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【Bluetooth EXPO 2002】
東芝がBluetooth対応モバイルハードディスクを展示

 4月17日~19日の3日間、千葉・幕張メッセで日本能率協会主催によるBluetooth関連の展示会「Bluetooth EXPO 2002」が開催されている。展示規模自体は小さいものだがモバイル関連の展示を中心にレポートしたい。


注目は東芝のBluetooth対応モバイルハードディスク

参考出品されていたモバイルハードディスク。FTP Profileで他の機器と通信する
 会場内で一番活気があったのは東芝ブースだ。初めて公開されるBluetooth対応ハードディスクと、Bluetooth対応の家電機器に注目が集まった。

 Bluetooth搭載ハードディスクは、FTP Profileを使用してパソコンやPDA、ポーダブルオーディオプレーヤーなどと通信し、ファイルをやりとりできる。モバイル環境での使用が前提とされており、大きさは110×70×20mm(高×幅×厚)で、重さはGENIO e550Xより30gほど軽い約150g。

 デモでは、ノートパソコン(Libretto)からBluetooth経由でハードディスクにアクセスし、画像表示やファイルコピーを行なっていた。Bluetoothに対応したポーダブル音楽プレーヤーや動画プレーヤーの登場を前提に、コンテンツを格納したハードディスクと対応プレーヤーを持ち歩くだけで、大容量のコンテンツが楽しめるコンテンツサーバーのような使い方が想定されている。年内の発売を目標に開発が進められているとのこと。

 ブースには、ヘッドフォンやモバイル動画プレーヤーなどのモックアップも展示されていたが、こちらの開発状況は「想定アプリケーションとして挙げたにすぎない。まだ、来年中に出せればいいかなという段階」とのことだ。

 デモ時のハードディスクとパソコン間の通信速度は40~60kbps程度。これでは動画・音声ファイルなどの再生は厳しいが、製品化にあたっては「VHSレベルのMPEG-4が再生できる最大300kbpsをクリアすることが絶対条件」だという。

 電源にはリチウムイオン電池を採用しており、製品化される頃には待受時で200時間、読み書きを常時行なった場合で6時間程度の使用が可能になるという。


サイズはだいたいPocket PCなどPDAと同じくらい パソコンとのデータのやりとりは底面にあるUSBポートを使用する

想定するアプリケーションとして、ポーダブル音楽プレーヤー、ポーダブル動画プレーヤーなど。モックが展示されていたが、まだ開発は全然進んでいないとのこと ノートパソコンとデータをやりとりするデモ。30cm未満の距離だとうまく通信できない

Bluetooth家電に人だかり

Bluetooth家電「FEMINITY」シリーズの展示スペース。周辺には常に人だかりができていた
 同じく東芝ブースには、洗濯機・電子レンジ・冷蔵庫・タブレット型のターミナル・BluetoothアクセスポイントからなるBluetooth家電「FEMINITY」シリーズも展示されていた。すでに販売が開始されている製品だが、展示スペースは常に人だかりができており、Bluetooth EXPO 2002の中では一番人気。

 会場では、タブレット状のターミナルからレシピを検索し、調理方法を電子レンジにBluetoothで送信したり、洋服の洗い方をターミナルで選択し、洗濯機に送信、といったデモが行なわれていた。ターミナルからは、Webの閲覧やメールの送受信も可能で、データは本体裏面に備えたSDカードスロットやPCカードスロット経由で各種記録メディアに保存できる。

 同製品に対しては「パソコンからアクセスポイント経由でインターネット接続できる機能はないのか」と質問する来場客が目立った。残念ながら現在のFEMINITYシリーズにはこうした機能は搭載されていないが、パソコンで使用する家庭内ネットワークと家電系を融合したいという期待は大きいようだ。

 説明員は「無線というと、無線LANをはじめに思い浮かべる人が多いと思うが、無線LANはパソコン寄りの技術。ルーティングなどの知識も必要になる。家電にインテグレートするとなると、最適なのはBluetoothだ」と語っていた。


機器の制御を行なうターミナルは大きめ。約1.4kgある。3時間の充電で3時間の使用が可能 レシピを検索し、Bluetoothでレンジに送信すると、レシピに従った調理を自動的に開始する

電子レンジのモニター部分。Bluetoothのロゴが見える 冷蔵庫の中身をあらかじめ登録しておき、外出先からiモード端末で中に入っているものの概要を知らせてくれる機能もある

洗濯機にもBluetoothロゴ。素材ごとの洗い方をインターネットからダウンロードして、転送できる Bluetoothアクセスポイント。Bluetooth 1.1に対応し、Generic Access Profileなど3つのプロファイルを搭載している

ケンウッドブースではAudio Profile対応ヘッドフォン

 一方、ケンウッドのブースでは2月に同じ幕張メッセで行なわれた「Blutooth&PAN」で展示されていたAudio Profileを使用したBluetooth対応ヘッドフォンが展示されていた。デモ内容はほぼ同じで、パソコン上で再生したファイルをBluetooth経由でヘッドフォンに出力するというもの。比較してみると、誤差の範囲なのかもしれないが、前回よりもノイズが減り、音質がかなり改善されているという印象を受けた。年内の製品化をメドに開発が進められている。


骨伝導を使った携帯電話向けBluetoothヘッドセット

 また、デンマークのベンチャー企業NEXTLINKは、携帯電話向けのBluetoothヘッドセット「BlueSpoon」を展示していた。Headset Profileを搭載しており、通話は骨伝導技術を用いて行なう。大きさは35×22×14mm(幅×高×厚)、重さは10g未満。リチウムイオンポリマー電池を使用し、8時間程度の通話が可能。

 Sony EricssonのBluetooth搭載GSM端末「T68」などに対応しているという。C413Sではまだ動作は未確認とのこと。年末に海外で発売される予定。


・ Bluetooth EXPO 2002
  http://www.jma.or.jp/BLUETOOTH/ja/
・ 東芝
  http://www.toshiba.co.jp/
・ ケンウッド
  http://www.kenwood.co.jp/
・ NEXTLINK
  http://www.nextlink.to/


(伊藤 大地)
2002/04/17 18:41

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