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メガピクセルカメラを搭載したVGS対応端末「V801SH」
法林岳之 法林岳之
1963年神奈川県出身。パソコンから携帯電話、PDAに至るまで、幅広い製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とする。「できるWindowsXP基本編完全版」「できるVAIO 基本編 2004年モデル対応」など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。「ケータイならオレに聞け!」(impress TV)も配信中。


メガピクセルカメラを搭載したVGS対応端末

 NTTドコモやauに遅れを取ったが、昨年、ボーダフォンはいよいよ本格的にVGS(Vodafone Global Standard)サービスの展開を開始した。その対応端末として、はじめてメガピクセルカメラを搭載した「V801SH」が発売された。実機を試用することができたので、レポートをお送りしよう。


いつものケータイを海外でも

 私たちの生活に欠かすことができなくなってきた携帯電話。コミュニケーションのための道具としてだけでなく、カメラで撮影をしたり、音楽を楽しんだり、ビデオを見る、電子書籍を読む、ICカードで少額決済をするなど、次々と新しい機能が搭載されるようになっている。これだけ機能が増えてくると、ケータイを肌身離さず持ち歩きたいと、誰もが考えるだろう。たとえ、それが日本以外であったとしてもだ。

 国内で利用される携帯電話は、PDC方式と呼ばれる日本ローカルの規格が採用されてきた。全世界で同じ周波数帯、同じ通信方式を利用できるようにすることを目的として、第3世代携帯電話「IMT-2000」が標準化されたが、読者のみなさんもご存知の通り、実際には複数の方式が策定されることになった。しかし、PDCの時代に比べれば、世界との距離感は着実に近づいており、「日本で使っている携帯電話をそのまま海外でも使いたい」といった声もよく耳にするようになった。


ボーダフォン/シャープ『V801SH』サイズ:50(W)×102(H)×26(D)mm(折りたたみ時)、126g。ノーブルホワイト(写真)、プレシャスブラック、シャンハイレッド、アテネブルー、マンハッタンゴールドをラインアップ
 今回紹介するボーダフォンのシャープ製端末「V801SH」は、そんなユーザーのニーズに応えてくれる端末だ。ボーダフォンが昨年末から本格的に展開を始めた「VGS(Vodafone Global Standard)に対応した端末で、三洋電機製「V801SA」に続くモデルになる。VGS対応端末は本格展開前にNEC製「V-N701」や三洋電機製「V-SA701」、NOKIA製「NOKIA 6650」がリリースされていたが、これらはいずれもメールやボーダフォンライブ!が利用できず、主に通話をメインにした端末だった。これに対し、V801SAやV801SHではおなじみの写メールやボーダフォンライブ!が利用できるようになっており、エリアなどの問題を除けば、PDC端末に近い感覚で利用することが可能だ。

 また、V801SHはVGSで採用されているW-CDMA方式のほか、欧米で利用されている900/1800/1900MHzのGSM方式にも対応する。GSM方式についてはGPRSにも対応しており、日本ではVGS対応端末として利用し、欧米では国際ローミングの契約をすることにより、GSM端末として利用することが可能だ。ボーダフォンによれば、現在、国際ローミングのエリアは世界93の国や地域に拡大しているそうだ。

 実機を見ながら、その出来をチェックしてみよう。


VGS対応端末初のメガピクセルカメラを搭載

背面ディスプレイの隣に赤外線通信ポート、モバイルカメラ、モバイルライトを配置
 製品のスペックや細かい仕様については、ボーダフォンシャープの製品情報ページ、ケータイ新製品SHOW CASEを参考にしていただくとして、ここでは筆者が試用した端末で得られた印象を中心に紹介しよう。

 まず、ボディは約1年前に発売されたシャープ製端末「J-SH53」をベースにしており、全体的なフォルムも似通っている。折りたたみデザインのボディはヒンジ部分に固定式アンテナを装備しており、テンキー部左側面にSDメモリーカードスロット、ディスプレイ部左側に[シャッター]ボタン、同右側に標準/接写の切り替えスイッチ、背面ディスプレイ横に100万画素CCDによるメガピクセルカメラ、赤外線通信ポートを備える。ストラップ用の穴の位置なども同じだが、外部接続端子は他のW-CDMA端末と同じタイプのスリムなコネクタが採用されている。


