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Bluetooth搭載でハンズフリーが使える「A5504T」
法林岳之 法林岳之
1963年神奈川県出身。パソコンから携帯電話、PDAに至るまで、幅広い製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とする。「できるWindowsXP基本編完全版」「できるVAIO 基本編 2004年モデル対応」など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。「ケータイならオレに聞け!」(impress TV)も配信中。


久しぶりのBluetooth搭載端末

 「今年こそは……」と言われ続けて、数年。なかなか思うように普及しないケータイでのBluetoothだが、auから久しぶりにBluetoothに対応した端末「A5504T」が発売された。筆者も実機を購入したので、レポートをお送りしよう。


Bluetoothの使い道

au/東芝『A5504T』サイズ:49(W)×95(H)×26(D)mm(折りたたみ時)、117g。ジェットブルー(写真)、ソニックシルバーをラインアップ
 読者のみなさんは「Bluetooth(ブルートゥース)」というキーワードを耳にして、もう何年になるだろうか。Bluetoothは携帯電話とパソコンやPDAなどのデジタル機器をワイヤレスで接続するために、1999年に策定された近距離無線通信の規格だ。2001年頃から毎年のように、「今年こそは普及する」と言われ続けながら、その度に裏切られ、最近ではユーザーの間に「またどうせ流行らないんでしょ」というイメージができてしまいつつある。国内ではauがソニー製端末「C413S」が2001年6月、NTTドコモがシャープ製PHS「パルディオ633S」を同年11月にリリースしたが、Bluetoothそのものが普及したり、端末が売れる要因にはならなかったと記憶している。独自の手法ではあるが、NTTドコモはシャープ製FOMA端末「SH2101V」のハンドセットなどにもBluetoothを採用している。

 Bluetoothは元々、携帯電話と他の機器を容易に接続できるように策定された規格だ。国内では各通信方式別に、汎用性の高い周辺機器が販売されており、パソコンやPDAなども各通信方式別のケーブルで接続することができる。これに対し、欧州などでは各携帯電話機メーカーが独自のコネクタを採用しているため、周辺機器メーカーは各メーカー別に周辺機器を開発し、販売している。たとえば、ノキア製端末用の通信ケーブルはほとんどのノキア製端末に接続できるが、同じGSM方式を採用していてもソニー・エリクソンやシーメンスの端末で利用することはできない。そこで、電波という共通のコネクタを策定し、いろいろなメーカーの端末と機器を相互に接続できることを目指したのがBluetoothというわけだ。

 今回紹介するauの東芝製端末「A5504T」は、久しぶりに国内に登場したBluetooth搭載端末だ。東芝はBluetoothの仕様を策定するBluetooth SIGの設立メンバーであり、現在もコアメンバーとして、Bluetoothに深く関わっている。携帯電話やパソコン、PDAなど、実際の製品展開では、Bluetooth対応に今ひとつ熱心さが感じられなかったが、ようやくここに来て、Bluetooth搭載端末をリリースしてきた。しかも従来のBluetooth対応端末がダイヤルアップ接続での利用を意識していたのに対し、今回はハンズフリープロファイルをサポートし、ハンズフリーでの利用を可能にする他、プリンタへの出力なども可能にしている。ようやく多くのユーザーが利用できる環境を整えてきた端末というわけだ。実機を見ながら、その出来をチェックしてみよう。


A5501Tのボディデザインをそのまま継承

 製品のスペックや細かい仕様については、auや東芝の製品情報ページ、ケータイ新製品SHOW CASEを参考にしていただくとして、ここでは筆者が購入した端末で得られた印象を中心に紹介しよう。

 まず、ボディだが、基本的に昨年10月に発売された同じ東芝製端末「A5501T」を継承しており、背面パネルのデザインやカラーリングを除けば、ほとんど変わりない。全体的に見て、ボディはやや厚みがある印象だが、実寸で比べると、他のau端末とそれほど大きな差はない。本体右側面にサイドキーと平型コネクタのイヤホンマイク端子、液晶ディスプレイ側の右側面にminiSDメモリーカードスロットを備える構成となっている。背面には100万画素CCDカメラ、その隣にはモバイルライトが備えられる。ちなみに、本体右側面のイヤホンマイク端子を付属の「TV出力ケーブル」でテレビなどに接続すれば、A5504Tで撮影した動画や静止画をテレビの画面で見ることができる。


