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第172回:SVG-T(SVG Tiny) とは
大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページは
こちら
。
(イラスト : 高橋哲史)
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SVGとは
SVGは、HTMLなどインターネットのさまざまな規格を標準化する国際機関「W3C」によって定められたグラフィックデータフォーマットです。
SVGという名前は「拡大縮小が可能なベクター方式のグラフィックス」という意味である「Scalable Vector Graphics」の略から付けられています。
ベクター形式のグラフィックデータは、図の情報を
ベクターフォント
と同様に「どこに点を打つか」「どこからどこまで線を引くか」といった形で持っているため、図の拡大縮小や回転などをスムーズに行なえるという特徴があります。
GIFなどラスター形式の画像では、図をピクセルに分解して表示します。たとえばQVGAサイズの画像であれば、320×240個の色の点に分解し、それぞれが何色であるかを記録することでグラフィックデータとしています。そのため、画像をたとえば1.5倍の大きさにしたような場合、2つの点の色を3つの点で表現するというように、スムーズに拡大することができなくなってしまいます。
このほかSVGの特徴としては
・アニメーションなどもサポート
・簡単なインタラクティブコンテンツも作れる
・W3Cによって標準化された規格なので、他のメーカーによって規格が変えられたりということがない
・基本的にテキストデータなので、コンピュータで操作しやすい
という特徴も挙げられます。
SVGはテキストと言えど、XMLという言語で書かれており、機械にとって理解しやすい形式になっています。XMLに関しては、すでにインターネットなどでよく使われており、ノウハウやツールなども豊富にあるため扱うのは容易です。テキストですので、その気になれば、テキストエディタでグラフィックデータを作ってしまうということさえ可能です。
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SVG-Tとは
SVG-T(Scalable Vector Graphics Tiny)は、W3Cで国際標準として規格化された携帯電話などのモバイルツールに使えるグラフィックスフォーマットです。「Tiny」の名前の通り、SVGのサブセット(SVGの規格から一部のみ抜粋したもの)になっています。ちなみに、これ以外にもSVG 1.1では「SVG BASIC」というPDA向けの規格も存在しています。
ベクターグラフィックデータ形式を採用し、XMLベースとなっている部分もフル規格のSVGと同じです。
最新のシャープ製携帯電話には、WordやExcel、PowerPoint、PDFといったビジネスなどで頻繁に使われるファイルを携帯電話の画面上に表示できる「電子ドキュメント表示システム」という機能が搭載されています。この機能では、ビジネス文書を点や線などで構成されるベクター形式のデータに変換し、携帯電話で再生しています。このときベクター形式のグラフィックデータフォーマットとして、SVG1.1の携帯向けプロファイル「SVG-Tiny」が利用されているのです。
V601SHでExcelファイルを表示したところ
左のグラフを拡大表示したところ
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URL
W3C SVG-Tについて(英文)
http://www.w3.org/TR/SVGMobile/
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(大和 哲)
2004/03/24 12:54
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