SDメモリーカードスロットを左側面の裏側に装備 側面のサイドキーはヨコ撮り時のシャッターなどに利用

100万画素CCDによるカメラを搭載。奧に見えるアンテナは固定式 外部接続端子はFOMAなどと同じ形状の小型のコネクタを採用

 ディスプレイはメイン側が240×320ドット/26万色表示が可能な2.4インチのCG技術によるシステム液晶、背面側が64×96ドット/65,536色表示が可能なGFカラー液晶を採用する。高精細な表示が可能なQVGAサイズのCGシリコン液晶は、他のシャープ製端末でも好評を得ているが、V801SHも非常に高精細で視認性も良い。ちなみに、表示に使われるフォントもシャープ製端末でおなじみのLCフォントが採用されており、メール本文の文字の大きさは3種類、太さも4種類から選べるようになっている。


ディスプレイは2.4インチのCGシリコン液晶を採用。QVGAサイズの表示が可能 背面ディスプレイは1.2インチのGFカラー液晶を採用

ボタンはJ-SH53などのレイアウトを踏襲しながら、よりスタンダードにまとめている
 ボタン類はJ-SH53などと基本的には同じレイアウトで、方向キーと決定ボタンを組み合わせた[マルチガイド]ボタンを上部中央に配し、左上に[ボーダフォンライブ!]ボタン、右上にユーザーショートカットを呼び出すための[ダイレクトボタン]、左右下に[開始]ボタン(発話)と[終了]ボタン(終了)をレイアウトしている。テンキー部との間には、左から[クリア]ボタン、[メモ]ボタン、[マナー]ボタンが並ぶ。

 全体的なデザインはJ-SH53に似通っているが、アンテナが固定化されていることや手に持ったときの重量感が異なり、実際に使った印象も別の端末という感覚だ。ちなみに、先日行なわれたビジネスシヨウ TOKYO 2004では追加カラーのボディも公開されたが、いずれもなかなか個性的な印象だった。


海外からの写メールにも対応

メニュー画面はJ-SH53とほぼ同じデザイン。画面上部の[3G]マークがなければ、気付かない?

メールはフォルダによる管理、自動振り分けに対応する
 次に機能を見てみよう。メニュー画面はV601SHなどで採用されている9分割アイコンの表示ではなく、J-SH53と同じ縦方向に5つの項目が並び、それぞれの機能を呼び出す構成となっている。メニュー画面で[ボーダフォンライブ!]ボタンで[ユースフルメニュー]、[ダイレクトボタン]で[メモリカード]のメニューが表示される点もJ-SH53などと共通だ。

 メールはフォルダによる管理、メールアドレスや件名による自動振り分けに対応する。ただし、メールアドレスによる振り分けはメモリダイヤルに登録したうえで設定する必要がある。この他にもあらかじめ登録した複数のメールアドレスに同報で送信できる「メールグループ」、頻繁にメールを送る相手を登録しておくことができる「簡単メール宛先呼出」、メールを送信するときに利用できる「送信履歴呼出」などの機能が用意されている。ただ、V401SHやV601SHで好評を得ている「送信予約」の機能は搭載されていない。

 日本語入力は従来のシャープ製端末で採用されている「ケータイShoin2」が搭載されている。今や定番となった近似予測変換や連携予測変換はもちろん対応しているが、入力したい単語の各行の最初の文字を入力するだけで、その組み合わせの単語の候補を表示する「ワンタッチ予測変換」、漢字入力モードのまま、カタカナや英数字に変換できる「ワンタッチカナ英数変換」などもサポートしている。顔文字変換機能やダウンロード辞書にも対応している。

