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【3GSM World Congress Barcelona 2007】
Microsoftブース、Windows Mobile 6対応端末が勢揃い

 Microsoftのブースでは、12日正式発表されたモバイル系の最新OS「Windows Mobile 6」(以下WM6)の対応端末などが展示された。

 Windows Mobile 6は、スマートフォンなどに提供される最新OS。ブースでは、OSを紹介するプレゼンテーションが行なわれており、最も注目を集めていたのは、WM6に対応したスマートフォンの展示コーナーだった。


Dash

Dash
 T-Mobileの「Dash」は、WM6 Standardに対応したスマートフォン。EDGE/GSM/GPRS方式に対応する。201MHzのテキサスインスツルメンツ(TI) OMAP850プロセッサーを搭載し、QWERTY配列のキーボードを備えている。カメラを装備し、microSDカードスロットを搭載する。Bluetoothや無線LANに対応。


iPAQ 510

iPAQ 510
 HP製の「iPAQ 510」は、コンパクトなWM6 Standard対応端末。EDGEやGSM/GPRSに対応する。200MHzのTI製OMAP850プロセッサーを搭載し、Bluetoothや無線LAN(802.11b/g)も利用できる。


JAQ4

JAQ4
 i-mateの「JAQ4」は、EDGEおよびGSM/GPRSに対応したWM6 Professional対応モデル。CPUは206MHzのTI製OMAP850、GPS機能や2メガピクセルカメラを搭載する。miniSDカードスロットが用意されている。QWERTY配列のキーボードを搭載。Bluetoothや無線Lan(802.11.b/g)も利用できる。


Treo 750v

Treo 750v
 Palmの「Treo 750v」は、W-CDMA(UMTS)およびGSM/GPRS方式に対応したWM6 Professional対応モデル。カメラやQWERTY配列のフルキーボードを備える。CPUはサムスン製のS3C2442 300MHzとなる。Bluetoothに対応。


 サムスン電子製の「i760」は、スライど式のフルキーボードや数字キーを搭載したWM6 Professional対応モデル。CDMA2000 1xEV-DOに対応する。メガピクセルカメラを装備。CPUには、サムスン製SC32442 400MHzを採用する。Bluetooth 2.0や無線LAN(802.11b/g)が利用できる。


i760 i760(閉じたところ)
i760 i760(閉じたところ)

 i-mateの「SPL」は、GSM/GPRS方式対応のWM6 Standard対応モデル。厚さ12mmの薄型ボディで、入力部はシートキーを採用する。2メガピクセルカメラやminiSDカードスロットを装備する。CPUはTI製OMAP730 200MHz。


SPL SPL(キー部分)
SPL SPL(キー部分)

G900

G900
 また、ケース内展示のみとなったが、東芝製の「G900」も紹介されていた。なお、同端末はソフトバンクモバイルより国内に投入される見込み。

 「G900」は、HSDPA/EDGE/GSM/GPRSの各方式に対応したWM6 Professional対応モデル。480×800ドットのワイドVGAサイズのタッチスクリーンを搭載する。スライド式のボディにはQWERTY配列のフルキーボードを備え、2メガピクセルカメラやminiSDカードスロット、指紋センサーなどが用意される。CPUは300MHzのインテル製PXA270で、64MBのRAMと128MBのROMを搭載する。通話時間は最大3.3時間。


MicrosoftのKnook氏

MicrosoftのKnook氏
 このほか、プレスカンファレンスでは、Microsoft モバイル&組込機器部門のSenior Vice PresidentのPieter Knook氏がWM6のプレゼンテーションを行なった。同氏は、WM6には3つのキワードがあるとし、「simple」「productive」「personal」を挙げた。より簡単でアクセスしやすいインターフェイスを備え、モバイル環境でパソコンと同様の使い勝手の良い環境を提供するとした。

 カンファレンスでは、ソフトウェア群「Windows Live」のWindows Mobile対応版を紹介し、デモンストレーションが行なわれた。また、受信したメールの中から目当てのものを探し出したい場合に、端末内部の情報が検索しやすい仕組みなども用意されている。ショートカットなども使い易いようにカスタマイズできる。


松本徹三氏

ソフトバンクモバイル取締役執行役員副社長、技術統括兼CSOの松本徹三氏
 なお、今回のカンファレンスには、ソフトバンクモバイルの取締役執行役員副社長で技術統括兼CSOの松本徹三(Ted Matsumoto)氏が登場した。同氏は冒頭、ソフトバンクモバイルについて、「我々は昨年設立されたばかり。だから3Gのユーザーは600万人しかいない」「昨年、大金をはたいて日本のボーダフォンを買収した」と説明し、海外の報道関係者らの笑いを誘う一方、支配的で強大な他の通信事業者に挑戦していく姿勢も示した。また、欧州の状況とは異なり、日本ではメーカーではなく通信事業者が端末やサービスを一括して提供している状況なども語った。

 WM6について賛辞を述べた同氏は、国内において、WM6を搭載したHTC社製第2弾の端末、東芝製スマートフォンを6月以降夏頃に投入すると語った。前述した通り、東芝製の「G900」はブースで展示していたWM6対応端末の中でも非常にハイエンドなモデルとなっている。松本氏はG900について「PCコンパニオン」と紹介していた。

 松本氏は、クアルコムジャパンの社長と会長を歴任し、昨年8月までは米本社の上級副社長を務めてきた人物だ。講演終了後、わずかな時間ではあるが同氏からコメントを得られた。

 昨年9月よりソフトバンクに身を置いた同氏に、ソフトバンクの孫社長の印象を聞くと、「マーケティングやセールスに非常に長けた人で、技術に対する勘が良い」とコメント。一連の0円施策など、発表会での孫氏の発言と、現場レベルでの対応に統一が取れていなかった状況については、「それは物事を大枠で話すため。彼の言葉をくみ取り、我々がちゃんとしなければならなかった。現在は良くなってきていると感じている」と述べた。

 さらに、ソフトバンクのスマートフォンへの今後の姿勢を尋ねると、松本氏はさらにビジネスユースへ注力していくと述べた上で、ビジネス用途は2分化している状況を説明。安く通話できる端末を求めるユーザーと、今回紹介されたスマートフォンのような高機能なものを求めるユーザーがいるとし、当初普及拡大していくのは、前者の安価な端末を求めるユーザーだが、その後スマートフォンが着実に伸びていくとの予測を示した。こうした状況を踏まえて、「やはり2つぐらいは新しいものを提供していきたい」と語っていた。


Microsoftブース WM6のプレゼンテーション
Microsoftブース WM6のプレゼンテーション

WM6対応モデルの展示コーナー メールの確認
混雑するWM6対応モデルの展示コーナー トップ画面で到着したメールの内容が確認できる

メッセンジャー 電話番号
メッセンジャーの状況もトップで確認可能 電話番号も、検索エンジンを利用する感覚で検索できる

アドレス帳画面 検索
アドレス帳画面 端末内などのさまざまな情報をが検索できる

ショートカット スケジュール
ショートカットも充実 グラフィカルなスケジュール表示


URL
  3GSM World Congress Barcelona 2007
  http://www.3gsmworldcongress.com/
  Microsoft 3GSM発表・展示内容(英文)
  http://www.microsoft.com/europe/3gsm/PressRoom.aspx

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(津田 啓夢)
2007/02/13 15:46

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