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石井英男の「COMPUTEX TAIPEI 2001」レポート
Bluetoothの本格的な離陸はいつになるのか

 PCと周辺機器はもちろんのこと、PCとケータイ、ケータイとゲーム機など、さまざまな機器を無線で接続できる規格として、鳴り物入りで登場したBluetoothだが、実際にはなかなか普及が進んでいない。国内でもソニーやNEC、富士通などからBluetooth対応ノートパソコンが登場しているが、Bluetoothに対応した周辺機器がほとんどないため、宝の持ち腐れ状態であった。最近になって、H"端末用のBluetoothアダプタやBluetooth対応ケータイが登場したことで、その状況も少しずつ変わりつつある。しかし、Bluetoothがその真価を発揮するには、まだまだ時間がかかりそうだ。そこで今回のレポートは、Bluetooth関連製品について紹介することにしたい。


CFカードタイプのBluetoothアダプタを展示していたAmbiCom

 AmbiComのブースでは、CFカードタイプやPCカードタイプのBluetoothアダプタが展示されていた。CFカードタイプの製品「BT2000-CF」とPCカードタイプの製品「BT2000-PC」は、ともに最新の規格であるBluetooth 1.1に準拠しており、送信出力は20dBm(クラス1)で最大100mの伝送距離を実現していることが特徴だ。量産は7月末の予定だという。OSとして、Windows 2000/Me/98/95/NT/CE 2.11以上とLinuxに対応しているので、CFカードスロットを装備したPocket PCでも利用できる。


AmbiComのCFカードタイプBluetoothアダプタ「BT2000-CF」。次期製品ではアンテナ部分の出っ張りがなくなるという こちらはPCカードタイプの「BT2000-PC」

 その他、USB経由で接続するBluetoothアダプタ「BT2000-USB」も同時期に登場する。また、NAT機能を備えたBluetooth対応アクセスポイント「BT2000-AP」も展示されていた。こちらはプロトタイプの製造が7月中旬、量産が8月というスケジュールになるそうだ。価格は未定だが、日本ではシーエフ・カンパニーが販売代理店となって、取り扱いを開始する。なお、今回展示されていたCFカードタイプのBT2000-CFは、スロットからアンテナ部分がかなり飛び出しているが、今年中に投入が予定されている次期製品ではアンテナ部分がCFカード内に完全に内蔵されるとのことだ。

 また、同社のブースでは、IEEE 802.11bに対応した無線LAN製品も展示されていた。会場で展示されていたのは、PCカードタイプとPCIカードタイプ、USB接続タイプ、アクセスポイントの4製品だが、7月末にCFカードタイプの無線LANカードも発売する予定とのことだ。


機器組込用のBluetoothモジュール「BT2000-EM」もOEM供給するとのこと デスクトップパソコン向けとしてUSB接続タイプの「BT2000-USB」が提供される

IEEE 8021.11b準拠の無線LAN製品。会場には展示されていなかったが7月末にはCFカードタイプの製品も加わるとのこと 折り畳み式のモジュラージャック(WingJack)を装備したCFカードタイプのモデムカード。ただし、JATEの認定は取得していないとのこと

USB接続タイプのBluetoothドングルを展示していたFICとUSI、TATUNG

FICが展示していたUSB接続タイプのBluetoothドングル。サイズも小さく、携帯性はよい
 FIC(First International Computer)やUSI、TATUNGの各ブースでは、USB接続タイプのBluetoothドングル(小型のアダプタ)や機器組込用のBluetoothモジュールなどが展示されていた。

 FICブースでは、すでにレポートしたBluetooth内蔵PDAの他に、USB接続タイプのBluetoothドングルやBluetoothモジュールが展示されていた。FICのBluetoothドングルやモジュールは、Bluetooth 1.1に準拠しており、送信出力は0dBm(クラス3)である。量産開始は、今年第3四半期の予定で、モジュールのOEM価格は20~25ドル程度、ドングルのOEM価格は35~40ドル程度になるという(ドングルの市販価格は100ドル前後になるだろう)。また、古いデスクトップパソコン向けに、シリアルポートに接続するタイプのドングルも展示していた。こちらの製品は、電源はPS/2ポートから供給する仕様になっている。


デスクトップパソコン向けとしてシリアルポートとPS/2ポートに接続する製品も展示されていた 同社のBluetoothドングルにも採用されているBluetoothモジュール

 USIは、Bluetooth内蔵PDAのプロトタイプ(PDA編その2で紹介予定)の他に、USB接続タイプのドングル2種とゲートウェイ(アクセスポイント)、Bluetoothモジュールを出展していた。こちらも最新のBluetooth 1.1に準拠しており、送信出力は4dBm(クラス2)である。量産は今年の第3四半期または第4四半期を予定している。ドングルのOEM価格は35~40ドル程度、ゲートウェイは180~200ドル前後になるとのことだ。


USIが展示していたUSB接続タイプのBluetoothドングル。サイズはやや大きめだ USIでは、もう1種類Bluetoothドングルを展示していた。こちらはアンテナが内部に格納されており、コンパクトにまとまっている

こちらは有線LANとの仲立ちをするBluetoothゲートウェイ(アクセスポイント) Bluetoothモジュールも展示されていた

 TATUNGのブースでも、USB接続タイプのBluetoothドングルとアクセスポイントが展示されていた。TATUNGのBluetoothドングルとアクセスポイントもBluetooth 1.1に対応しているとのことだが、単体での販売予定はなく、同社のWeb Padとセットでのみ販売されるという。出荷時期は今年末を予定しており、価格はWeb PadとBluetoothドングルおよびアクセスポイントのセットで1000ドル以下になるようだ。


TATUNGのBluetooth関連製品。左側がUSB接続タイプのBluetoothドングル(2種類ある)で、右側にあるのがBluetoothアクセスポイント TATUNGでは、Bluetoothアダプタを単体で発売するのではなく、この写真のようなWeb Padとセットで販売する予定とのこと

年末からが本番か?

 現在は、1.0b、1.0b+CE、1.1という3種類のバージョンに準拠したBluetooth対応製品が共存している状況で(今年前半に登場した機器はほとんど1.0bに準拠)、バージョンが違う製品同士では、お互いにデータのやりとりができない(動作する可能性もあるが、完全な互換性はない)という問題がある。Bluetooth 1.0bには仕様的に不備なところもあり、それを急遽修正したのが1.0b+CEである。しかし、やはり本命と目されているのはBluetooth 1.1だ。

 Bluetoothがなかなか普及しない原因の1つに、Bluetooth 1.1対応チップセットの供給を待って製品化する方針のベンダーが多いことが挙げられる。今回のCOMPUTEX TAIPEIで展示されていた製品は、ほとんどがBluetooth 1.1に対応した製品であり、量産開始時期は第3四半期あるいは第4四半期とされている。Bluetooth 1.1対応製品が出揃ってくる今年末が、Bluetoothが本格的な離陸を始める時期になりそうだ。


・ COMPUTEX TAIPEI 2001ホームページ(英文)
  http://www.computex.com.tw/comp2001/


(石井英男)
2001/06/07 00:00

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