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【mobidec2007】
ドコモ原田氏、「コンテンツは今後も伸びていく余地がある」

ドコモの原田氏
 27日に都内で開催された携帯電話業界のカンファレンス「mobidec2007」の特別講演において、NTTドコモのコンテンツ&カスタマ部 コンテンツ担当部長の原田 由佳氏が「iモードのコンテンツ戦略と今後の可能性」と題し、iモードプラットフォーム上のコンテンツビジネス状況を語った。

 原田氏はまず、ドコモがパケット定額やクレジット決済、映像コンテンツ、海外などのサービス展開、端末開発やネットワーク高速化などに取り組んでいることを紹介する。


コンテンツ市場を活性化させる三つの要素
 ネットワーク面での進化としては、「905iシリーズで高速なHSDPAを標準とした。来年の同時期の端末では、ダウンロードもアップロードも倍速になる。ネットワーク側もどんどん拡張していく」と語った。さらに「パケ・ホーダイ」の契約率が約30%となっていることにも触れ、「パケ・ホーダイが広まってからユーザーのアクセスが断然、増えた。パケ・ホーダイユーザーの拡大と通信スピードの高速化、端末の高機能化が互いに作用し合い、ますます変化していく状況になっている」とし、リッチコンテンツ分野がさらに盛り上がっていくとの見解を示した。


ネットワーク高速化へのロードマップ パケ・ホーダイ契約者数の推移。1年で倍増するペース

 続いて905iシリーズ関連のコンテンツについても紹介する。「ミュージックチャネル」が「Music & Videoチャネル」になったことに触れ、「最長30分の動画にも対応した。ここにUSENやレコ直♪などにコンテンツを提供してもらっている。番組は現状95番組を予定しているが、おそらく100番組を超えるのでは」と語った。さらに「クリアネス」というコンテンツを挙げ、「これは『恋空』と同様のケータイ小説発の映画。『クリアネス』は劇場公開前に、ケータイで本編を配信する」と、新しい試みも進んでいることを紹介した。

 またメニュー着せ替えの「きせかえツール」については、「従量課金で人気のあるコンテンツ。904iでは作るのが大変だったが、905iでは作りやすく提供している。iモード開始当初は待受画面が伸びたが、それに続くものになるのでは」と語った。


iモード市場
 同氏は、iモードコンテンツ全体の状況についても紹介する。iモード契約者数が伸び悩みつつも情報料が伸び続けているデータを示し、「市場では無料コンテンツが増えて有料が難しいとも言われているが、実際には伸びている。着うたフルなど新しいジャンルのコンテンツで、一人当たりの単価や登録数がアップしたのではないか」と分析する。また、movaユーザー、FOMAユーザー、パケ・ホーダイ契約者のそれぞれにおけるコンテンツ利用状況のデータを示し、「パケ・ホーダイユーザーは8割近くが有料マイメニューを登録し、平均で1人あたり3.6件の有料登録をしている。パケ・ホーダイユーザーはアクティブユーザーが多い」とし、パケ・ホーダイとコンテンツビジネスが影響し合っていることを語った。


iモードコンテンツの情報料推移 有料マイメニュー登録状況

ゲームジャンルの市場規模推移
 具体的なコンテンツについて、まず原田氏はゲームジャンルについて解説する。その市場規模の推移データを示し、「金額でいうと横ばいになってきたが、マイメニュー登録数としては伸びている。最近はニンテンドーDSの脳トレブームで単価の安いサイトに流行が移っている。また904iから導入した直感ゲームは単価が低く、数が増えても金額は横ばいになった。そういう時期だと考えている」と分析し、「今後も端末機能をパワーアップし、新たな展開を狙いたい」と語った。


ゲームのジャンル別マイメニュー登録者数推移
 さらに原田氏は、ゲームの中のジャンル別のマイメニュー登録数の推移グラフを示し、「ミニゲームはこの1年半でも伸びた。RPGジャンルはメガゲーム導入で伸びたが、その後は流行が移った。アドベンチャーゲームはカプコンの『逆転裁判』が月額課金ベースだが従量課金も組み合わせて伸ばしている」と解説した。また、Bbmfやボルテージの女性向けゲームも紹介し、「ミニゲームが伸びたのは女性が伸びたところなので、そこをつかめた」と分析した。


音楽ジャンルの市場規模推移
 一方、音楽ジャンルについては、着メロ・着うた・着うたフルのそれぞれの市場規模推移を示し、「着メロは世代交代で着うたフルなどにシフトしてきているが、全体としては市場は横ばい」と解説する。メロディコールについては、「1,000万ユーザーが契約し、半分くらいが設定している。実は使っていないユーザーが多いので、もっとIPのサイトを使ってもらえるように工夫したい」と語った。


 電子書籍ジャンルは、「ケータイ向け小説から映画や書籍になったり、クロスメディア戦略が進んでいる。ケータイ発の書籍が100万部を超える売り上げを記録したり、全体としては数十億円の市場になっている」と好調ぶりを紹介する。

 また、ショッピングについても現在伸びていると紹介する。MCF調べのデータを引用し、「モバイルコンテンツではないモバイルeコマースが伸びている。その中でも、物販が伸びている。これはカタログ通販からケータイを使うというような、ツール的な使用が多くを占めていると思われる」と分析し、「ショッピングは今後も伸びると期待できる」との考えを語った。


電子書籍の市場規模推移 モバイルeコマース市場の内訳

楽天トラベルでの事例
 このほかにも賃貸や求人、地図、ツアーといったジャンルが伸びていることも紹介した。その具体例として、楽天トラベルのサイトで、宿泊施設の写真を増やす情報量の増加を行なったところ、流通金額が大幅に増加したとの事例を紹介し、「まさにショッピングがパケット定額制によるリッチコンテンツ化で売り上げが伸びた。ほかのジャンルも同様のチャンスがあるのでは」と語り、さまざまなジャンルに拡大機会があるとの考えを示した。

 最後に原田氏は、「コンテンツは厳しいとか言われながらも、これからも伸びていく余地はあるのではないか」と語り、講演を締めくくった。



URL
  mobidec2007
  http://www.mobidec.jp/
  NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/


(白根 雅彦)
2007/11/27 19:20

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