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【CommunicAsia 2007】
ノキアはモバイルテレビ対応機を展示

 6月19日より22日までの4日間、シンガポールで通信機器の総合展示会「CommunicAsia 2007」が開催されている。携帯電話端末の展示というと、Samsung、Sony Ericsson、LGが一般来場者の注目を集めていたが、規模はそれほどではないかったものの、ほかの企業もケータイ関連の展示を行なっていた。

 業界最大手のノキアは、CommunicAsiaと同時開催されている放送機器の展示会「BroadcastAsia 2007」に小さなブースを構え、モバイルテレビ(DVB-H)対応機種の「N92」と「N77」を展示するにとどまっていた。

 ノキアはCommunicAsia開催の前日に、同じくシンガポールでプレスや関係者向けにプライベートイベントの「Nokia Connection」を開催し、新製品の発表なども行なっている。本誌でもレポート済みだ。プレス向けにアピールすることで、CommunicAsiaでの大規模展示の代わりにしたということだろう。また、シンガポールの町中を見ると、最新モデル「N95」の広告をよく見かけるので、一般向けのアピール自体にはかなり力を入れているようだ。


ノキアのブース。規模はかなり小さかった。ちなみにBroadcastAsiaは会場全体がかなり薄暗い モバイルテレビに対応するN92。展示規模は小さかったが、来場者の注目はそれなりに集めていた

 ちなみに、世界シェア第2位のモトローラは、今回のCommunicAsiaには出展していなかった。日本企業も、NTTドコモ以外はケータイ関連で出展はしていなかった。


Huaweiブース。それなりの広さがあるが(Sony Ericssonやドコモと同規模)、大半はネットワーク側の展示
 一方、CommunicAsiaはアジアの展示会ということで、中国系企業の展示はあった。中国企業はネームバリューも端末個性もあまり強くなく、Samsungなどに比べると、来場者の注目度はそれほど高くなかった印象だ。しかし基地局などの展示も多く、どちらかというと業界関係者、とくに各国の携帯電話事業者へのアピールに力を入れているようだ。

 たとえば中国のメーカーHuawei(華為技術)は、ブースの大半で基地局などネットワーク側の展示を行ない、端末はブースの片隅に置かれているだけだった。さらにブースの2階には商談スペースが設けられていた。HuaweiはHSDPA対応ケータイを展示するなど、技術面でほかの国の企業にひけを取らないことをアピールしていた。

 ちなみにHuaweiは、イー・モバイルに基地局などのネットワーク機器を供給しているほか、コンシューマー製品としてUSB接続型のデータ通信ユニットも供給する予定だ。


Huaweiの新製品「U550」。HSDPAに対応する折りたたみモデルだ こちらも新製品「U121」。W-CDMA対応で、音楽機能をセールスポイントとしている 各国のキャリア向けに提供されているUSB接続型のデータ通信ユニット。イー・アクセスもこれらと同じような製品を販売するとみられる

こちらはZTE(中興)のブース。ネットワーク側の展示が多かったが、個性的な端末も多数、展示していた タブレット型のスマートフォン「E700」。OSにLinuxを採用するGSM端末 一見するとオモチャのヘルメットにしか見えないが、W-CDMAに対応するテレビ電話端末だ。すでに発売されているという

 このほかにも、大小各社がさまざまなケータイ関連の展示を行なっていた。その中から、日本に関係がありそうなところをピックアップし、写真で紹介する。


衛星携帯電話事業者イリジウムのブース。どちらかというと一般向けというより商談向けの展示だった イリジウムの端末。このほかにも船舶や航空機搭載用のモジュールも展示していた

衛星携帯電話事業者THURAYAの「SG-2520」。衛星とGSMのデュアル対応機。カメラやJava、SDカードに対応して重さは180gと、普通のケータイに近い。THURAYAは日本もエリアに入っている THURAYAのデータ通信ユニット。イーサケーブルでパソコンと接続する。最大で144kbps出るという THURAYAの衛星公衆電話。山奥の工事現場などで利用すると思われる。太陽光発電ということだが、本体に発電パネルはついていなかった

クアルコムはノキアと同じくBroadcastAsia側に出展している。内容はMediaFLOの展示となっている なぜかデモでは日本の番組やアニメ(中文字幕付き)が流されていた 日本での取り組みとして、メディアフロージャパン企画の調査結果が紹介されていた

ケータイとは直接関係ないが、三洋電機は充電池のeneloopでブースを出展している。環境意識が低いと言われる東南アジアだが、かなりブースは賑わっていた USB端子で電力出力するユニット。eneloop版もあるが、日本での商品化の予定はないという。ちなみにUSBからケータイを充電するケーブルは、ノキアが純正で出すなど、海外でもポピュラーなものとか


URL
  CommunicAsia 2007
  http://www.communicasia.com/
  ノキア
  http://www.nokia.com/


(白根 雅彦)
2007/06/21 18:28

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