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シンビアンOSを搭載したiモーションメール対応端末「F2051」
法林岳之 法林岳之
1963年神奈川県出身。パソコンから携帯電話、メール端末、PDAまで、幅広い製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とする。「できるWindows XP基本編」「できるADSL フレッツ・ADSL対応」「できるZaurus」「できるVAIO Windows XP版」など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。iモード用EZweb用J-スカイ用、H"LINK用(//www.hourin.com/H/index.txt)を提供。「ケータイならオレに聞け!」(impress TV)も配信中。


iモーションメール対応端末第1弾

 NTTドコモの次世代携帯電話サービス「FOMA」のサービス開始から約1年。さまざまな不満や問題点が指摘され、その結果も今ひとつと言わざるを得ない状況だったが、今年1月から新サービス「iモーションメール」をスタートさせている。その対応端末第1弾となる「F2051」が発売された。筆者も機種変更で購入したので、レポートをお送りしよう。


FOMAの光と影

NTTドコモ/富士通『F2051』。サイズ:50×102×27mm(折りたたみ時)、114g。ネイビー(写真)、シルバーをラインアップ
 鳴り物入りでスタートしたNTTドコモの次世代携帯電話サービス「FOMA」。サービス開始前にはたいへんな盛り上がりが見られ、大きな期待が寄せられたが、実際のサービスではまったくと言っていいほど、奮わなかった。もっとも本誌読者のように、冷静にサービスを見ているユーザーであれば、「まあ、この結果は納得できるかな」と考えていることだろう。裏を返せば、次世代携帯電話サービスの実状をきちんと把握できない一部のメディアが勝手に煽っていただけという見方もできるのだが……。

 筆者はFOMAサービス開始以来、自分のメインの携帯電話をFOMAに変更し、法人向けにしか販売されなかった「FOMA F2611」を除く全機種を購入し、実際に使ってきた。この利用の中で、よく指摘されているバッテリー駆動時間の短さや利用可能エリアの狭さなどのデメリットを実際に体験してきたが、実はこれらの要因以上に厳しかったのが「端末としての魅力」だ。

 実状はともかく、FOMAはNTTドコモの最新サービスであり、本来なら、PDC方式による携帯電話サービスの上位サービスに位置付けられるはずだった。にも関わらず、サービス開始以来、発売されたFOMA端末は、昨年登場した504iシリーズや212i/211iシリーズなどに比べ、動画関連以外は機能面でお世辞にも優位であるとは言い難かった。ここ1年ほどの端末に搭載される機能のトレンドには、カメラ以外にもメールなどのフォルダ管理、日本語入力の推測変換、待受アプリケーションなど、いろいろなものが登場してきている。筆者が購入してきた昨年までのFOMAは、これらの最新機能が搭載されていないものが多く、端末を使う楽しみや所有する喜びが半減していたわけだ。

 これに対し、昨年末、NTTドコモは新しい世代のFOMA端末3機種を公表し、今年に入ってから順次、販売を開始している。昨年末の会見ではいろいろなことが語られたが、個人的にもっとも気にしていたPDC方式端末との機能差については、「新端末は現行の504iシリーズに搭載されている機能をほぼカバーしている」というコメントが得られている。つまり、従来のFOMAのように、504iシリーズや212i/211iシリーズに見劣りするような状況は改善されるというわけだ。


 今回紹介する富士通製端末「FOMA F2051」は、この新しい世代のFOMAとして登場した最初の端末だ。富士通としては、初の一般ユーザー向けFOMA端末であり、その点でも非常に注目される。従来のFOMA端末で指摘されていたバッテリー駆動時間は、静止時の待受が230時間、連続通話が110分まで向上している。カメラの内蔵や赤外線通信機能のサポートなど、504iシリーズとの差も少なくなっている。

