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CeBIT 2001(3/22~3/28)
「CeBIT 2001」レポート・その12

OSにLinuxを採用した「Sharp MultiMedia Tool」。国内で販売されている「MI-E1」をベースにしている。ボタン回りの表記は英語になっている点以外は、MI-E1とほぼ同等


 シャープはOSにLinuxを採用したザウルスをCeBITの会場で公開している。名称は「Sharp MultiMedia Tool」となっているが、その外見からもわかるように、国内で販売している「MI-E1」をベースにしたものだ。

 外見上の違いはボタン回りの表記が英語になっていること、キー配列が異なる点などで、CF Type IIスロットやSDメモリカードスロットを備えている点などは共通だ。携帯電話などが接続できる底面の「オプションポート16」も備えているが、ヨーロッパでは各社の携帯電話のコネクタ形状がバラバラのため、主にPCとのリンクのために利用する。国内ではCF TypeIIスロットに、NTTドコモのP-in Comp@ctを装着して、データ通信に利用できるが、GSM携帯電話にはP-in Comp@ctのような製品がないため、CF TypeIIスロットには同社が販売する予定のBluetoothカードを装着し、携帯電話などとワイヤレスで接続して利用する。

 シャープによれば、Linuxを採用したのは本体の開発コストよりもアプリケーションなどの開発環境が整っていることなどを挙げている。先日発表されたJava環境とほぼ同様の理由と考えて良さそうだ。来場者の反応も良く、数多く並べられたデモ機の前には人が絶えなかった。発売に関しては未定としているが、基本的な部分はMI-E1を引き継げることを考慮すれば、早ければ年内、遅くとも来年早々にはヨーロッパ向けの展開が始まることになりそうだ。

 また、同社のブースでは、J-フォン向けに提供しているカメラ内蔵携帯電話「J-SH04」、TFTカラー液晶搭載携帯電話「J-SH05」なども展示されている。説明員に寄れば、来場者の関心もかなり高いが、デジタルカメラで撮影した画像を携帯電話に添付して送るというシステムがなかなか理解されないなどの苦労もあるようだ。余談だが、両モデルとも伸縮式のアンテナを採用しているが、GSM携帯電話ではほとんどが固定式を採用しているため、その部分で妙にウケてしまうこともあるとか。携帯電話の文化の違いを垣間見る一例だろう。


CF TypeIIスロットに装着可能な「Bluetoothモジュール」。従来、展示されていたものと違い、かなり製品に近づいてきた印象を受けた。国内でも発売が待たれる J-フォン向けに提供されている「J-SH04」「J-SH05」も展示している。来場者の関心も高いようだ

・ CeBIT 2001(英文)
  http://www.cebit.de/homepage_e
・ シャープ
  http://www.sharp.co.jp/


(法林岳之)
2001/03/26 00:00

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