 ところで、VGSでは従来のPDC方式によるサービスと違い、メールに添付できるファイルサイズの制限が最大200KBまで拡大されている。そのため、後述するメガピクセルカメラで撮った画像をメガピクセルサイズ(1,144×858ドット)のまま、圧縮し、写メールとして送信することができる。つまり、メガピクセルカメラの性能を活かした「メガピクセル写メール」ができるわけだ。もちろん、メガピクセルサイズの画像を受信できる環境はパソコンや一部の環境に限られるが、V801SHならではの使い道と言えるだろう。同様に、VGSメールのサイズ制限を活かし、最大40秒の音声付き動画を送信できるムービー写メールも利用可能だ。

 また、VGSならではのメールとして、海外からの写メールが挙げられる。V801SHは前述のように、VGSで採用されているW-CDMA方式に加え、GSM900/1800/1900方式に対応し、GPRSネットワークも利用することができる。そのため、VGSの契約のまま、海外にV801SHを持っていき、モバイルカメラで撮影し、海外から写メールを送ることができる。料金はローミング先によって異なるが、多くの地域では10KB以下であれば、1通100円で国際写メールができるので、なかなか面白い使い方ができそうだ。ちなみに、10KBのメールを1通100円で送信できる地域の場合、10KBを超える分については1KBあたり5円が掛かるので、通常の写メールサイズで送信するのがリーズナブルだ。


高画質なメガピクセルカメラと豊富なSDメモリーカード関連機能

側面には接写/標準の切り替えスイッチを装備。接写に切り替えたときはファインダー内にアイコンが表示される デジタルカメラモードでは3種類から撮影サイズを選択できる

 カメラは冒頭でも触れた通り、100万画素CCDによるメガピクセルカメラを搭載している。V601SHのようなオートフォーカス機構はないが、メガピクセルCCDを活かしたきれいな画像を撮影することができ、側面のスイッチを切り替えることで、接写にも対応する。

 撮影できる静止画サイズはデジタルカメラモードが1,144×858ドット、1,024×768ドット、640×480ドットの3種類、モバイルカメラモードが320×240ドット、120×160ドット、120×128ドットサイズ、64×96ドットの4種類から選ぶことが可能だ。デジタルカメラモードの場合、いずれもJPEG形式のデータはSDメモリーカードにDCF形式で保存される。DPOFにも対応しているため、撮影した画像をSDメモリーカードに保存しておけば、DPOF対応のDPEサービスなどで、枚数や撮影日時の写し込みを指定してプリントすることもできる。

 動画については、最大40秒のムービー写メールに利用できる「ムービーモード」、最大30分の長時間録画が可能な「ビデオカメラモード」の2種類が用意されている。撮影サイズはいずれも「176×144ドット」と「128×96ドット」の2種類となっており、ビデオカメラモードで撮影したムービーからお気に入りの部分を最大40秒、切り出して、ムービー写メールに利用することも可能だ。ちなみに、動画の録画形式はいずれもMPEG-4による.3gp形式で保存されるが、再生についてはPDC方式のムービー写メールでも利用されていたNancyコーデックによるムービーも再生できるようにしている。


メガピクセルサイズで撮影したサンプル画像。JPEG回転させている。リンク先は無加工。(モデル:篠崎ゆき/スーパーウイング所属) メガピクセルサイズで撮影。ビジネスシヨウ TOKYO 2004でのVodafoneの発表会でヒトコマ。JPEG回転させている。リンク先は無加工

 カメラは[ボーダフォンライブ!]ボタンの長押しで起動できるが、カメラ起動時にテンキーを押すことで、モードを切り替えることができる。[1]でモバイルカメラモード、[2]でデジタルカメラモード、[3]でムービーモード、[4]でビデオカメラモードという構成になっている。ちなみに、QRコードの読み取りにも対応しており、シャープではQRコードをパソコン上で作成する「QRコードマネージャー」も配布している。筆者の「携帯電話向けホームページのご案内(ボーダフォンライブ!向け)」でも手順やサンプルを公開しているので、興味のある方はご覧いただきたい。