 また、カタログなどにはまったく記載されていないが、F2051は既報の通り、英Symbian(シンビアン)が開発した携帯情報端末向けのOS「Symbian OS」を採用している。Symbian OSは海外で販売される「スマートフォン」と呼ばれる多機能携帯電話に採用されており、国内向けではF2051が初採用ということになる。これらの点を踏まえつつ、新しい世代のFOMAがどこまで使えるようになったのかなども加味し、F2051の出来をチェックしてみよう。


270度回転する11万画素CCDカメラを内蔵

 製品のスペックや細かい仕様については、NTTドコモや富士通の製品情報ページ、「ケータイ新製品SHOW CASE」を参考にしていただくとして、ここでは筆者が購入した端末で得られた印象を中心に紹介しよう。

 まず、ボディデザインだが、従来のFOMA端末同様、アンテナレスの折りたたみデザインを採用している。サイズ的にはPDC方式のiモード端末に比べ、やや大きいという印象は残るが、F504iSと比べた場合、F504iSの外形寸法が「97×49×24mm」であるのに対し、F2051は「102×50×27mm」となっており、その差は見た目以上に小さい。先端部には270度回転するCCDカメラを内蔵し、左側面に赤外線通信ポートとイヤホンマイク端子、背面側にはサブディスプレイと背面キーを備える。回転式カメラの背面側には背面LED、メインディスプレイ側の受話部横には光センサー/充電LEDを内蔵している。


背面にはサブディスプレイと背面キーをレイアウト。背面キーの操作だけでセンター問い合わせも可能 カメラは有効画素数11万画素のCCDを採用。カメラ部は270度回転させることが可能

 液晶ディスプレイは176×220ドット/65,536色表示が可能な2.2インチTFTカラー液晶パネルを採用する。背面液晶はモノクロ液晶を採用し、電波状態や未読メールの有無など、端末のステータスを閲覧することが可能だ。メインディスプレイは10/12/14/20ドットフォントの表示が可能で、メール表示画面では最大17文字×13行の表示もできる。

 ボタンはFシリーズでおなじみの分割タイプの方向キー、中央に[カメラ/決定]キー、左上に[MENU]キー、右上に[電話帳/スケジュール]キー、左下に[iモード/iアプリ]キー、右下に[メール]キー、方向キー下には[クリア/セルフモード]キーを配している。ちなみに、[クリア/セルフモード]キーの長押しでセルフモード(電波をOFFにするモード)に切り替えることが可能だ。また、テンキー部下にはマルチタスクやマルチアクセスを利用するための[TASK]キーが備えられているが、このキーを除けば、基本的なレイアウトはF504iSと非常に似通っている。ただ、ボタンの操作感はF504iSなどに比べ、やや硬い印象があり、操作中はやや大きめの「コツコツ」「カツカツ」といった音を発してしまう。


176×220ドット表示が可能な2.2インチTFTカラー液晶を採用。屋外でもある程度の視認性が確保できる半透過型 ボタン類はF504iSを継承しながら、[TASK]キーなどを追加。操作音はやや大きめ

シンビアンOSの威力はどこに?

メニュー画面はアイコン表示。各アイコンからメニューを選択し、戻りたいときは[クリア]ボタンを操作する
 一方、機能面はどうだろうか。最近のケータイはみなさんもご存知の通り、たいへん高機能なものになっている。ひと昔前は音声通話だけだったものが、メールができるようになり、コンテンツの閲覧やダウンロードができ、おまけにカメラまで搭載した。日本語入力は推測変換が標準になり、辞書をダウンロードして追加できる機種も登場した。電話帳に保存する項目も増え、電卓やメモ、スケジュールといった機能も充実してきている。これだけの多機能化が進んだ背景には、ユーザーのニーズが拡大したことも挙げられるが、端末メーカーがその期待に応える開発を行なってきたことにある。

