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第171回:フレームレートとは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


 フレームレートとは、動く画像を表示する際に、1秒間に何回画面を書き換えるかをあらわす数値です。単位としては、一般的にfps(frame per second、毎秒あたりのフレーム数の意味)を使います。6fpsなら1秒間に6コマの画像を、24fpsなら1秒間に24コマの画像を撮る、あるいは再生するということになります。

 この数値が大きくなればなるほど、なめらかな動きの動画で表現できることになり、逆にあまり小さくなってしまうと、パラパラマンガや紙芝居のように動きが不自然な動画になってしまいます。

 動画の質を左右する要素はいくつもありますが、特にパソコンや携帯電話などの動画では、


・フレームレート
・画素数
・ノイズ量


などがユーザーの受ける印象に大きく影響するようです。

 画素数は大きければ大きいほど再生する絵がより緻密できれいになります。ノイズには、データの圧縮や受け取りデータのノイズで発生するブロックノイズ(画面の色が徐々に変わる部分などにブロックのような区切れが見える)、モスキートノイズ(画面に蚊が飛んだような色の違う部分がまばらに見える)などがありますが、これが少なければ動画のを綺麗に表示できる、というわけです。

 ただし、きれいな動画を再生するのは良いことですが、画素数を増やす、あるいは、フレームレートをあげるということは、それだけ1秒間に扱うデータの量が多くなりますから、機械にとっては画像再生するのが厳しい作業になってしまいます。そのため、マシンパワーもメモリも必要になってしまうわけです。


今のケータイ、動画の質はどのくらい?

 以前から、パソコンのCGを表示する能力や、家庭用ゲーム機での画像再生能力の一指標として、一般ユーザーの間でもこの「フレームレートがどれだけあるか」が話題になることがありました。最近では、携帯電話もQVGAサイズ(240×320ドット)の液晶ディスプレイが搭載され、高精細化が進みマシンパワーも上がりました。そのため、動画の撮影や再生、それに3D画像の表示を行なう機会が増え、この「フレームレート」という数値も気にされるようになってきたようです。

 たとえば、4月中旬発売予定のauの東芝製CDMA2000 1x端末「A5504T」では、携帯電話でQVGAサイズ、フレームレートが15fpsという、緻密でなめらかな動画データの撮影も可能になるとしています。

 あるいは、ドコモの三菱電機製端末「FOMA D900i」では、画像サイズこそ176×144ピクセルですが、フレームレートが24fpsの「超なめらか」な動画を録画することが可能になっています。


A5504T
FOMA D900i

 ちなみに、一般的に世間で目にする動画ですが、24fpsでの撮影・再生が一般的です(30fps、60fpsで撮影する場合もあります)。ディズニーアニメなども24fpsのフルアニメのものがほとんどです(日本のアニメーションでは24fpsで撮るところを2コマ、3コマと同じ絵を表示して、実質的なフレームレートを下げているものが多くあります)。テレビ画像に関しては、日本やアメリカで使われているNTSC規格の場合、29.97fpsでの再生を行なっています。

 もちろん、映画やテレビなどとは、携帯電話の画像は1コマの画質から全く違うため、動画そのものの質を比較することはまだまだできませんが、動画の動きのなめらさかに直結する部分、つまりフレームレートに関しては近いところまで来ているのだ、と言えるでしょう。


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(大和 哲)
2004/03/17 13:12

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