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ムービースタイルで新しいケータイを模索する「FOMA P2102V」
法林岳之 法林岳之
1963年神奈川県出身。パソコンから携帯電話、PDAに至るまで、幅広い製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とする。「できるWindows XP基本編」「できるVAIO 基本編 2003年モデル対応」など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。「ケータイならオレに聞け!」(impress TV)も配信中。


新世代FOMAの本命モデル

 NTTドコモが昨年末に公開し、今年のはじめから販売を開始している新世代FOMA。なかでもFOMA P2102Vは発表当時から「新世代FOMAの本命」との呼び声も高く、非常に期待されていた。筆者も実機を購入したので、レポートをお送りしよう。


再び変化し始めたケータイのスタイル

NTTドコモ/パナソニック モバイルコミュニケーションズ『P2102V』。サイズ:50×104×25mm(折りたたみ時)、133g。レッド(写真)、ブラック、シルバーをラインアップ
 「ケータイって、どんな形?」と問いかければ、今やほとんどの人が折りたたみデザインを連想するだろう。折りたたみデザインと言えば、やはり、NEC製のNシリーズがその元祖ということになるが、2000年頃から他メーカーも次々と折りたたみデザインの端末を開発し、最近では折りたたみではない端末の方が珍しくなりつつある。NTTドコモのラインアップで見てみると、富士通製「F212i」や日本無線(JRC)製「R692i」の2台しかない。こうした折りたたみデザインの端末が普及した背景には、「大画面液晶を搭載できるため、コンテンツ閲覧やメールなどが見やすい」「閉じた状態なら、誤操作の心配がほとんどない」「閉じた状態では液晶ディスプレイをOFFにできるため、省電力化が可能」などの理由がある。

 しかし、カメラ付きケータイが登場したことで、再びケータイのスタイルにも変化が見え始めている。たとえば、近日登場予定の505iシリーズではデジタルカメラのように使えるデザインの端末がラインアップされており、京セラからもau向けに「リボルバースタイル」という新しいコンセプトの端末が発表されている。今後、カメラ付きケータイが進化する中で、端末のデザインはさらに変化していく可能性が高そうだ。

 今回紹介するNTTドコモのパナソニック製端末「FOMA P2102V」は、カメラ付きケータイとしての変化に、デジタルビデオカメラのコンセプトで応えようとした1台だ。折りたたみデザインを基本として設計されながら、撮影時にヒンジ部分を回転させて、デジタルビデオカメラで撮影するときのような「ムービースタイル」を実現したのが特長だ。同様のメカニズムは、昨年秋の「TELECOM ASIA 2002」のレポートでも紹介したように、すでに韓国のSamsungやLG電子が実現している。しかし、FOMA P2102Vはパナソニックがビデオカメラで培った技術が活かされており、メカニズム的な信頼感は高い。

 また、パナソニックは一昨年、携帯電話分野において、NECとの協業を発表しているが、その核となるのは第3世代携帯電話の端末開発とされていた。つまり、難易度の高いFOMA端末の開発を共同で行なうことを目指していたわけだが、実は今回のP2102Vがその成果の第1弾的な存在とされている。ちなみに、両社の協業はFOMAサービスの開始よりも前の2001年6月に発表されているが、すでに発表時点で試験サービス用FOMA端末がリリースされていたため、本格的な協業は今回の新世代FOMAからということになる。詳しくは後述するが、その証拠にP2102Vは先日紹介したN2051、近日発表予定のN2701と非常に似通っている。これらのことを踏まえながら、P2102Vの出来をチェックしてみよう。


開いて、ひねる「ムービースタイル」

従来のP2101V(左)とP2102V(右)を並べてみた。グンとスマートになり、持ちやすいものに仕上がっている
 製品のスペックや細かい仕様については、NTTドコモやパナソニックの製品情報ページ、「ケータイ新製品SHOW CASE」を参考にしていただくとして、ここでは筆者が購入した端末で得られた印象を中心に紹介しよう。