 その開発を手助けする要因のひとつと言えるのが「OS(Operating System)」の存在だ。パソコンでもWindowsやMac OS、LinuxなどのOSが利用されているが、携帯電話でも表立っていないものの、実はOS上でいろいろな機能が動作している。もっとも知られているのは東大の坂村健教授が開発した「TRON OS」だが、F2051では冒頭でも説明したように、英Symbianが開発した「Symbian OS」が採用されている。Symbianは英PSION(サイオン)やフィンランドのNOKIA、スウェーデンのERICSSON、米Motorolaによって設立された会社で、松下通信工業(現パナソニックコミュニケーションズ)も出資している。Symbian OSは英PSIONがPDA向けに開発した「EPOC OS」をベースにしたもので、ケータイを含む携帯情報端末での動作を前提に設計されている。Symbian OSについては大和哲氏が「ケータイ用語の基礎知識」で解説しているので、詳細な説明はしないが、今までの端末とは異なるOSを搭載していることは覚えておいて欲しい。

 さて、実際の機能面だが、注目度の高いカメラ機能から見てみよう。カメラは前述の通り、270度回転する11万画素のCCDカメラを採用している。回転式カメラは同じFOMAの「FOMA P2101V」などで採用例があるが、F2051は使わないときに端末側に格納しておくことができ、背面側にカメラを向けたときにも天地が正常な向きに切り替わる。切り替えポイントは真上ではなく、メインディスプレイ側と同じ方向から上60度くらいの位置になっているので、実際に操作して切り替えポイントを覚えておくと便利だ。また、背面側にカメラを向けておき、ゆっくりとカメラユニットを回せば、上下にパン(移動)しながら撮影といった使い方もできる。


カメラモードを起動すると、サイズなどについて詳細に設定ができる F2051の内蔵カメラで撮影した画像。屋内での撮影だが、十分なクオリティを確保している。(モデル:篠崎ゆき

 カメラは中央の[カメラ/決定]キーの長押しで起動することができ、撮影できる静止画サイズは表の通りとなっている。撮影時の画質は「ファイン」「スタンダード」「エコノミー」の3種類から選択でき、最大5枚の連写、約10秒のセルフタイマー撮影も可能だ。撮影時には方向キーの左右を押すことにより、「標準」「逆光」「セピア」「モノトーン」「長時間露光」「海・雪」「背景」「夕焼け」の画像効果を加えたり、フレームを利用した重ね撮りにも対応する。ズームについてはQCIF以下のサイズを選択した場合のみ設定が可能で、倍率は最大2倍までとなっている。

【静止画】
CIF352×288ドット
QCIF176×144ドット
Sub-QCIF128×96ドット
電話帳サイズ72×72ドット


 撮影した画像は「撮影画像」フォルダに保存され、後述する画像編集などを行なったときは「マイイメージ」フォルダに新たに保存される仕組みとなっている。画像は出荷時設定がファイル名による一覧表示になっているが、「イメージビューワ」の「動作設定」を切り替えることにより、一画面あたり4枚のサムネイル表示が可能だ。

 カメラによる静止画撮影と組み合わせて便利に利用できるのが「マルチタスク」「マルチアクセス」機能だ。たとえば、通話中に通話を中断することなく、カメラを起動し、撮影してメールを送る「ワンショットメール」という使い方が可能になる。しかも通話相手が電話帳に登録されていて、メールアドレスが登録されていれば、ワンショットメールの作成時に自動的にメールアドレスが選択されるようになっている。FOMAならではの活用例のひとつだろう。ちなみに、FOMAで画像付メールをやり取りする際、auやJ-フォンに対してはほぼそのまま添付ファイルのやり取りが可能だが、PDC方式によるiモード端末に対してはサーバーに保存する形式のサービスを利用する必要がある。今のところ、NTTドコモでは同社が出資するドリームネットの「どりーむ・ドコアル」を利用することになっているが、自社サービスの端末に対して送信するということを考慮すれば、やはり、自前でもっとわかりやすいサービスを提供するべきだろう。


