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【モバイル・ビジネス2001】
ヴァージン・モバイル、2002年に日本市場参入

 10月30日~31日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで、携帯電話関連ビジネスをテーマにしたコンファレンス「モバイル・ビジネス2001」が開催されている。初日の30日、ヴァージン・モバイル(アジア)CEO ロス・コーマック氏が「ヴァージン・モバイルの日本におけるマーケティング戦略と新しいモバイル・ビジネス ~世界展開の切り札?MVNO方式~」と題した基調講演を行なった。


ヴァージン・モバイル(アジア)CEO ロス・コーマック氏
 このところ話題になっているヴァージンの日本携帯電話市場進出についてだが、同氏は、仮想移動体事業者(MVNO)として来年参入する予定を明らかにした。しかし、スケジュールやサービス内容など詳細は明らかにせず、同氏は「日本は携帯電話がもっとも進んだ国。慎重にやらなければならない」とするにとどまった。

 講演中では、PRビデオを数度に渡って放映するなど、世界企業としてのヴァージングループのブランド力が再三強調された。同氏は、航空、CDショップなど様々な事業を手がけるグループにとって、通信事業はなくてはならない部分と主張する。「電話会社から航空券を買えますか? DVDを買えますか? 携帯電話でこれらを結びつけられる」とし、多角的な事業を手がける同グループならではのビジネスモデルを説明した。

 既にイギリス、シンガポールなどでMVNOを手がけている実績を踏まえ、通信インフラMVNOのメリットとして、ブランドイメージを利用できること、初期コストがかからないことを挙げたほか、回線を提供する側にも、今まで捉えられなかった顧客が獲得できること、ロイヤリティ収入が得られるといった利点があるとした。

 また、日本進出の際にも、すでにサービスを提供しているイギリスなどと同様に、スーパーの中やコンビニ、スポーツグッズ店の中で面倒な手続きなしにすぐに携帯電話が買えるようにしたいという。

 販売システムと切っても切れない関係にある課金システムについては、「ユーザーが自分の電話番号や契約プランに縛られることなく、使いたい時に自由に使える」としたほか、「契約でユーザーを縛れない分、顧客の心を掴むためカスタマーケアに注力しなければならず、結果的にユーザーの利益になる」と同社のプリペイドシステムをベースにした料金体系をアピールし、日本市場での成功へ自信を見せた。

 最後に同氏は、「ヴァージングループは、世界中の若者をターゲットに、魅力的なサービスを提供する企業で有り続ける」とし、講演を締めくくった。


世界各国での戦略。日本でのパートナーは「現在交渉中」だそうだ
MVNOのビジネスモデル

シンガポールのVirginストアの様子。日本でも来年にはこの光景が見られるのだろうか Virginの料金体系をアピールする広告。いずれの広告にも、「離婚しよう!」と書かれている。これは従来の月額料金を支払う料金体系から、Virginの従量制料金への乗り換えをアピールしている

・ モバイル・ビジネス2001
  http://www.nikkei.co.jp/events/mobile/
・ ヴァージン・モバイル
  http://www.virginmobile.com/


(伊藤 大地)
2001/10/30 16:21

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