 まず、ボディは折りたたみデザインを採用しているが、従来のP2101Vと比べると、格段に薄くなった印象だ。サイズ的には兄弟(従兄弟か?)モデルのN2051とほぼ同等で、最も厚い部分はN2051よりもわずかに薄い。注目のムービースタイルは、本体を約90度まで開いた状態で、反時計回りに回転させることで実現する。ちなみに、ディスプレイ部の回転動作は約90度のところで一度、軽く止まり、最大約135度まで回転させることが可能だ。ディスプレイ部は本体を約90度開いた状態のみで回転するようになっており、開き方が少ないときや最も開いた状態では回転しない。ちなみに、ディスプレイ部を約30度回転したところで、ディスプレイ表示も通常表示からムービースタイルの表示に切り替わる仕組みだ。

 カメラはメインディスプレイ側と左側面に装備されているが、メインディスプレイ側の「フロントカメラ」は自分撮りや通常のテレビ電話用、サイドカメラはムービースタイルで利用するためのものだ。サイドカメラにはスライド式のカバーが装備されており、カバーを開かない状態でカメラを起動すると、画面に「COVER CLOSED」のメッセージが表示される。背面側にはSDメモリカードスロットが装備されており、最大128MBまでのSDメモリカードを利用することが可能だ。ちなみに、256MBのSDメモリカードも挿してみたが、残念ながら警告画面が表示され、利用することはできなかった。


従来モデルに比べると、全体的にクセのないデザインにまとめられている 液晶ディスプレイ部を回転させて利用する「ムービースタイル」。ビデオカメラライクに使うことができる

背面にはSDメモリカードスロットを備える。最大128MBまでのSDメモリカードを認識する 左側面に備えられた「サイドカメラ」は約31万画素。カバー付きなので、ホコリや汚れからレンズを保護できる

液晶ディスプレイは2.35インチのTFTカラー液晶を採用
 液晶ディスプレイは176×240ドット26万色表示が可能な2.35インチTFTカラー液晶を採用し、背面側には「プライベートウィンドウ」と呼ばれるモノクロのサブディスプレイが装備されている。サブディスプレイの隣には赤外線通信ポートが装備され、赤外線通信ポートを搭載した他のiモード端末などとデータをやり取りすることが可能だ。ただし、カメラで撮影した画像がやり取りできない点は、N2051やF2051と共通の仕様となっている。

 ボタン類は中央に方向キーと決定ボタンを組み合わせたコマンドナビゲーションボタンを配し、左上に[メール]ボタン、右上に[iモード]ボタン、左下に[メニュー]ボタン、右下に[クリア]ボタンをレイアウトしている。テンキー部左下にはテレビ電話の発話ボタン、右下にはマルチタスクメニューを表示するための[マルチ]ボタンを備える。本体右側面にはモバイルスタイルなどで利用できる[シャッター]ボタン、[モード/ホーム]ボタン、[メモ/確認]ボタンがレイアウトされており、その隣には平型コネクタを採用したイヤホンマイク端子を備える。

 ボタン配列を見てもわかるように、このレイアウトと機能の割り当て方はN2051とほぼ共通のものだ。既存のパナソニック製端末では中央の決定ボタンを押すと、メニュー画面が表示されるが、P2102Vの決定ボタンは何も起きず、[メニュー]ボタンで呼び出される仕様になっている。メニュー構成もN2051と非常に似通っており、既存のパナソニック端末に慣れた人には、やや違和感のあるユーザーインターフェイスと言えそうだ。


ボタン類はN2051と似通っている。従来のPシリーズとはユーザーインターフェイスが異なる 右側面にはサイドキーやシャッターボタンを備える。シャッターボタンは上下方向でズーム操作が可能 [Main Menu]の画面は共通のプラットフォームを採用したためか、N2051などに似通っている

