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【NET&COM2002】
KDDI、4月1日から144kbpsのサービスをスタート

 2月6日~8日の3日間、千葉・幕張メッセで企業向けのネットワーク関連イベント「NET&COM2002」が開催されている。6日には、KDDI 執行役員常務 au事業本部 au技術本部長の橘 薫氏が「KDDIの3Gサービスとシステム導入戦略」と題した講演を行なった。


4月1日にCDMA2000 1xのサービスを開始

KDDI 執行役員常務 au事業本部 au技術本部長 橘 薫氏
 まず橘氏は3G(第3世代)に至る携帯電話の歴史をざっと概観したあと、auの純増数推移のデータをスクリーンに表示し、「不況と市場の飽和の影響を受け、厳しい状況だ」と現状を語った。その上で、2Gから3Gへ移行しようとしている現在が携帯電話業界の大きな分岐点であると分析。それに対するKDDIの解答となる、いわゆる「次世代サービス」と第3世代サービスについて解説する形で講演は進められた。

 橘氏は、昨年12月から開始したezmovie、eznavigation、WAP 2.0への対応、ezplusの機能拡張といったいわゆる「次世代サービス」を個別に解説。その中で橘氏が再三強調していたのは、「まずはサービス」というキーワードで、「インフラやテクノロジーだけではなく、コンテンツを呼び込む努力をしている」と述べた。具体的には、技術先行でコンテンツの数が増えなかったWAP 1.0の反省を踏まえ、「どうコンテンツと結びつけるか」を重視してeznavigationやezmovieの開発にあたったという。サービスが軌道に乗った現在の状況については、C5001Tの売り上げが好調であることを挙げて、「ムービーやGPSはこれからどんどん応用例が増えていくだろう」との明るい見通しを語った。


「3Gの普及には通信料の“コスト安”が必至」

 講演のメインとなる3Gサービスの話題に転じると、まず橘氏は事業計画の概要を説明。CDMA2000 1xからCDMA2000 1x EV-DO、さらにCDMA2000 1x EV-DVへと進化するロードマップを示した。この中で橘氏は、これまで「今春」とされていたCDMA2000 1xのサービス開始日が4月1日であること、2002年秋開始とされていたCDMA2000 1x EV-DOが2003年中頃になることを明言。KDDIでは当面、下りで最大144kbpsのCDMA 2000 1xを戦略のメインに据え、2002年度末までに全国をカバーするという。

 この後、同氏はW-CDMA方式に対してのアドバンテージをアピール。まず、従来の800MHzのcdmaOneネットワークをベースに展開できることから、「コスト安かつスピードのあるサービス展開ができる」とした。続いて、コンテンツがリッチになればなるほど、通信料の値下げが重要だとの考えを示し、FOMAの通信料と比較しながら「ユーザーが積極的に利用するかどうかは料金にかかっている」と述べた。この後も、再三に渡って「コスト安」のメリットを強調し、「3Gの開始にあたって、一からインフラ敷設をする必要がないことは大きい」と、3Gサービスへの自信を見せた。

 ただし、固定網系でスタンダードとなりつつある料金定額制については、「(携帯電話では)完全定額は難しいと思う。“定額ライク”なものになるだろう」と述べた。

 最後に同氏は、「3Gは高速化だけが目的なのではない。KDDIの3Gサービスがもたらす通信料金の低下によって需要を喚起し、市場を活性化させたい」と豊富を語り、講演を締めくくった。


KDDIは3Gにおける“コスト安”を重視
KDDIの3G導入シナリオ

通信速度よりもコストとエリアが重要だという
3G以降のロードマップ

通信料のbit単価比較。「PHSも侮れない」 来年の中頃導入予定の「CDMA2000 1x EV-DO」

・ NET&COM2002 ホームページ
  http://expo.nikkeibp.co.jp/netcom/ja/index.html
・ KDDI ホームページ
  http://www.kddi.com/


(伊藤 大地)
2002/02/06 18:04

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