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第85回:インスタントメッセージング とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


 インスタント メッセージング(Instant Messaging)は、特にインターネットで人気の高いコミュニケーション方法で、「IM」と表記されることもあります。パソコン上で専用ソフトを使い、ユーザー間でメッセージをやりとりできます。ツーカーグループでは、3月からこのタイプのサービスとして、携帯電話向けのサービス「ツーカーメッセンジャー」の提供を開始しています。

 「ツーカーメッセンジャー」は、東芝製のツーカー端末「TT21」で利用でき、現在は「TT21」同士でのみメッセージを交換できます。将来的にはEZwebにも対応し、ツーカーと契約しているEZweb対応の各端末からも利用できるようになる予定です(ただし、インターネットのサービスとは乗り入れはできず、パソコンとメッセージを交換することはできません)。


「ツーカーメッセンジャー」対応の東芝製ツーカー端末「TT21」

「状態確認」と「メッセージング」がIMのミソ

 インスタントメッセンジャーの特徴は、

・通信したい特定のメンバー、グループを登録
・登録したメンバーの状態確認
・メンバー同士がメッセージを送ったり、チャットなどでコミュニケーション


などが可能なことです。

 「状態確認」では、例えばインターネットのメッセンジャーの場合では、登録したメンバーがインターネットに接続しているか、そのメッセージングサービスが利用できるか、といったような状態をリアルタイムで確認できます。

 特に操作をしなくても、インスタントメッセージングソフトを起動した時に、登録メンバーの状態リストが表示されたり、登録メンバーがサービスを利用できるようになった時に自分のソフト上でも変化が現れて教えてくれる、などという機能があるのが普通です。

 ツーカーメッセンジャーの場合では、状態を知りたい「友達」を30人までリストに登録でき、そのうち6人までの状態をツーカーメッセンジャーの「デスクトップ」という機能で、リアルタイムに知ることができます。

 つまり、サービス圏内にいるか、電話の電源が入っているかなどはわからないのですが、あらかじめメッセンジャーのユーザーが自分の状態を入力しておくことで、例えば「仕事中」「電車で移動中」「寝ています」というように、自分の状態を他のメンバーに伝えることが可能です。


インスタントメッセージングでは、自分の状態を他の人に通知することができる

 例えば、「デスクトップ」に「Aさん」を登録している場合、Aさんの状態が変わると呼び出し音とグラフィックでAさんの状態が変わったことを知らせてくれます。「友達登録」に登録してある他のメンバーにも、同様にAさんの状態が通知され、Aさんにコンタクトしたい場合は、この状態に応じてコミュニケーションを取ることが可能になります。

 コミュニケーション方法としては、通常はメッセージを送ることがメインになります。例えば、インターネットを使うインスタントメッセージングソフトでは、メッセージを送るとそれがリアルタイムに相手のパソコン画面にポップアップで表示される、などという様になっているのが普通です。

 しかしツーカーメッセンジャーの場合では、

・チャット送信
・Eメール送信
・スカイメール送信
・音声発信


の中からコミュニケーション方法を選ぶことができるようになっています。

 「チャット送信」では、簡単なメッセージを書いて相手に送ることができ、同時にチャットへの参加メニューが相手に送信され、ここで相手が「チャット参加」を選ぶとチャットを始めることができます。


ツーカーメッセンジャーでは、「チャット送信」として「友達」にメッセージを送り、チャットを始めることができる

 ツーカーメッセンジャーでは、「友達リスト」の中から9人までメンバーを同時に選択してチャットに誘え、複数人数でのメッセージのやりとりも簡単に行なえます。また、チャットでは「ナイショモード」も用意され、チャット中でも1人の相手とだけやり取りし合うというようなことも可能です

 パソコンと違って電話機そのものを使ったサービスですので、「音声発信」、つまり普通に電話をかけることもシームレスに可能です。対応機種間なら、電話をかける前にまずこのツーカーメッセンジャーで相手の状況を確認してみる、という用途にも活用できるでしょう。

 携帯電話でのメッセージングサービスは、状況によって柔軟に手段を使い分けることができるという点で、コミュニケーションの際に非常に便利な機能でしょう。


ツーカーメッセンジャー以外のIM

 ツーカーメッセンジャー以外にも、携帯電話用のメッセージングソフトやメッセージングの仕組みが開発されつつあります。

 例えば、フレックス・ファームが発表した「x-IM」(クロス・アイエム)がそれです。このメッセンジャーはJavaで書かれており、Java対応の携帯電話であれば機種を問わず利用できます。また、携帯電話間だけでなく、トランスポータと呼ばれるサーバーソフトウェアを経由することで、既存のパソコン版のインスタントメッセンジャーともメッセージをやり取りすることができるという特徴もあります。

 海外では、Nokia、Motorola、Ericssonが立ち上げたIM関連技術の標準化団体「Wireless Village」による推奨仕様も発表され、こちらも携帯電話間に加え、携帯電話とパソコン間でもメッセージをやりとりすることが可能になるようです。


・ 「ツーカーメッセンジャー」サービス案内
  http://www.tu-ka.co.jp/common/tkm/index.html

TT21(トパーズシルバー)
携帯用インスタントメッセンジャー「x-IM」
Wireless Village、携帯向けIMサービスの共通規格を発表


(大和 哲)
2002/03/26 11:08

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