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【CEATEC JAPAN 2001】
ドコモ大星会長、「FOMAでユビキタス社会の実現を」

 10月2日から6日までの5日間にわたり、通信・情報・映像分野に関する複合展示会「CEATEC JAPAN 2001」が幕張メッセで開催されている。2日目の10月3日、NTTドコモ会長の大星公二氏が、「技術革新と経済・社会・文化」と題した講演を行なった。


NTTドコモ会長 大星公二氏
 まず大星氏は、ドコモがNTTの子会社としてスタートを切った1992年当時の話から、iモードに至る1999年までの経緯を述べた。同氏が講演中で再三強調していたのは、「市場の成熟とともに、需要はより知識・情報・癒しといった目に見えないものになる」ということだ。

 現在4万以上の一般コンテンツ、2600万人以上のユーザーを生み出したiモードの大成功についても、「需要の変化」をいち早くドコモが掴んでいたことと、成熟した社会で求められる「知識・情報・癒し」(=コンテンツ)を転送するのに有利なパケット通信とを結びつけたことを理由に挙げた。特に、パケット通信の開発は、一番需要の高いコンテンツをユーザーに提供するために不可欠なインフラになったとして、「iモード成功の秘訣は無線パケット通信」という従来からの同氏の主張でまとめた。

 また、同氏はIT関連の株価が下落している現状についても触れ、「IT不況は、IT自身となんらかかわりがない」とし、投資家による過剰投資が原因で起こった株価下落だと述べた。さらに同氏は、IT業界そのものに責任はなく、アメリカの過去10年の好況もIT業界が作ったことを説明。今後もITが経済に与える影響は大きいだろうと予測した。

 このほか同氏は、これからのインターネット全般について、「オンデマンド」と「インタラクティブ」の2点をポイントに上げて、インターネットがテレビに代表される従来の「受け身」のメディアに取って代わることを予測したほか、携帯電話の未来像についても、ナノテクノロジーによってチップが小型化し、定期券や決済など、あらゆるものを携帯電話が搭載して、「オールインワン」になるだろうと語った。

 講演中、10月1日にサービス開始された第3世代携帯電話サービス「FOMA」についてはほとんど触れられなかったが、同氏は最後に、「FOMAやさらに第4世代携帯電話を通して『ブロードバンドの無線化』を進め、すべてのナレッジが携帯電話から取り出せる『ユビキタス』社会の実現に貢献したい」とドコモの未来像を語り、講演を締めくくった。


社会の変化に伴うライフスタイルの変化
iモード戦略の概要

・ NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/


(伊藤 大地)
2001/10/03 19:31

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