ボディは背面側のデザインなどを除き、A5501Tとほぼ同じ 液晶ディスプレイ側の右側面にminiSDカードスロットを装備

 ディスプレイはメイン側が240×320ドット、65,536色表示が可能な2.2インチTFTカラー液晶、サブ側が80×60ドット、65,536色表示が可能なSTNカラー液晶を採用している。背面ディスプレイには電波状態や時刻表示のほか、後述するBluetoothの接続状態もアイコンで表示される。


メインディスプレイは2.2インチTFTカラー液晶を採用。視認性は非常に良好 背面ディスプレイはSTNカラーのため、やや見え方が粗い印象

 ボタン類は、中央に方向キーと決定ボタンを組み合わせたワープファンクションキー、左上に[フォト]キー、中央上に[アドレス帳]キー、右上に[Bluetooth]キー、左に[メール]キー、右に[EZ]キーをレイアウトしている。テンキー部の左下には、EZアプリ(BREW)を呼び出すための[アプリ]キーを備えている。右側面には2つのサイドキーが備えられ、長押しでのカメラ起動やモバイルライトの点灯、シャッター、マナーモードの設定などができる。ワープファンクションキーはA5501Tとまったく同じデザインで、操作性は変わりない。


ボタン類もA5501Tと同じレイアウトだが、ワープファンクションキー右上のキーが[Bluetooth]キーに変更されている サイドキーはヨコ撮りスタイルでのシャッターなどに利用。ヒンジ側には平型コネクタを採用したイヤホンマイク端子を備える

Bluetoothのヘッドセットプロファイルをサポート

 次に、機能面だが、まず、ワープファンクションキー中央の決定ボタンを押すと、メニュー画面が表示される。A5501Tではやや色づかいが派手過ぎて、逆に見えにくい印象があったが、A5504Tではアイコンのデザインが少し大人しくなり、見えやすくなった。ランチャーメニューの各アイコンの割り当てはA5501Tのとき同様、カスタマイズすることが可能で、電話番号やメールアドレス、URL、データフォルダに保存された特定のデータ、A5504Tに搭載されている各機能を割り当てることができる。カスタマイズを元に戻したいときは、メニュー画面で[サブメニュー]から[初期値に戻す]を選べば良い。自分の使いやすいようにメニュー画面を構成できるのは、なかなか便利だ。


メニュー画面はアイコンがシンプルな色づかいになり、見やすくなった 各アイコンには別の項目を割り当てることも可能。画面はケータイ Watchの電話番号を割り当てた クイックアイコン登録では電話番号やメールアドレスをメニュー画面に設定可能

 メールはフォルダによる管理に対応し、自動振り分けにも対応しているが、振り分けの条件はメールアドレスしか設定できない。フォルダは出荷時にメインフォルダ以外に9つが設定されているが、フォルダにメールが保存されていないときは表示されない仕様になっている。フォルダ名は自由に変更できるが、絵文字などは使うことができない。また、A5501Tでも指摘した送信メールの一覧画面でしか転送や返信のアイコンが付加されないという不思議な仕様は修正されていない。


メールはフォルダによる管理に対応。フォルダにメールが保存されると、フォルダが表示される仕様。 振り分けはメールアドレスのみ登録が可能。再振り分け機能があるのは便利だ

 カメラのスペックも基本的にはA5501Tと同じだが、ワープファンクションキー右上のキーが[Bluetooth]キーに変更されたため、起動方法は若干、変更されている。左上の[カメラ]キーで静止画を撮影するフォトモードが起動し、長押しでムービーモードが起動する。カメラ起動時は[カメラ]キーでフォトモードとムービーモードを切り替えることができる。撮影できる静止画サイズは1,144×880ドットの「メガサイズ」、640×480ドットの「VGAサイズ」、240×320ドットの「壁紙サイズ」、144×176ドットの「フォトメールサイズ」の4種類で、カメラ起動時のサブメニューから設定できる。VGAサイズとメガサイズを設定した場合のみ、画質を「ファインモード」「ノーマルモード」「メールモード」の3段階から設定できる点もA5501Tと共通だ。ムービーは「S(メール用)」「M(メール用)」で最大15秒の撮影が可能で、「全画面モード」ではminiSDメモリーカードを利用することで、最大20分までの撮影に対応する。

