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【WIRELESS JAPAN 2007】
ドコモ、カメラ付きヘルメットやBluetooth骨伝導マイクなど

 NTTドコモのブースでは、発表から間もない704iシリーズの実機が展示されていた。このうち、SO704iはすでに発売されているモデルだが、残りはいずれも未発売の機種で、いち早く体験できる貴重な機会と言える。

 個性的なラインナップとなった704iシリーズだが、開幕直後から来場者の注目を浴びていたのはLG電子製の「L704i」。スライド型で、海外向け端末で採用されたブランド「chocolate」の名を冠している。方向決定キー周辺がタッチパッドとなっているなどの特徴が来場者の興味をそそっている様子だった。

 新機種すぐそばのコーナーには、「2in1」「直感ゲーム」「うた・ホーダイ」「WORLD WING」などが紹介されている。


704iシリーズを展示 来場者の注目を集めていたL704i アドレス帳などでモード切替を紹介する「2in1」コーナー
704iシリーズを展示 来場者の注目を集めていたL704i アドレス帳などでモード切替を紹介する「2in1」コーナー

直感ゲームも楽しめる うた・ホーダイコーナー
直感ゲームも楽しめる うた・ホーダイコーナー

緊急時に状況を伝える「FOMA対応カメラ付きヘルメット」

左がタイプA、右がタイプB

左がタイプA、右がタイプB

かぶったところ

かぶったところ
 工事現場などで用いるヘルメットの製造を手がけるタニザワ(谷沢製作所)は、ドコモブースの一角で、電子機器搭載型ヘルメット「Uメット」を紹介していた。Uメットは、ヘルメットの本体周辺にさまざまな電子機器を配したもの。現時点では試作品だが、タイプAとタイプBの2種類がラインナップされている。

 タイプAはFOMAのデータ通信カードを内蔵できる「FOMA AVユニット」やカメラ、GPSモジュールなどを搭載する。一方のタイプBは太陽電池やLED、振動ユニット、特定小電力無線ユニットなどが用意されている。ヘルメット本体を囲むように電子機器が配され、機器類の上をさらにカバーで覆うという特殊な形状だが、経産省が掲げる基準である、保護帽検定適合品に合格していることも特徴の1つという。

 FOMA網に接続できるタイプAは、災害が発生した場合などでの利用が想定されている。タイプAをかぶったスタッフが災害発生現場に赴くだけで、GPSによる場所の特定、カメラでの映像送信(30秒ごとのメール送信も可能)で災害の状況をリアルタイムに役所や警察・消防などに伝える。SDカードも内部に装着できるため、ある程度映像を蓄積することもできる。

 もう一方のタイプBは、鉄道保守会社などでの利用が想定されており、線路の保守作業中に列車が近づくとヘルメット側に信号が伝達され、振動ユニットなどが動作し、危険を知らせる。

 どちらも製品化を求める声が寄せられているとのこと。現段階では重さ800g~900g程度で、重さが400~500g程度という同社の従来型ヘルメットと比べると倍程度の重さだが、これは試作品が簡易版の金型で製作されているため。量産に向けた精巧な金型を用いることなどで、300g以上の軽量化が見込めるという。


富士通製のHSDPA対応ノートパソコン

一見すると何の変哲もないノートパソコン

一見すると何の変哲もないノートパソコン
 参考出展として展示されていた富士通製のノートパソコンは、一見すると何の変哲もないが、実は内部にHSDPA対応の通信モジュールやアンテナが内蔵され、FOMAカード(USIMカード)を装着すると、ドコモのネットワークを介したデータ通信が利用できるというもの。

 すでにNTTドコモでは、HSDPA対応のモトローラ製データ通信カード「M2501 HIGH-SPEED」を提供している。今回、参考出展されたノートパソコンは「HSPC(HIGH-SPEED対応PC)」と呼ばれ、データ通信カードを装着することなく、PCカードスロットを有効利用できることなどがメリットとして紹介されている。アンテナはディスプレイ横に配置され、HSDPAでの通信が可能という。

 商品化については検討中で、何も決定していないとのこと。技術面での課題というよりも、ニーズの有無を調査した上で発売されるかどうか決まることになりそうだ。


HSDPA対応モジュールが内蔵されており、バッテリーをはずすとFOMAカードスロットがある HSPCと紹介されていた
HSDPA対応モジュールが内蔵されており、バッテリーをはずすとFOMAカードスロットがある HSPCと紹介されていた

