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第117回:SDIOカード とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


SII製SDカード型PHS端末「AH-S101S」
 SDIOカードは、PDAなどに利用されているSDカードタイプの装置で、その名称はSecure Digital Input/Output Cardの略称です。

 I/Oとはインプット・アウトプット、つまり“入出力”のことで、データを記録するメモリではなく、周辺装置のことを指しており、メモリとして情報を記録する代わりにデジタルカメラやPHS、Bluetoothなどの周辺機器やインターフェイスとしての機能を持っています。最近の発表された製品では、セイコーインスツルメンツ(SII)が12月に発売するAirH"対応のSDカード型PHS端末「AH-S101S」などがあります。

 SDカードスロットといえば、PDAやPC用カードリーダー、あるいはデジタルカメラなども増えてきていますが、SDIOカードが利用できるのは、これらのスロットでI/Oファンクション機能に対応したスロットを持っているものです。たとえば、東芝製のPDA「Genio e」やコンパック製PDA「iPAQ Pocket PC H3900」などがSDIO対応スロットを搭載しています。

 このような機種では、SDメモリーカードと同じスロットで、SDIOのカード型PHSによるAirH"通信を行なったり、あるいはデジタルカメラで撮影したりということができるのです。


SDIOカードとは

 SDメモリーカードは、東芝、松下電器産業、SanDiskなどが中心となって推進している小型メモリーカード規格ですが、この3社が中心となって2000年1月に「SDアソシエーション」が設立されました。2000年3月には、SDメモリーカード規格が策定され、さらに2000年6月には世界初のSDメモリーカードが発売されています。

 SDIOの仕様は、「SDIO Card Specification」として、SDメモリーカード同様に、SDカードアソシエーション(SDA)が定めています。現在のSDIOの仕様のバージョンは「SDIO Card Specification ver1.0」で2001年10月に策定されたものです。

 現在では、「SDカード」といえば従来の「SDメモリーカード」とこの「SDIOカード」の両方を含みます。

 SDIOカードは、SDカードスロットで利用できるインターフェイスカードで、SDメモリーカードと同様のサイズで、SDカード用スロットを利用できるように設計されています。ただし、物理的には利用可能な大きさでも、ホスト側でSDIOに対応できるように作られていないと、SDIOカードが利用できないのは先に述べたとおりです。

 SDメモリーカードでは、過去のケータイ用語でご紹介したようにカード内にコントローラとメモリがあり、SDカードスロットを持ったパソコンやPDAでは、コントローラとカードスロットの間をシリアル転送でデータをやりとりしています。SDIOカードでは、コントローラの先にメモリではなく、I/OインターフェイスやPHSモジュールなどの装置が搭載されています。


SDIOカード概念図

 たとえば、SDメモリーカードでは、機器の電源が入ったままの状態で抜き差しすることが可能ですが、同様にSDIOカードも電源がONのままでも基本的には装置の抜き差しが可能な仕組みになっており、SDIOカードは、サイズだけではなく、SDメモリーカードと同様のいろいろな機能を引き継いでいるのです。


SII、AirH"向けSDカード型PHS端末「AH-S101S」


(大和 哲)
2002/11/26 12:12

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