「イメージビューワ」の画面ではサムネイル表示も可能 動画撮影はサイズや制限、音声の有無などを設定できる

 一方、iモーションメールにも利用できる動画撮影は、従来のiモーション同様、映像コーデックはMPEG-4、音声コーデックはAMRを採用する。撮影サイズは176×144ドットで、画質は3段階で設定が可能だ。ファイルサイズは標準で約100KBとなっているが、設定を変更すれば、約300KBまでの撮影に対応する。撮影時間はサイズ制限と画質によって異なり、以下のような相関関係になっている。動画についてはすでにauの「ムービーメール」やJ-フォンの「ムービー写メール」が提供されているが、iモーションメールの動画はフレームレートも高く、動きもなかなかスムーズだ。

高品質標準長時間
100KB7〜10秒15〜20秒25〜30秒
300KB20〜30秒45〜60秒75〜90秒


 撮影した動画の内、100KBのファイルはメールに添付し、iモーションメールとして送信することが可能だ。ただ、iモーションメールで採用されている「.3gp」形式のファイルは、今のところ、2051シリーズでしか再生することができない。パソコンでの再生環境については、昨年末の記者会見で「2051シリーズが発売される時期をメドに配布を検討している」としていたのだが、原稿執筆時点ではまだ配布されていない。また、アップルコンピュータのQuickTimeの次期バージョンでも再生可能としているが、今のところアップルコンピュータからはこの件に関してのアナウンスはない。正式なものに限らなければ、蘭Philipsが配布する「Platform4 Player」( http://www.mpeg-4.philips.com/ )で「.3gp」形式の動画ファイルを再生できるのだが、NTTドコモが何もアナウンスしていない以上、事実上、iモーションメールのPCにおける再生環境はないということになる。早期の登場を望みたいところだ。

 F2051のカメラ周りの機能で、特筆すべき点は画像の編集機能が非常に充実している点だろう。たとえば、撮影した画像の拡大・縮小、明るさ補正、文字の貼り付けなどの機能があるが、なかでも拡大・縮小では撮影した画像を縮小し、スタンプとして利用できるなどの面白い機能も用意されている。もっとも秀逸なのは切り抜き機能で、撮影した画像を切り抜き、切り抜いた画像をフレームとして利用できるのだ。ちなみに、切り抜き編集後にフレームとして利用するには、ファイルの「詳細情報変更」で「フレーム候補にする」と設定する必要がある。このあたりの使い勝手はまだ一考の余地があるが、ケータイに搭載されている画像編集機能としてはもっとも秀逸といって差し支えないだろう。


切り抜きでは画像を読み込み、切り抜きたい部分にカーソルを合わせるだけ。背景が固定化されている場所がおすすめ サンプル画像の周囲を切り抜き、配布されている画像に重ね合わせてみた。既存のケータイもここまでの編集機能はほとんどない

メールはフォルダ単位で管理が可能。フォルダの振り分けは基本的にメールアドレス単位で設定する
 F2051のカメラ周りの機能で、特筆すべき点は画像の編集機能が非常に充実している点だろう。たとえば、撮影した画像の拡大・縮小、明るさ補正、文字の貼り付けなどの機能があるが、なかでも拡大・縮小では撮影した画像を縮小し、スタンプとして利用できるなどの面白い機能も用意されている。もっとも秀逸なのは切り抜き機能で、撮影した画像を切り抜き、切り抜いた画像をフレームとして利用できるのだ。ちなみに、切り抜き編集後にフレームとして利用するには、ファイルの「詳細情報変更」で「フレーム候補にする」と設定する必要がある。このあたりの使い勝手はまだ一考の余地があるが、ケータイに搭載されている画像編集機能としてはもっとも秀逸といって差し支えないだろう。

 カメラ以外の機能では、Symbian OSがPDA向けのEPOC OSをベースにしていたこともあり、Outlookとの連携も可能にしている。オプションのFOMA USBケーブルをパソコンに接続し、F2051に付属する「FOMA Fシリーズデータリンクソフト」をインストールすれば、利用することができる。インストール時にOutlookとの連携をするか否かを選択できるので、一般的なメモリダイヤル編集ソフト的な活用も可能だ。