 撮影時の機能としては、最大7倍20段階の「デジタルズーム」、4枚、もしくは9枚の連写、7色の「モバイルライト」、5段階で調整できる「明るさ」、約10cmまで近寄ることができる「接写」、2/5/10秒から設定できる「タイマー」、飾り付けができる「フレーム」、ノーマル/ファイン/ハイクオリティから選べる「画質設定」などが用意されている。カメラ起動時のファインダーは[*]キーでメインディスプレイと背面ディスプレイで切り替えることができ、閉じたままでの撮影にも対応する。また、モバイルライトはカメラを起動していないときでもサイドキーを2回連続で押すことで、点灯させられるため、暗いところでのちょっとしたライトとしても使える。


撮影した画像はサムネイル形式、一覧形式で閲覧が可能。ファイルサイズなども表示される モバイルカメラモードで撮影すれば、簡単に各種サイズに変換が可能

 撮影した画像はSDメモリーカードや本体メモリに保存され、サムネイル形式、もしくは一覧形式で閲覧することが可能だ。画像編集機能は壁紙用や写メール用などが選べる「画像サイズ修正」、セピアやタイルなどの効果が加えられる「画像装飾」、ポートレートで表情を変化させられる「フェイスアレンジ」、飾り付けのできる「フレーム」や動きを加えた「ムービングフォトフレーム」などが用意されている。デジタルカメラモードの最大サイズで撮影した画像も実画像を表示させ、QVGAサイズに切り抜くことも可能だ。


ボイスレコーダーも利用可能。SDメモリーカードの各機能を使うなら、256/512MBのSDメモリーカードを用意したい

 SDメモリーカードに関係する機能としては、J-SH53でも採用されていたセキュアMP3の音楽が楽しめる「オーディオプレイヤー」、MPEG-4の動画が再生できる「ビデオプレイヤー」、ミーティングの録音などに適した「ボイスレコーダー」、XMDF形式の電子書籍が楽しめる「電子書籍」などが用意されている。SDメモリーカードは8/16/32/64/128/256/512MBまで対応している。デジタルカメラモードで撮影しながら、オーディオプレイヤーで音楽を聴いたり、電子書籍も楽しみたいといった欲張りなユーザーも256MBや512MBの大容量カードを利用できるので安心だ。


国際ローミングによる海外利用

現在接続しているネットワークの事業者名や仕様を端末上で確認できる
 さて、V801SHでもうひとつ気になるのがVGSでの国際ローミングだ。他社でも国際ローミングに対応した端末はリリースされているが、現在の国際的な携帯電話の方式の分布状況から考えると、やはり、GSM方式をサポートしていることは心強い。

 GSM方式にはいくつかの周波数帯があり、900MHz帯と1800MHz帯はヨーロッパやアジア、オセアニアなど、1900MHz帯は北米やハワイ、グアムの一部などで使うことができる。V801SHのGSM方式の900/1800/1900MHzに対応しているため、V801SHが一台あれば、日本ではW-CDMA方式によるVGS端末として、世界各地のローミングエリアではGSM対応携帯電話として利用できるわけだ。

 現在、VGSで国際ローミングが可能な地域は93の国や地域に拡大しており、約38の国や地域ではボーダフォンライブ!を利用することもできる。通話に関しては日本人の渡航先の約98%をカバーし(韓国を除く)、ボーダフォンライブ!が使える地域では海外に居ながら、日本のニュースを見たり、国際間でメールをすることも可能なわけだ。


ローミング時にはこうした「Welcome SMS」が現地事業者から端末向けに送信されることもある シンガポールから送られてきた写メール。こうした海外からの写メールができるのはVGSの面白いところ

 今回は残念ながら、筆者は実際に海外で端末を試用できなかったが、シンガポールにV801SHを持ち込んで試用したライターの伊藤大地氏によれば、ローミングが可能になると、SMSでウェルカムメッセージが届き、あとはいつもの感覚で端末を利用できたという。ローミング中、同氏からシンガポールのマーライオンを撮った写メールが送られてきたが、音声通話の国際電話と違い、メールは時差を気にしなくても済むため、より実用的な国際間コミュニケーションと言えそうだ。

