ケータイ Watch
インタビューバックナンバー

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「P-08A」開発者インタビュー
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[2009/06/23]



「P-09A」開発者インタビュー
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[2009/06/12]



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[2009/06/03]



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[2009/05/22]



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[2009/02/18]



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[2009/02/06]



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マクロメディアに「Flash Lite 1.1」を聞く
携帯への展開はより多くのユーザーに使われるために

 12日、KDDIからCDMA 1X WIN向けの新端末が発表された。あわせて新たなコンテンツサービスなどが明らかにされたが、その中の1つにマクロメディアのFlashが含まれている。

 国内では、NTTドコモに続く導入となる携帯電話向けのFlashは、パソコン向けとして広く普及しているものと少し異なり、正式には「Flash Lite」と呼ばれるバージョンとなる。今回、KDDIでも導入されることにあわせて、日本でも新バージョン「Flash Lite 1.1」が発表されている。

 携帯電話向けのFlashは、コンテンツだけに留まらず、サイト構成にも利用されているが、マクロメディアではどのような戦略に基づいて展開しているのだろうか。Flashのモバイル機器向け展開を担当する米Macromedia シニア・ディレクター・マーケティングのAnup Murarka氏に話を聞いた。


より高度なコンテンツが登場する

米Macromedia シニア・ディレクター・マーケティングのAnup Murarka氏
−Flash Lite 1.1は、どんな機能や体験をユーザーにもたらすのでしょうか?

Murarka氏
「これまでより高度で、洗練されたコンテンツを目にすることになるでしょう。ユーザーインターフェイスの改善や、ネットワークとの接続で、よりダイナミックなアプリケーションといったものでしょうか。また、携帯電話の機能と統合できるので、電話中心のアプリケーションも含まれます」


−Flash Lite 1.1では、“電話機能”との統合という点がアピールされていますが、どういった内容になるのでしょう?

Murarka氏
「たとえばSMSの送信です。テレビ番組のプロモーションサイトでユーザーからの投票を受け付けるケースであれば、これまでは宛先などをユーザーは手入力しなければなりません。ですが、何も入力しなくても自動的に送信可能になりますし、メッセージを送信する部分を豊かな表現にできます。また、プログラマーの技術がなくともデザイナーだけでそういったサイトを構築できるのです」

−携帯電話との統合が、個人情報の保護や端末の根幹部分に関われるようになるとすれば、セキュリティへの懸念を持ってしまいます。

Murarka氏
「パソコン向けのFlash Playerのセキュリティ部分には、かなり注力してきました。その結果、非常に安全性の高いソフトを提供してきたという実績があります。そういったノウハウの蓄積や実績によって、携帯電話事業者やメーカーなどに信頼されるようになりました。単にセキュアな製品を提供するだけではなく、彼らにとってマクロメディアは一緒に考えてくれる企業という信頼を得たのです。

 もちろん携帯電話における全ての機能、情報にアクセスできるわけではありません。Flash Liteは、パワフルですがきちんとコントロールできるのです」


EZwebのメニューはFlashで構成されることになる 端末固有の機能と連携することも可能だ

−EZweb向けにFlashを提供することになったいきさつを教えてください。

Murarka氏
「具体的な時期については明かせませんが、もう何カ月も前のことです。どちらがアプローチしてきたのかという点については、お互いに(アプローチ)したという形です。KDDIとしては新機能を求めていたのではないでしょうか。我々としてはより多くのユーザーにFlashを提供したいという考えがありました」

−EZweb向けのFlashは、具体的にどういった内容になるのでしょう? iモード向けとほぼ同じなのでしょうか?

Murarka氏
「近いものになるのではないでしょうか。ただし、具体的にどうなるのか、我々は知りません。ですが今後登場するauの新端末では、アニメーションだけではなく、ネットワークとの接続機能やオーディオ関連の機能など、Flash Lite1.1の新機能を活かしたサービスが用意されるのではないでしょうか。今後新たなサービス、コンテンツはどんどん登場するでしょう。

 ちなみにFlash Lite 1.1ではSVG-Tデータの再生機能がありますが、これはオプション機能なのです。今回のEZweb向けFlashではSVG-Tはサポートされていません。私見ですが、KDDIにとってFlashがない状態ではSVG-Tは重要なものだったのでしょう。しかし、Flashを検討した段階でSVG-Tは不必要と判断されたのではないでしょうか。ちなみにSVG-Tに対する要望は、欧州では強いものがあります。しかし日本や米国ではさほど強くありません」

−BREWやJavaといったアプリケーションと連携して、ゲームのクライマックスシーンがFlashアニメーションで表現されるということは可能なのでしょうか?