 また、2051シリーズは冒頭でも紹介したように、504iシリーズの機能をほぼ網羅しており、たとえば待受iアプリも設定できる。しかし、赤外線通信については本誌でも既報の通り、やり取りできるデータが制限されている。メールなどのテキストデータについては問題なく送受信できるが、撮影画像の転送は利用できない。数社から504iSシリーズ向けに赤外線通信を利用したプリントサービスを提供することが発表されているが、これらのサービスを利用できないのは非常に残念だ。

 この他にもカーソルキーだけで入力できる「スロット入力」や写真を貼り付けられる「カスタムメニュー」など、多彩な機能を搭載しているF2051だが、実際に使ってみて、非常に気になったのが操作時のタイムラグだ。おそらくSymbian OSの動作速度なのだろうが、ほとんどの操作において、ボタンを押して、ひと呼吸置いてから、画面が動いたり、機能が起動するといった印象なのだ。PDAライクと考えたり、慣れで納得できる部分もなくはないが、他の端末で得られる程度の軽快感は欲しかったところだ。


画像編集で遊びたいなら要チェック

 さて、最後にF2051の「買い」について診断してみよう。まず、FOMAというサービスについてはまだ発展途上中であり、通話エリアやサービス面で、PDC方式によるサービスに譲る面が多々ある。しかし、デュアルネットワークサービスを利用すれば、通話可能エリアの問題はほぼクリアすることが可能で、懸案のバッテリー駆動時間も従来のFOMA端末が1日に数回、充電する必要があったものが、1日程度であれば、何とか持たせることができる状況になっている(もちろん、利用頻度や移動範囲によって異なるが)。そのため、早い時期にFOMAサービスが提供されていた都市圏を中心に活動するのであれば、それなりに利用できるレベルに近づきつつあると言えそうだ。PDC方式によるサービスと同レベルとはまだ言えないが、工夫をすれば、実用になるレベルが見えてきているという印象だ。素直に「買い」というレベルにはまだ遠いが、制限事項が納得できるユーザーであれば、チャレンジしてもいい時期に来ているということだ。

 F2051については回転式カメラとSymbian OSが注目のポイントとされているが、実はそれ以上に画像編集機能が充実している点が高く評価できる。なかでも切り抜き機能は「ケータイでここまでできるの?」と驚かされるくらいの出来だ。スムーズな再生が可能なiモーションメールもなかなか興味深いが、やはり、パソコンでの再生環境が整っていないため、今ひとつ活用シーンの広がりが見いだせない。

 これらの点を考慮し、F2051をチェックしておきたいと言えるユーザーは、内蔵カメラで撮影し、画像編集で遊んでみたいユーザーということになる。昨年来、カメラ付きケータイが急速に普及しているが、撮影した画像の扱いに関してはまだまだ各社とも発展途上中の感は否めない。しかし、F2051の画像編集機能は撮影した画像をいかにして楽しく活用するかが考えられており、PDC方式のiモード端末にはない面白さを堪能することが可能だ。もちろん、操作の軽快さや階層の深いメニュー構造など、まだまだ改善の余地は多数あるが、端末上の画像編集はそれを補うだけの楽しさがある。できることなら、次期モデルではF504iSなどで好評を得ているプライバシーモードやシークレットフォルダなど、Fシリーズの強みを活かした機能も搭載し、より実用性の高い端末に仕上げて欲しいところだ。


・ F2051 ニュースリリース(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0115.html
・ F2051 製品情報(NTTドコモ)
  http://foma.nttdocomo.co.jp/term/f2051_01.html
・ F2051 ニュースリリース(富士通)
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2003/01/15.html
・ F2051 製品情報(富士通)
  http://www.fmworld.net/product/phone/f2051/

ドコモ、iモーションメール対応の「F2051」を1月18日発売
F2051(シルバー)
ドコモ、FOMA端末3機種を12月中旬より順次発売
ドコモ、メールで動画を送れる「iモーションメール」


(法林岳之)
2003/02/28 12:30

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