 ただ、国際ローミングで気になるのは料金だ。前述のように、国際写メールも10KB以内が1通100円の地域が多いため、個人でも使おうという気になるが、それ以外の用途についてはローミング地域の料金を十分に考慮して使う必要があるだろう。ちなみに、海外にいるVGSのユーザーに対し、日本国内から発信した場合、日本のユーザーは国内通話料のみであるのに対し、海外にいるVGSユーザーは着信時にも国際電話料金が掛かるので、その点も注意する必要がある。


国際発信機能では国際コードや国番号を付加する設定ができる

 また、V801SHには海外での利用を意識した機能として、日本と海外の両方の時刻を待受画面に表示する「世界時計」、通貨換算にも対応した「電卓」、海外に電話を掛けるときに国際コードや国番号を付加する「国際発信機能」などが用意されている。これに加え、電子書籍やVアプリで英会話関連のタイトルを入手しておけば、海外でもV801SHを十分に活用することができる。


海外渡航の多いユーザーなら「買い」

 さて、最後にV801SHの「買い」について考えてみよう。昨年末から本格的なサービス展開を開始したVodafone Global Standard。その対応端末として登場したV801SHは、昨年、世界初のメガピクセルカメラ搭載ケータイとして人気を集めたJ-SH53をベースにして開発されている。先に発売されたV801SAと違い、テレビ電話はできないが、そのほかの機能についてはたいへん充実しており、非常に『使いごたえ』のある端末として仕上げられている。メガピクセルカメラもさることながら、特にSDメモリーカード周りの機能はトップクラスの充実ぶりだ。256/512MBのSDメモリーカードにも対応しているため、これらの機能を思う存分、活用することができる。VGSの国内での利用可能エリアは、3Gサービスで先行した2社に比べ、やや見劣りがする感は否めないが、場所によってはVGSの方が利用できることもある。逆に、海外については国際ローミングの契約が必要になるが、通話であれば、日本人の渡航先のほとんどをカバーしており、料金面さえ注意すれば、不満なく利用することが可能だ。

 これらのことを総合すると、V801SHを買いと言えるのは、やはり、海外への渡航が多いユーザーということになる。海外での携帯電話利用はレンタル、現地でのプリペイド端末の購入など、いくつかの方法があるが、国内で利用している電話番号のまま、海外で着信が受けられるメリットは大きい。もちろん、料金には十分に留意する必要があるが、自分に電話を掛けてくる周りの人に電話番号を改めて教える必要がなく、通話料などの負担を掛けないというのは素直にメリットとして認められる。また、V801SHという端末そのものについては、J-SH53というベースがあるため、機能的にもよくまとまっており、実際に使っていてもPDC端末とは違う端末という印象がほとんどない。若干、動作に遅さを感じるシーンがあるものの、実用レベルではほとんどストレスを感じない。すでに発売されているV801SAと比べてもボディがコンパクトであり、メガピクセルカメラを搭載していることやSDメモリーカードの機能が充実しているなどのアドバンテージがある。これらの点をメリットと考えるのであれば、V801SHは購入の検討をする価値がある端末と言えるだろう。もちろん、実際の購入では国内でのVGSのエリアを十分にチェックする必要があり、この点についてはボーダフォンショップで端末の貸し出しなどのサポートを期待したいところだ。

特別企画



URL
  ニュースリリース(ボーダフォン、PDF形式)
  http://www.vodafone.jp/japanese/release/2004/040202.pdf
  製品情報(ボーダフォン)
  http://www.vodafone.jp/japanese/service/vgs/product/v801sh.html
  ニュースリリース(シャープ)
  http://www.sharp.co.jp/corporate/news/040202.html
  製品情報(シャープ)
  http://www.sharp.co.jp/products/v801sh/
  「ケータイQRコードマネージャー」ダウンロードサイト(シャープ)
  http://k-tai.sharp.co.jp/download/tools/qrmngr/
  「SpaceTownブックス」(シャープ)
  http://www.spacetown.ne.jp/menu21/books/what/usage_ebook/model/keitai.html
  Vodafone Global Standard(ボーダフォン)
  http://www.vodafone.jp/japanese/service/vgs/

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(法林岳之)
2004/05/20 13:03

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