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【CEATEC JAPAN 2007】
ドコモ山田氏、「Super3G」など次世代通信の展望を語る

NTTドコモの山田氏
 10月2日から始まった「CEATEC JAPAN 2007」。4日の基調講演には、NTTドコモの代表取締役副社長の山田隆持氏が登壇し、同社の現状などを語った。「ドコモが目指すケータイの発展とサービスの進化」と題した今回の講演は、ドコモのこれまでの戦略をあらためて紹介するものとなった。

 現在「FOMA」の名称で3Gサービスに注力しているドコモだが、テクノロジーの進歩に合わせておよそ10年毎に世代交代している。山田氏は、段階的に高度化を進めていると説明した。

 また、9月29日にはFOMAの契約数が4,000万契約を突破した。全ドコモユーザーのうち、75%が3Gサービスを利用している状況で、2008年3月にも80%以上がFOMAユーザーになる見込みという。


通信システムのロードマップ Super3Gと4Gの比較

 山田氏は、今後のネットワーク戦略について説明し、同社が「Super3G」という名称で技術開発を行なっている次世代通信規格について、十分視野に入っていると述べた。Super3Gは、3GPPで「LTE」の名称で規格化が進められているW-CDMA方式の通信規格。3.5GともいわれるHSDPA方式と4Gの間にあるものとされている。

 HSDPAがダウンリンク、つまり下りの伝送速度を高速化する規格であれば、HSUPAは上りを高速化する規格。ドコモでは2008年にもHSDPAとHSUPAを合わせたHSPAを導入する予定で、今回の講演では、HSPA方式で下り7.2~14.4Mbps、上り最大5.7Mbpsの通信が実現するとされた。

 なお現在、ドコモのHSDPA対応エリアの人工カバー率は80%程度、山田氏は今年度末にも90%近くにまで拡大する語った。対応端末についても「今後どんどん投入していきたい」と意欲を示していた。

 そして、HSPAの次のの段階として、前述した「Super3G」がやってくる。下り300Mbps、上り80Mbpsの通信が可能になるという「Super3G」の時代には、現在2.5GHz帯での免許申請を受け付けている高速無線通信技術「WiMAX」も存在する。山田氏は「Super3G」とWiMAXの関係について相互に補完しあうものと説明した。なお、「Super3G」では、ネットワークはフルIP化され、通信は現在の回線交換とパケット交換から、パケット交換のみに絞られるとした。

 こうした段階的な通信の高速化、高度化では、ユーザーをうまく次世代に移行させていかなければならない。山田氏は、「2G(PDC)から3G(FOMA)への移行のときのようなことにはならない。3Gから3.5G、3.9Gへの移行は従来よりも安い投資額で行なえる」と語った。

 また、通信の高速化に合わせて、端末の高機能化も図っていかなければならない。山田氏は、「ドコモを愛していただき、長く使っていただくために高機能は重要」としながら、同時に端末のコストを下げていく取り組みが必要とした。端末を安くするためには、高機能OSの採用やチップセットのワンチップ化、端末のプラットフォーム化がポイントだと語った。


Super3Gのアーキテクチャ 端末の高機能化

端末の取り組み チップセットのワンチップ化

コスト削減の取り組み

サービスの方向性
 一方、サービス展開については、定額制サービス、生活アシストサービス、国際サービスを3つの柱に挙げた。生活アシストとして、GPSやワンセグ、おサイフケータイ、DCMXなどの普及状況を示し、ユーザー要望を吸い上げたサービス展開が必要とした。そうした展開をすることで、ドコモを継続して利用するユーザーを拡大していくという。

 このほか、山田氏はドコモの法人向けソリューションについても説明。この中で、BtoBtoCに期待していると語り、「なんとしてでも展開していきたい」とアピールした。今回の講演で同氏は、「ドコモを長く使っていただくために……」というセリフを何度も繰り返していたのが印象的だった。


ケータイが生活をサポート 各サービスの対応端末が普及

ホームネットワークとの融合 DCMXは1,000万加入を目指す

国際アライアンス ドコモのBtoBtoCビジネス


URL
  NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/

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(津田 啓夢)
2007/10/04 17:49

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