骨伝導レシーバーにBluetooth対応版

Bluetooth対応のSound Leaf

Bluetooth対応のSound Leaf
 ドコモでは昨年9月に、圧電式骨伝導技術を用いたレシーバーマイク「Sound Leaf」を発売していたが、今回のWIRELESS JAPAN 2007では、ワイヤレスで利用できるSound LeafのBluetooth対応版が参考出品されている。

 現行のSound Leafはケーブルで携帯電話に接続し、マイクとして利用する形になる。当初は、鼓膜がふるえにくいなどの症状が出てきた高齢者を想定していた製品だったが雑踏の中など、騒音が激しい場所でも通話しやすい製品として、さらに利便性を高める声が寄せられており、その1つとしてBluetooth対応版が試作された。

 Bluetoothの場合、対応機器同士をひもづけるペアリング作業が必要となるが、同社ではBluetooth対応版Sound Leafでのペアリング作業がスムーズにいく方法を模索しており、たとえばボタンを押しっぱなしにしていれば、周囲のBluetooth対応携帯電話とリンクできる、といった手順にすることを検討している。

 音質は、現行品よりも向上するよう改良が重ねられているとのこと。製品化されるかどうかは未定だが、価格帯は現行品とさほど変えず、1万円代前半になる見込み。


開いたところ。形状そのものは従来品と同等だ 背面 右側面
開いたところ。形状そのものは従来品と同等だ 背面 右側面

左側面 顔周辺の骨に当たるように構える
左側面 顔周辺の骨に当たるように構える

かんたんテレビ電話、USB対応HSDPAデータ端末、日本語対応BlackBerry

かんたんテレビ電話

かんたんテレビ電話
 3月に発売された、FOMAデータ通信カード端末を装着できる据置型「かんたんテレビ電話」の紹介コーナーでは、実際に利用手順が体感できるようになっている。同製品はNTTドコモとタムラ製作所が共同開発したもので、在宅介護用途ですでに利用されている。

 本体タッチパネルの「テレビ電話」というボタンや、リモコンボタンを押すことであらかじめ登録しておいた電話番号に対してテレビ電話をかける。「設定」メニューから、ソフトキーのダイヤル画面を表示させて、任意の電話番号にかけることもできるが、誤操作を防ぐため、設定メニューを選ぶ際はディスプレイ上の「設定」ボタンを長押しするなど、意図的な操作が必要な手順となっている。

 ナースコールを呼ぶような感覚で利用されることになるが、これまでもホームヘルパーを呼び出すシステムは存在している。ただし、既存サービスではまず専用窓口に電話がかかるが、かんたんテレビ電話では、担当のホームヘルパーに直接電話をかけることになり、利用者の心理的な負担が軽減されるよう配慮されている。なお、かんたんテレビ電話は、夜間対応型訪問介護に向けたソリューションとして提供され、対応の介護事業者であれば、1回の呼び出しごとに利用料が発生するものの、介護保険が効くという。


テレビ電話中の画面 ダイヤル画面にすることもできる 発信履歴を参照したところ
テレビ電話中の画面 ダイヤル画面にすることもできる 発信履歴を参照したところ

A2502を装着したノートパソコン

A2502を装着したノートパソコン
 ドコモと韓KTFが共同調達するHSDPA対応のUSB接続型データ通信端末「A2502 HIGH-SPEED」も展示されていた。ラインナップの拡充を図る目的から投入されることになった端末で、下り最大7.2Mbpsでの通信が可能。価格は未定だが、1万円程度になる見込みだ。

 このほか17日に発表されたばかりのRIM製「BlackBerry 8707h日本語版」や、フェムトセル用小型基地局なども展示されていた。


左側面にFOMAカードスロット BlackBerry 8707h日本語版 フェムトセル用小型基地局
左側面にFOMAカードスロット BlackBerry 8707h日本語版 フェムトセル用小型基地局


URL
  NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/
  WIRELESS JAPAN 2007
  http://www.ric.co.jp/expo/wj2007/

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(関口 聖)
2007/07/18 16:46

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