ムービースタイルを活かす機能

 機能面についてだが、注目のカメラから見てみよう。P2102Vにはメインディスプレイ側に自分撮り及び通常のテレビ電話用として、約10万画素のフロントカメラを内蔵し、左側面にはムービースタイルで利用する約31万画素のサイドカメラを備えている。フロントカメラで撮影できるサイズは352×288ドットの「CIF」、176×144ドットの「QCIF」、128×96ドットの「Sub-QCIF」、176×198ドットの「壁紙」となっており、サイドカメラではこれに640×480ドットの「VGA」が加わる。


VGAサイズでのサンプル画像。窓際の微妙な明るさの場所で撮影。リンク先の画像は無加工(モデル:榊原可緒里/スーパーウィング所属) VGAサイズで撮影したサンプル画像。晴天の屋外で撮影。リンク先の画像は無加工(モデル:渋谷真理子サンタ・クローチェ所属 VGAサイズでのサンプル画像。屋外の日陰で撮影。リンク先画像は無加工(モデル:渋谷真理子サンタ・クローチェ所属

 撮影時は明るさが5段階、ホワイトバランスが「晴天」「曇り」「AUTO」「室内」の4種類、画質が「エコノミー」「ノーマル」「ファイン」の3種類、色調が「セピア」「通常」「ネガポジ」の3種類から選べるようになっている。サイドカメラを利用するときは、撮影モードとして「風景」「ナイトモード」「接写」「ポートレート」を選択することができる。フレームの追加や撮影データの保存先(内蔵メモリとSDメモリカード)を選ぶことができ、撮影データの外部出力の可否も設定することが可能だ。セルフタイマーも設定できるが、時間は約10秒で固定されている。連写はCIF及びQCIFを選択している場合に限り、0.4秒間隔で最大8コマまで撮影が可能だ。ズームについてはCIFサイズ以下の設定した場合に利用でき、最大5倍までのリニアズーム(無段階でのズーム)に対応し、「ビデオカメラ」ライクに使えるようにしている。ズーム操作はフロントカメラを利用するノーマルスタイルが方向キーの左右、サイドカメラを利用するムービースタイルでは側面のズームキーを使う。

 これらの各機能の設定は、ノーマルモード時なら[機能]メニューから選べるが、ムービースタイル時はサイドキーの短押しと長押しを使わなければならず、やや煩雑な印象を受ける。もっともムービースタイルでテンキー部を操作するのは難しいので、現時点ではこれが最もベターなのだろうが、もうひと工夫が欲しいところだ。

 動画についてはQCIF及びSub-QCIFで撮影することができ、高品質モードで7秒、長時間モードで最大24秒の撮影が可能だ。設定で録画制限を「なし」に設定すれば、高品質モードで56秒、長時間モードでは192秒も録画することができる。ただし、iモーションメールとして送信できるのは、最大24秒、最大100KBまでとなっている。N2051のレビューでも紹介したように、今のところはiモーションメールを再生できる環境が限られているが、P2102VはSDメモリカードに撮影データを保存できるため、パソコンに持ち出すという使い方もできる。


ムービースタイルでの操作は、側面の3つのキーを利用する。ズーム操作や撮影は簡単だが、機能設定はやや面倒。

ワード予測で日本語を入力するとき、候補を選択するには方向キーの下方向を長押ししなければならない
 ムービースタイルでの利用については、通常の静止画や動画の撮影ができ、サンプルを見てもわかるように、なかなかきれいな写真が撮れるのだが、テレビ電話にも活用することができる。通常、テレビ電話で利用するときはノーマルスタイルのフロントカメラで自分を写し、相手に映像を送るわけだが、この状態からムービースタイルに変更すると、カメラが切り替わり、周囲の状態を相手に見せることができる。つまり、実況中継的な活用が可能になるわけだ。しかも周囲の状態を写しているときに録画もできる。FOMAのテレビ電話は、NTTドコモが積極的にテレビなどにプロモーションを掛けたため、さまざまな番組で利用されているシーンを見かける。しかし、その多くが実況中継に利用されていることを考えると、このムービースタイルによる実況中継はなかなか実用的なのかもしれない。もっともその前に、テレビ電話ができる相手を増やすことも必要だが……。

