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第267回:BT Watch とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


セイコーインスツルが開発したBT Watch対応試作機
 BT Watchは、携帯電話と腕時計をBluetoothで接続できるようにする規格です。国内の主なモバイル機器関連企業が加入するコンソーシアム「モバイルコンピューティング推進コンソーシアム」(MCPC)のBT Watch サブワークグループによって規格化されました。このサブワークグループには、カシオ、KDDI、シチズン、ジョンソンコントロールズオートモーティブシステムズ、セイコーインスツル、セイコーエプソン、ソニー・エリクソン、太陽誘電、東芝、NEC、パナソニック、日立製作所、富士通、三菱電機、ルネサステクノロジと、各企業がメンバーとして参画しています。

 MCPCでは、他にも、画像データをBluetoothでやりとりするためのプロファイル「BIP」(Basic Imaging Profile)などの策定も行なっています。

 BT Watch規格に準拠した製品はまだ発売されていませんが、2006年3月にセイコーインスツルが実験機の開発を発表するなど、研究開発が徐々に進められています。この実験機では、既存の携帯電話と腕時計型の実験機を利用してBT Watch規格のシミュレーションを行ない、通信の手順や操作性が確認された、ということです。


BT Watchでできること

 BT Watch規格は、Bluetooth対応ハンズフリーキットなどで使われているプロファイル、特に音響装置の搭載していない機器向けのNon-Audio Feature on HFPへの追加・拡張仕様という形で決められています。

 そのため、BT Watchの機能は、簡単にいうと、携帯電話用のBluetoothハンズフリーキットの機能から、マイクとヘッドセットの機能を外し、ディスプレイや操作ボタン、バイブレーション機能を備えた腕時計型にして、携帯電話と連携できるようにした、といったようなものになっています。

 MCPCから公開されている規格書によれば、BT WatchにはBluetooth携帯電話に連携した以下の機能が規格されています。
  • 電話着信お知らせ機能

  • メールお知らせ機能

  • ワンタッチサイレントモード機能

  • リンク切断お知らせ機能

  • 時刻合わせ機能
 「電話着信お知らせ機能」は、携帯電話に電話がかかってきたときに、それをユーザーに知らせて、応答するための機能です。着信をバイブレーションで腕に伝えて、ディスプレイには発信者の表示を行ないます。また、保留応答や、着信拒否も時計からの操作できるようになっています。

 「メールお知らせ機能」は、携帯電話にメールが届いた場合に、ディスプレイに着信があったことを表示する機能です。着信お知らせとメールお知らせでは、腕時計から、携帯電話の着信音を無音にする設定が可能、とされています。

 「ワンタッチサイレント」は、電話着信、メール応答でもあったように、携帯電話のマナーモードのON/OFFを時計から切り替える機能です。サイレント、ミュート関連機能は機種オプション(機種により搭載されない場合もある機能)とされています。

 「リンク切断お知らせ」は、腕時計と携帯電話の接続が切れたときに知らせる機能です。Bluetoothの通信距離はせいぜい数メートルですから、たとえば、携帯電話を置き忘れた場合などに、腕時計が「携帯電話と通信できなくなった」と知らせてくれる、という便利な機能です。

 「時刻合わせ機能」は機種オプションとして設定されている機能です。この機能を搭載しているBT Watch対応腕時計では、携帯電話の時刻に腕時計の時刻をワンタッチで合わせることができます。たとえば、auの携帯電話のように、自動的かつ正確に時間を合わせられる携帯電話を利用している場合には、簡単に腕時計の時間を設定できることになります。国際ローミング機を海外に持ち出した場合には、時計も自動的に現地時間に合わせることが可能です。

 なお、時刻合わせ機能設定中も、着信お知らせや、メールお知らせ機能は動作可能です。



URL
  MCPC
  http://www.mcpc-jp.org/

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(大和 哲)
2006/03/28 12:33

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