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第155回:トーキングエイド とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


トーキングエイドIT
 トーキングエイドは、ゲーム大手のナムコが開発した、身体障害者向けの携帯型意志伝達装置です。

 身体障害者には軽度なものから、重度のものまでありますが、重くなるにしたがって、誰かに意思を伝えるのが難しくなります。たとえば、指や首だけは動かせるが言葉を発することができない、というようなこともあり得ます。

 トーキングエイドは、主に、会話や筆談が困難な重度の障害者において、他の人に意思を伝えるために作られています。端末には、50音とプリセットのメッセージが並べられた文字盤があり、文字盤を押していくことで、会話やメッセージを作成し、喋らせることができます。「テレビをつけて下さい」などのメッセージをキーに登録して、スムーズにそのメッセージを伝えられます。また、盤上には液晶パネルもあり、入力したメッセージを表示することもできます。

 10月9日に掲載された本誌のニュース「ナムコ、Windows CE搭載の福祉向け携帯端末『トーキングエイドIT』」では、このトーキングエイドの新モデルが11月7日から発売されると報じられました。新型のトーキングエイドでは、単語を構成する音を全て入力しなくても、1文字目を入力すると、使用頻度の高い語句が優先的に表示される予測入力機能などが追加されたほか、NTTドコモの「P-in Free 1S」をサポートしており、メールの利用や音声通話が可能となっています。また、音声通話のアシスト機能として、電話の発着信時に「もしもし○○です」と事前に登録したメッセージを自動で相手に伝える「オートアンサー機能」も搭載しています。


障害とIT、ケータイ

 トーキングエイドの初代機は1985年から発売されていましたが、現在では、重度の障害者にとっては、コミュニケーション用ツールとして非常にポピュラーなものとなりました。ちなみに「トーキングエイド」は、厚生労働省に「身体障害者日常生活用具」に指定されており、福祉事務所などを通じて購入すれば、最大限で98,800円の補助が給付される対象になっています。

 現在、アクセシビリティ(障害のある人でも利用できること)やユニバーサルデザイン(健常者から障害者、高齢者まで様々な人が使えるような機器のデザイン)がよく話題になりますが、携帯電話やIT機器はさまざまな用途で、障害者の補助として使われており、現在ではこれらの人々にとっては欠かせないものとなっています。

 たとえば聾唖の方にとっては、電話での会話ができなくとも地理的に距離のある友人とメールで手軽にコミュニケーションできるようになりました。また、視覚障害のある方にとっては、FOMAのテレビ電話や写真を添付したメールが非常に強力な武器となっています。本人には見ることができないとしても、目の見える人に電話をして、写真や映像を送ることで、見える人に代わりに読んでもらったり、確認してもらえるからです。


新モデルの「トーキングエイドIT」では、NTTドコモの「P-in Free 1S」を装着して、音声通話やメールが利用できる


URL
  ナムコ 福祉事業案内ページ
  http://www.namco.co.jp/welfare/

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(大和 哲)
2003/10/28 12:21

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