 一方、ケータイとしての標準機能では、メールやブックマークのフォルダ管理に対応し、メールについては自動振り分けも可能だ。ただし、振り分けのキーワードはメールアドレス単位でしか設定できない。日本語入力はN2051同様、T9入力とワード予測に対応しており、好みに応じて、それぞれをON/OFFすることが可能だ。ただし、ワード予測で候補を選ぶとき、方向キーの下方向を長押ししなければならないという仕様は、ちょっと理解に苦しむ。

 ところで、機能面についてだが、前述のように基本的なソフトウェアの仕様は、N2051と似通っている。先日、FOMA/PDCのデュアルモード端末「N2701」が公開されたとき、短時間ながら試用することができたが、これもほぼ同じユーザーインターフェイスを採用しており、P2102VとN2051、N2701の3台はほぼ共通のプラットフォーム上で基本的な機能が動作していることがわかる。FOMAは従来のPDC端末などに比べ、開発コストが高く、難易度も高いと言われており、試験項目も多く、開発期間が長くなる傾向にある。携帯電話事業者やメーカーとしてはできる限り、開発中のトラブルを最小限に留め、短期間で確実な製品を開発したいところだ。そのため、こうしたプラットフォームの共通化を図ったわけだが、ユーザーにとってはやや不満の残るところだろう。

 たとえば、PDC端末でPシリーズを利用していたユーザーは、FOMAのPシリーズであることを期待して購入するわけだが、実際には従来のPシリーズと明らかに異なるユーザーインターフェイスであり、ちょっと知っている人なら「あれ? これってN?」と考えてしまうかもしれない。また、細かい点になるが、最近のPDC端末のPシリーズは充電完了時の音などにも気を配り、人に優しいシリーズになってきたという印象を持っている。しかし、P2102Vの充電完了音はNシリーズと同じ「ピッ!」という音が鳴るだけで、非常にそっけない(個人的にはたいへん気に入らない)。この他にも細かい部分で気になる点が多く、最近のPシリーズが持つ良さがやや失われてしまった感すらある。NTTドコモやメーカーの言い分も理解できるが、もう少し各機種ごとに、メーカーの個性を発揮する方向で開発しても良かったのではないだろうか。


ケータイで昨夜のドラマが見られる?

 さて、P2102Vを使っていて、個人的にひとつ気に入ったことがあるので、最後に紹介しよう。すでに、一部の個人サイトなどで話題になっているが、P2102Vは動画ビューワー的な活用が可能だ。P2102VにはSDメモリカードスロットが装備されており、撮影した静止画や動画を保存できるが、パソコンで作成した動画をSDメモリカードに保存し、再生することもできるのだ。再生できる形式は従来のWindows Media Playerなどで利用されていた「ASF形式」の動画だ。

 ASF形式のファイルを生成するにはいくつかの方法があるようだが、筆者はNTTドコモの「eggy(エッギー)」に付属してきたシャープの「PixLab(ピクスラボ)」の「MPEG4コンバータ」を利用した。作業はいたって簡単で、PixLabで読み込みたい動画ファイルを指定し、あとは「MPEG4コンバータ」を実行するだけで、ASF形式のファイルを生成することが可能だ。PixLabはMPEG4コンバータで変換するとき、フレームレートの違いなどにより、モードをいくつか設定することができる。低く設定してしまうと、コマ送りのような再生になってしまうため、「160×120:ファイン」で変換するのがおすすめだ。ファイルサイズは元画像のサイズや形式によって異なるため、一概には言えないが、パソコンのHDDレコーダー機能で録画した約42分のMPEG2形式のファイル(約428MB)を変換したところ、約65MBのASF形式のファイルに変換することができた。


