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石井英男の「2001 International CES」レポート
SDメモリーカード編:SD-I/Oカードのモックアップ多数展示

単なるメモリカードから機能拡張用のI/Oカードへ

SDメモリーカード関連製品が展示されていたSDパビリオン。ときおり行なわれるプレゼンテーションにも、かなりの人が集まっていた
 SDメモリーカードは、東芝、松下電器産業、SanDiskなどが中心となって推進している小型メモリカード規格で、そのサイズの小ささを活かして、ミュージックプレーヤーやケータイ端末などで利用されている。昨年のCES初日に、SDメモリーカードの普及推進のための団体「SDアソシエーション」の設立が発表されたが、それからちょうど1年が経過し、SDメモリーカードを採用する製品も増えてきた。今回のCESでは、SDメモリーカード関連製品の展示をまとめたSDパビリオンが設けられ、各ベンダーによる展示が行なわれていた。

 中でも注目されるのは、SDメモリーカードを単なるメモリカードとしてではなく、I/O系カード(SD-I/Oカード)として機能拡張用に利用しようという構想だ。ソニーが、メモリースティックを機能拡張のために利用する「メモリースティック拡張モジュール」という規格を発表し、実際に動作するプロトタイプをいくつか出展していることへの強い対抗意識の現れが感じられる(なお、SDメモリーカードをI/O系カードとして利用するという構想自体は昨年のCESですでにも示されていたが、実際に動作するものを公開したのはソニーが先だ)。


東芝がSD-I/Oカードを積極的に展示

 SD-I/Oカードに関して、特に積極的な展示を行なっていたのが東芝である。東芝は、カメラモジュール、Bluetoothモジュール、スキャナモジュール、GPSモジュールの4種類のモックアップのほか、対応機器のコンセプトモデルも合わせて展示していた。残念ながら、展示されていたのは全てモックアップであったが、Bluetoothモジュールの出荷は2001年初夏(梅雨前と言っていた)にも開始される見通しとのことだ。それ以外の製品についても、2001年後半から2002年にかけて順次出荷を開始していく。

 SDメモリーカードの今後のロードマップは、昨年示されたものとほとんど変わらないが、容量512MBのカードが登場するのは2002年になるようだ(昨年のロードマップでは2001年中の予定になっていた)。また、SDパビリオン内ではなく、東芝の単独ブースでは、SDメモリーカード対応のモバイルオーディオプレーヤーの新製品「MEA210」が展示されていた。MEA210は、現行のMEA110ASよりも大幅に小型化されている。MEA210は、32MBのフラッシュメモリを内蔵しており、SDメモリーカードを装着することでメモリを拡張できる。MEA210の発売予定は4月頃とのことだ。


東芝が展示していたSD-I/Oカードのモックアップ。左上がカメラモジュール、右上がBluetoothモジュール、左下がスキャナモジュール、右下がGPSモジュールである。中央にあるのは、SD-I/Oカード対応PDAのコンセプトモデル
SDパビリオン内ではなく、東芝ブースに展示されていたSDメモリーカード対応のモバイルオーディオプレーヤーの新製品「MEA210」

手前にある黒い細長いものが、SDメモリーカード対応ホームオーディオプレーヤー(モックアップ)
画像も表示可能なSDメモリーカード対応オーディオプレーヤー(モックアップ)

SDメモリーカード対応のハンディビューワ(モックアップ)
分離型タイプのSDメモリーカード対応ホームオーディオプレーヤー(モックアップ)

SDメモリーカード対応のケータイ。右の細長い形をしたものが、受話器となる。Bluetoothを利用すると予想される(モックアップ)
東芝が示していたSDメモリーカードのロードマップ。およそ半年ごとに2倍ずつ容量が増加していく

松下電器産業やPalmもSD-I/Oカードを展示

松下電器産業のSDメモリーカードのロードマップ。256MB品から第2世代となり、データ書き込み速度が5倍の10MB/sに高速化される
 東芝に次いで、積極的な展示を行なっていたのが松下電器産業である。松下電器産業は、Bluetoothモジュールとカメラモジュールの2種類のSD-I/Oカードのモックアップのほか、すでに発売中のSDメモリーカード対応製品やコンセプトモデルを展示していた。また、まだ量産出荷が開始されていない容量256MBのSDメモリーカードにMPEG4ファイルを格納し、動画再生にも十分な速度で読み出しが可能であることを示すデモも行なっていた。

 また、SDパビリオン内のPalm社ブースでは、合計6種類ものSD-I/Oカードのモックアップが展示されていた。製品化のスケジュールはまだはっきりしていないようであったが、Palm OS搭載マシンでSDメモリーカードをサポートしていく方針はすでに表明されている。今後の展開に期待したいところだ。


松下電器産業が展示していたSD-I/Oカードのモックアップ。左がBluetoothモジュール、右がカメラモジュール
松下電器産業が展示していたSDメモリーカード対応機器。左がヘッドホンタイプのオーディオプレイヤー、中央はICレコーダー、右がポータブルオーディプレイヤー。なお、これらはすでに発売されている製品である

松下電器産業のSDメモリーカード対応パーソナルカラーファックス。こちらもすでに発売されている
左はすでに発売されているSDメモリーカード対応のfeelH"端末。右は、CCDカメラ内蔵のSDメモリーカード対応PDAのコンセプトモデル

まだ量産出荷されていない256MBのSDメモリーカードに格納した動画を再生するデモを行なっていた
Palm社は、6種類ものSD-I/Oカードのモックアップを公開

Palm社が展示していたSO-I/Oカードのモックアップ。左から、GPSモジュール、バーコードスキャナモジュール、MP3プレーヤーモジュール
Palm社が展示していたSO-I/Oカードのモックアップ。左から、デジタルカメラモジュール、Bluetoothモジュール、アナログモデムモジュール


URL
  2001 International CES
  http://www.cesweb.org/
  東芝の「TOSHIBA Media Card」ページ
  http://www.toshiba.co.jp/mediacd/
  松下のSDカード情報ページ
  http://www.panasonic.co.jp/sd/





2001/01/10 14:30

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