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第421回:HSUPA とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


L-06A

L-06A
 「HSUPA」は、W-CDMA高速パケット通信規格であるHSPA、HSPA+のうち、上り(アップロード)、つまり端末〜基地局へデータを送信する速度を高速化した規格です。それまでの規格では、上りの通信速度は最大384kbpsでしたが、最大0.73Mbps〜5.76Mbpsまで向上できます。

 この規格は、3G(第3世代携帯電話)の通信規格を標準化している団体である3GPPによって、「3GPP Release.6」以降で規定されるようになった標準的な規格の1つです。名称は「High Speed Uplink Packet Access」の略称ですが、「拡張された上り通信」を意味する「Enhanced Uplink」の頭文字をとって「EUL」という呼び方で呼ばれることもあります。

 日本国内では、イーモバイルが2008年11月よりHSUPAのサービスを開始しています。今後の予定としては、ドコモが6月に導入予定としており、19日に発表された2009年夏モデルの携帯電話のうち「L-06A」がHSUPAに対応しています。またドコモのデータ通信端末「L-05A」もHSUPA対応です。

 HSPAという規格のうち、下り(ダウンロード)、つまり基地局〜端末方向へのデータ通信速度を向上したのが「HSDPA」です。こちらは「3GPP Release.5」で規定されています。Release.6ではHSDPAとHSUPAは、まとめて「HSPA」と呼ばれています。「Release 7」ではデータの送受信用に複数のアンテナを使用するMIMO、受信側では64QAM変調、また送信側では16QAM変調方式を利用しさらに高速化することで「HSPA+」と呼ばれるようになりました。


HSDPAとよく似た仕組みで上り通信を高速化

 「HSUPA」は、仕組みから言うとW-CDMAを拡張したもので、下り速度を高速化したHSDPAと似た方法を利用しています。

 具体的には、W-CDMAから専用チャネル(E-DCH)など新規のトランスポートチャネル、制御チャネルなどを拡張し、データ再送の際にも基地局が自律的に行うアルゴリズム(HARQや高速化ノードBスケジューリングと呼ばれるものです)を利用することでデータ通信を高速化しています。

 HSUPAでは、全ての端末が最大上り通信5.7Mbpsの性能を持つわけではありません。HSDPAと同様に、端末の性能によって、最大理論値0.73Mbpsのカテゴリー1〜最大5.7Mbpsのカテゴリー6まで、6つのカテゴリー分類に分かれていて、ニーズにあった性能を持つ端末を製造できます。

 ちなみに、既に世に出された端末では、海外ではノキア製のE55やRIMのBlackBerry Storm 9500/9530がHSUPAに対応していますが、これらはカテゴリー5で最大上り2.00Mbpsの性能になっています。

 また、このカテゴリにに関しては、HSPA+規格である3GPP Release 7では上り通信11.5Mbpsのカテゴリ7も追加されています。

 HSUPAのメリットですが、上り方向の通信が高速化されるので、たとえば、iモーションメールなど、動画ファイルを添付したメールを送信する際に、短時間で送ることができるようになるでしょう。

 ちなみに下り方向の通信が高速化されたHSDPAでは、携帯電話では10MBのiモーションやMUSIC&Videoチャンネルのファイルなど容量の大きな動画ファイルなどを短時間にダウンロードすることが可能になるというメリットがありました。

 データ通信の高速化は、パソコンを使ったモバイルインターネット接続などにも有効です。データの送受信を素早く行えるほか、ビデオチャットのようなアプリケーションも使いやすくなるでしょう。



URL
  3GPP
  http://www.3gpp.org/


(大和 哲)
2009/05/20 12:03

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