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【ビジネスシヨウ2002 TOKYO】
KDDI、A3014Sに加え「幻のA5000シリーズ機」も展示

 KDDIのブースでは発売中の多数の製品やサービスの展示が行なわれているほか、先日発表されたばかりの「A3014S」の実機の展示も行なわれている。

 A3014Sはソニー・エリクソン製としては初のCDMA2000 1x対応端末。GPS機能やJava機能といった最新機能を搭載し、カバーの着せ替えも可能などデザイン面でも注目を集めている機種だけに、多くの来場者が手にとって使用感やデザインを確かめていた。


おなじみのフロントジョグダイヤル搭載のソニー端末 背面液晶が搭載されるほか、ヒンジ部分には開いても閉じても見えるLEDを搭載

日立製と思われる謎のezmovie対応端末
 また、同社のブースは端末だけでなく、さまざまなサービスのデモ展示も行なわれている。ezmovieサービスのデモ展示では、現在唯一のezmovie対応端末であるC5001Tではなく、型番不明の未発表端末が使われていた。

 この端末、ボディに堂々と「HITACHI」と書かれていることから、日立製の端末と推測されるが、それ以外のスペックは不明で、説明員によると「発売される可能性が極めて低い端末」だとという。展示機は完全にezmovie以外の機能が使えないようになっており、端末自体をデモンストレーションしているのではなく、完全にezmovieだけをデモンストレーションしているという形だ。

 ezmovieは昨年末に発売されたC5001T以来対応機種が出ていない状態だが、KDDIでは次のezmovie対応端末を、カメラ搭載などもっと競争力の強い機能を付加した上で商品化するつもりだとしている。


背面液晶搭載。アンテナはC3001Hと同じGPSアンテナ一体のもの 展示機はezmovieの操作しかできない

 さらに、一般消費者向けの製品やサービス以外にも、auのデータ通信やGPSなどを使った業務向けのソリューションなども展示されていた。その中の展示の1つでは、非常に目立たない形でCDMA2000 1xEV-DO端末も展示されていた。

 展示内容は現行のCDMA2000 1xと、2.4Mbpsの通信が可能なCDMA2000 1xEV-DO、そして無線LANを使ったホットスポットのそれぞれのネットワークが混在する環境を端末が移動した際、移動機側のルータとネットワーク側がモバイルIPをサポートすることで、異なる種類のネットワークをまたいでも同じ作業ができるというシステム。主に車載を前提に開発されており、使用するネットワークも無線であれば何でも対応できるという。

 実験では屋外のCDMA2000 1xEV-DOネットワークも使用されており、ブースではCDMA2000 1xEV-DOの端末を含めたシステムの展示も行なわれていた。ただし、今回の展示に使われたEV-DO端末はあくまで試験機レベルのもので、写真撮影などは禁止されていた。展示されていた端末は小型のアクセスポイント風のデザインのもので、大きさはカセットテープほど。商品化の際には無線LANのPCカード程度の大きさにまでなる見込みだという。


cdmaOne端末に接続する「モバイルお肌センサー」。企業向けのソリューションとして参考出展 残念ながら男性向けの「頭皮診断ソリューション」の展示はなかった

 このほかコンセプトデザインモデルとして、卵型デザインと角型デザインの端末も展示されていた。コンセプトデザインモデルというと、商品化から遠い存在と感じられるが、KDDI広報によると「最近になって変わったデザイン・質感で量産に適した素材が出てきた」としていて、商品化にだいぶ近づいてきている模様。最新機能を持った端末とは一線を画すこうした個性的なデザインの端末も、ニーズが十分に高まれば発売される可能性も出てきたわけだ。KDDIでは国内外のデザイナーと共同でデザイン開発プロジェクトを進めているという。


角型の端末。非常に薄い 卵形の端末。左右非対称デザイン

・ ビジネスシヨウ2002 TOKYO
  http://bs.noma.or.jp/
・ KDDI
  http://www.kddi.com/


(白根 雅彦)
2002/05/21 19:21

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