成功が日本の文化的な側面にもよるものであるとしながら、一方で「日本経済の発展にiモードが貢献した」と自信も見せる。「香港では電車の中で通話をしているが、日本ではみんなメールを打っている」と違いも示しながら、iモードが日本のITインフラとして発展している様子を述べた。

 現在の第3の成長は、コミュニケーションやITのインフラだけではなく、「ライフスタイル・インフラストラクチャー」であるとし、日本では国内航空券を携帯電話だけで利用できたり、おサイフケータイに対応したコカ・コーラの自販機の登場、「iD」でクレジットカードも携帯電話に搭載しているといったサービス事例を紹介。「財布を忘れても家に戻らなくてもいいが、ケータイを忘れたらすぐに戻る。なぜなら妻に通話履歴を見られては困るから」と冗談で会場の笑いも誘いながら、日本ではコミュニケーションだけでなく生活に欠かせないインフラとして携帯電話を展開している様子を紹介した。

 同氏は最後に、各国で展開しているiモードアライアンスにも触れ、現在は日本で先端的なサービスの利用が進んでいる状況だが、W-CDMAの普及でやがて各国の状況がシンクロし始めるだろうとの見方を示した。


第3の成長期 おサイフケータイ
 現在を第3の成長期と位置づける  拡大するおサイフケータイのサービス


URL
  NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/
  ITU TELECOM WORLD 2006
  http://www.itu.int/WORLD2006/

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(太田 亮三)
2006/12/06 15:42

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