Murarka氏
「現時点ではできません。統合、あるいは連携できれば嬉しいことですし、我々はそれに協力していきたいですね。FlashはJavaやBREWに置き換わるものではありませんから。開発者などからの要望はありますので、将来的には対応する可能性はあるでしょう」

−ありがとうございました。


開発者・法人・一般ユーザーをメインターゲットに

 Murarka氏によれば、現在マクロメディアのターゲットは、大きく分けて3つになる。それは開発者、法人、消費者としての一般ユーザーだ。開発者に対しては、FlashやDreamweaverといったオーサリングツールを提供しており、たとえば企業のWebサイトを構築する際には、企業側のデータベースと連動させて、サイトを訪れたユーザーが商品の在庫情報を手軽にチェックできるという機能を提供できる。

 法人に対してはPowerPointのファイルをFlash化する「Breeze」やWebサイトを手軽に更新できる「Contribute」といったソフトウェアを用意している。Flashなどに精通していなくても、視覚的に工夫を凝らしたプレゼンテーション資料の作成やイントラネット内での情報提供が手軽に行なえる。

 一般ユーザーへのアプローチについては、パソコンではFlash Playerのような再生ソフトの存在が挙げられる。現時点で、98%のパソコンにFlash Playerが導入されているとのことで、パソコンの世界では隅々まで行き渡ったという印象だが、同社の狙いは、「より多くのユーザーがFlashによる体験を味わえるようにしたいということ」とMurarka氏は語る。

 その狙いに基づいて展開しているのが、携帯電話という世界だ。Murarka氏は「当初は一部メーカーのスマートフォン向けに開発していたが、我々としては限られたユーザーしか使用しない端末ではなく、もっと多くのユーザーに提供したかった。その結果生まれたのがFlash Liteだ」とこれまでの経緯を説明。

 同氏は続けて「海外の携帯電話はとくにそうだが、ディスプレイに表示される内容は無味乾燥としている。しかしFlash対応となれば、ユーザーインターフェイスやゲームなど視覚的にリッチな内容にできる」と指摘し、ユーザーの体験が飛躍的に広がるとした。


 また同氏は、「複数の機種で同じコンテンツを同じように表示できる」と述べた。コンテンツを1つだけ作れば機種ごとに対するケアを低減できるという点は、開発者にとって大きなメリットになる。また、既にパソコン向けに普及したことで、Flash関連の技術に通じた開発者は世界中で数多く存在する。これはキャリアにとっても魅力的な点だろう。

 国内における一般ユーザーが、Flashを味わうにはアニメーションのようなコンテンツが一般的だ。しかしMurarka氏は、コンテンツだけではなく、「携帯電話のメニュー画面をFlashで構築するケースが考えられる」とした。同氏は、「ユーザーインターフェイスを設計する際、Flashを利用している端末メーカーは少なくない。そのままユーザーインターフェイスに採用すれば、設計されたプロトタイプを細部まで製品化できる」と述べ、ユーザーにとっては従来とひと味違った使い心地を味わえるほか、端末メーカーにとっても開発期間の短縮化というメリットがあるとした。同氏によれば、「今後Flashをメニュー画面に採用した携帯電話が登場する可能性がある」という。

 国内の携帯電話にFlashが登場してから1年あまり。今回auの新端末でもサポートされることで、さらにその魅力を味わえるユーザーは増えることになるだろう。ただ、現状ではアニメーションを楽しむという利用法が一般的だ。しかし、描画範囲が限られた携帯電話だからこそ、ベクター形式で描画するFlashは幅広い応用シーンが考えられる。

 同社では開発者に対して積極的に情報提供を行なっている。今後は携帯電話の世界においても、従来のFlashとはひと味異なる新コンテンツや新機能の登場が期待できるだろう。



URL
  プレスリリース
  http://www.macromedia.com/jp/macromedia/proom/pr/2004/mm_kddi.html

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(関口 聖)
2004/07/12 20:00

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