PixLabを起動し、MPEGファイルなどを選択する MPEG4コンバータを実行すれば、ASF形式の動画ファイルが生成される

NHKの「プロジェクトX」をパソコンで録画し、コンバートしたASFファイルをP2102Vのムービープレーヤーで再生
 あとは変換したファイルをSDメモリカードの「\SD_VIDEO\PRL001」というフォルダに「MOL0001.ASF」などのファイル名で保存し、P2102Vでムービープレーヤーを起動すれば、そのまま再生することができる。ボディをムービースタイルに切り替えれば、横長のフル画面表示で再生することも可能だ。気になるバッテリー駆動時間については、フル充電の状態から再生を開始して、バッテリーメータの目盛りをひとつも減らすこともなく、約42分間の動画を最後まで再生できた。ちなみに、eggyに付属するPixLabはMPEG1/2形式を読み込めるものの、QuickTimeなどには対応していない。最新版では対応ファイルが増えているので、興味のある人はダウンロード販売などで購入してみるといいだろう。

 他の機器で録画したデータを変換してケータイで再生するというこの手法は、今までの端末にはなかった機能であり、今後のケータイの進化に大きな影響を与えることになりそうだ。もし、市販のHDDレコーダーなどにメモリカードスロットが装備され、MPEG4コンバータと同じ機能が搭載されれば、出かけるときに録画したドラマやニュースをSDメモリカードにコピーし、通勤・通学中に電車の中で再生するといった使い方も現実的なものになるかもしれない。


FOMAを堪能したいなら「買い」

 さて、最後にP2102Vの「買い」について診断してみよう。P2102Vは折りたたみデザインを一歩進化させた「ムービースタイル」を実現し、テレビ電話やiモーションメールなど、FOMAならでは機能を存分に楽しめる端末だ。Pシリーズのファンとしては、NECとの協業のおかげでメニュー構成や一部のアプリケーションがNシリーズと共通なのが残念だろうが、ムービースタイルや録画データの再生はそれを補って余りある楽しさがある。難点があるとすれば、発売以来、常に品薄が続いており、かなり入手しにくいことが挙げられる。余談だが、筆者が購入したショップは発売日に10分で売り切れ、その後も入荷して、すぐになくなる状況が続いているという。

 これらの点を総合し、P2102Vを買いと言えるのは、iモーションやテレビ電話など、FOMAならではのサービスを利用しながら、カメラを中心にいろいろと遊んでみたい人向けということになりそうだ。画像編集機能などはNシリーズとアプリケーションが共通のため、やや貧弱な印象は否めないが、サイドカメラの画質はサンプルを見てもわかるように、画質はなかなかのものだ。単純に「パケット通信料が安いからFOMA」ということなら、他の選択肢もあるだろうが、FOMAで提供される数多くのサービスをフルに活用したいということであれば、P2102Vは素直に「買い」と言える1台だ。

 ただ、FOMAについては毎回のくり返しになるが、FOMAのサービスエリアは昨年より広がったものの、まだPDCよりは狭く、ハンドオーバーも失敗するケースが見受けられる。特に、都市圏以外ではPDCからFOMAに切り替えて、不便を感じることも考えられるため、デュアルネットワークでの利用も念頭に置いた方が賢明だろう。すでにFOMAを契約しているユーザーならともかく、既存のPDC端末から乗り換えるときは、エリアを十分に確認することをおすすめしたい。



URL
  P2102V ニュースリリース(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0311.html
  P2102V 製品情報(NTTドコモ)
  http://foma.nttdocomo.co.jp/term/p2102v_01.html
  P2102V ニュースリリース(パナソニック モバイルコミュニケーションズ)
  http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn030311-1/jn030311-1.html
  P2102V 製品情報(パナソニックモバイルコミュニケーションズ)
  http://fan.p-keitai.net/p2102v/
  PixLab 製品情報(シャープ)
  http://www.sharp.co.jp/pixlab/

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(法林岳之)
2003/05/14 15:39

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