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【WIRELESS JAPAN 2008】
イー・モバイル、データ通信を軸に純増シェア20%を目指す

 WIRELESS JAPAN 2008の基調講演では、イー・モバイル代表取締役社長兼COOのエリック・ガン氏が「イー・モバイルが目指すモバイルブロードバンド市場の創造」と題し、イー・モバイルのビジネスモデルや今後の展開について講演を行った。


携帯電話普及率で日本は50位。2012年に普及率100%を目指す

イー・モバイル代表取締役社長兼COOのエリック・ガン氏

イー・モバイル代表取締役社長兼COOのエリック・ガン氏
 冒頭にガン氏はイー・モバイルの会社概要について説明。3,932億円の資金調達によりイー・モバイルとして黒字化するまでの資金を確保したことに加え、この資金調達が「通信ベンチャー初かつ最大のプロジェクトファイナンス」とアピール。このほかにもHSDPAによる7.2Mbpsのデータサービス、3GによるPC向け定額、3G初の音声24時間定額、Mac OSや7.2Mbpsサービスでの全インターフェイス対応、HSDPA初のISPによるMVNOなど、業界初の事例を展開してきたとした。

 続いて世界各国の携帯電話普及率データも紹介。「携帯電話普及率が100%を超える国は29カ国あり、約80%程度の日本は50位。普及率という点では日本は携帯電話の先進国ではなく、まだ成長の余地はあるのではないか」と指摘した。

 この考えを踏まえ、イー・モバイルでは2012年までに普及率で100%以上、契約者数で1億3500万との同社予測値を公開。「これはかなり保守的な数字」と補足した上で、「データ通信カードやスマートフォン、2台目需要に加え、日本ではあまり普及していないプリペイドも、当社の定額データ通信用プリペイドのような方法であれば市場はあるだろう」と指摘。今後4年間の同社予測である新規需要の2800万という数字は「ADSLとFTTHの合計に近いほど大きな市場であり、将来性はまだまだ高い」とした。


イー・モバイルの資金調達概要 イー・モバイルが誇る業界初の事例
イー・モバイルの資金調達概要 イー・モバイルが誇る業界初の事例

携帯電話普及率で日本は世界50位 データカードやスマートフォンなどの新規需要で「手堅く見ても普及率100%は見込める」とガン氏
携帯電話普及率で日本は世界50位 データカードやスマートフォンなどの新規需要で「手堅く見ても普及率100%は見込める」とガン氏

人口カバー率は85%。秋にはエリアごと70%超を目標

イー・モバイルの位置付け

イー・モバイルの位置付け
 携帯電話業界におけるイー・モバイルの位置付けとしては「PHS」「携帯電話」「公衆無線LAN」「ブロードバンド」との差別化を図り、新規ユーザーをターゲットとしていく方針。PHSに対しては高速性、公衆無線LANには利用エリア、ブロードバンドは導入スピード、携帯電話には定額かつ低価格を差別化要因として展開していくとした。

 現状のサービスエリアは2008年6月末の数字で人口カバー率が約85%。ガン氏は「データ通信ではほぼ問題ないが、音声では95%以上の人口カバー率と地下の対応が必要」とコメント。「現状は音声よりもデータのユーザーを取っていきたい」との方針を示しつつ、「エリア別では50%を下回っている地域もあり、2008年秋までにはエリア別でも70~80%の人口カバー率を達成していきたい」との目標を示した。

 イー・モバイルおよびイー・アクセスが提供するADSLサービスとのトラフィック比較も公開。昼頃の時間帯ではややイー・モバイルのトラフィックが高いものの、基本的にはほぼ同じトラフィックデータであり、「定額、高速、低額なサービスであれば固定と使い方は同じになる」とガン氏は指摘。「将来的には固定のユーザーもイー・モバイルに取り込んでいけるのでは」との考えを示した。


サービスエリアの展開状況 モバイルと固定ブロードバンドのトラフィック比較データ
サービスエリアの展開状況 モバイルと固定ブロードバンドのトラフィック比較データ

eHSPAやLTEでさらなる高速化。2008年は純増シェア20%を目指す

高速データ通信の動向

高速データ通信の動向
 イー・モバイルを含む高速データサービスの動向としては、「HSDPAの7.2Mbps高速化に続き、ビジネスユーザー向けに上りの速度を高速化するHSUPAが出てくるだろう」とした上で、さらなる高速化の技術としてeHSPA(HSPA+)を紹介。複数のアンテナを搭載するMIMO技術による高速化を実現しており、「既存設備のソフトウェアをアップグレードするだけで、40~80Mbpsは実現できる」と説明。「eHSPAは2~3年後には出てくるのではないか」との予測を示した上で、「それ以上の速度は新たな周波数やLTEのような技術が必要になるだろう」とした。

 イー・モバイルのビジネスモデルも紹介。「我々はデータ通信が主軸であり、音声からスタートした他の3キャリアとはここが違う」とし、「データ通信サービスを利用してもらえれば、音声は通話料だけでいい」という料金プランを説明。「さらに安く使いたい場合には月額980円でイー・モバイル同士は無料、携帯電話にも30秒9.45円で通話できる」とし、「この料金プランは業界でも一番安い値段に設定している」と自信を示した。

 メインターゲットであるデータ通信に関してはPCカード型やUSB型、Express Card型など幅広いインターフェイスをサポートし、料金面でもPHSを含む4キャリアと比較してコストパフォーマンスの高さをアピール。さらに「音声端末であってもPCとUSBでつなげばモデムとして利用できる」とのメリットを挙げ、「非常に競争力の高いプランではないか」とした。

 最後に契約者数の実績値も紹介。7.2Mbpsの高速サービスや音声サービスなど新サービスを次々に投入し、サービス開始から15カ月で60万の加入者数を達成したと紹介した上で、「我々のターゲットである新規需要という意味では、純増のシェアが重要」と指摘。2008年3月には純増数のうち10%近いシェアを、第1四半期では23&%のシェアを獲得しており、「2008年では純増のうち15~20%のシェアを獲得したい」との意気込みを示した。


端末と料金の概要 他社とのデータ通信サービス比較
端末と料金の概要 他社とのデータ通信サービス比較

契約者数の実績 純増シェアの推移
契約者数の実績 純増シェアの推移


URL
  イー・モバイル
  http://emobile.jp/
  WIRELESS JAPAN 2008
  http://www8.ric.co.jp/expo/wj/

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(甲斐祐樹)
2008/07/23 19:29

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