 静止画を撮影するときの機能としては、最大3.1倍/20段階の「ズーム」、11段階の「明るさ」、「フレーム」や「日付スタンプ」の追加、セピアやネガなどの「特殊効果」、2/5/10秒から選択できる「セルフタイマー」などが用意されている。背面ディスプレイを使った撮影は、カメラを起動して本体を閉じるか、本体を開いた状態で[サブメニュー]から設定する必要がある。


100万画素CCDによるカメラを内蔵。これもA5501Tとまったく同じスペック メガサイズでのサンプル画像。リンク先は無加工。(モデル:篠崎ゆき/スーパーウイング所属)

 データフォルダの管理方法もA5501T同様、やや特殊な印象で、[アドレス帳]キーを押すと、「データフォルダ(本体)」→「miniSDメモリカードのデータフォルダ」→「デジカメフォルダ(miniSDメモリカード)」という仕様になっている。撮影した画像はサムネイル表示が可能で、表示も早い。ただ、画像編集もA5501Tから変わっておらず、最大サイズで撮影した画像はサムネイルしか扱うことができない(もちろん、編集も不可)。この点については、先日、発売されたA5506Tで改善されているので、画像編集やカメラ機能を重視するなら、こちらを購入した方がいいだろう。前述のように、イヤホンマイク端子にTV出力ケーブルを接続することで、撮影した静止画や動画をテレビに映し出す機能がサポートされているが、回転機能がないため、メガピクセルサイズで縦向きに撮った画像は90度、傾いた状態で出力されてしまう。


データフォルダを開くと、まず本体メモリの内容を表示。ランキング表示は利用頻度順に表示される [アドレス帳]キーを一度、押すと、miniSDメモリーカードのフォルダ内容が表示される さらにもう一度、[アドレス帳]キーを押すと、「デジカメフォルダ」の内容を表示

ユーリードシステムズの「Video ToolBox」が付属CD-ROMに収録されている。各フォーマットからの変換が可能
 カメラ周りが問題点も含め、A5501Tとまったく共通であるのに対し、新たに強化されているのが動画再生機能と辞書だ。A5504TのパッケージにはCD-ROMが付属しており、ユーリードシステムズの「Video ToolBox 1.5」が収録されている。このアプリケーションはMPEG-1/2やAVI、QuickTime、3GPP2/3GPP、WMVなどで記録された動画をA5504Tで閲覧できるように変換できるアプリケーションだ。MPEG-1/2についてはインストールしてから30日間しか利用という制限があるが、すでにパソコンでのテレビ録画などを行なっているユーザーにとっては便利なツールだ。ちなみに、ユーリードシステムズのホームページでは、MPEG-1/2の機能制限を解除するアップグレードが945円、「Video ToolBox 1.5 フルバージョン(Dolby AC-3付)」へのアップグレードが7,350円で提供されている。モバイルビデオの機能をフルに活用したいユーザーは、アップグレードの検討をしてみるといいだろう。


付属のminiSDメモリーカードには「辞スパ」が収録されている。A5504Tのみから検索することが可能
 また、辞書については、付属の16MBのminiSDメモリーカードに「辞スパ」がインストールされており、A5504Tから利用することができる。辞スパは学習研究社の辞書で、「国語辞書」「英和辞書」「和英辞書」が組み込まれている。市販のminiSDメモリーカードを購入したときは、付属のCD-ROMから辞スパをインストールできるようになっているのもありがたい点だ。


 さて、もっとも気になるBluetoothについてだが、A5504Tは「SPP(Serial Port Profile)」、「HFP(Hands-Free Profile)」、「DUN(Dial-Up Networking Profile)」、「BIP(Basic Imaging Profile)」、「OPP(Object Push Profile)」の5つのプロファイルがサポートされている。Bluetoothでは双方が同じプロファイルがサポートされていなければ、その機能を利用できないが、A5504Tでは従来のBluetooth搭載端末でサポートされていたダイヤルアップ接続だけでなく、プリンタに出力できるBIPやハンズフリー通話が利用できるHFPにも対応しているのが特長だ。

 具体的にどのような使い方ができるかというと、まず、HFPではBluetoothを搭載したトヨタのカーナビゲーションシステム「G-BOOK」と接続し、ハンズフリー通話が利用できる。残念ながら、筆者はG-BOOKを利用していないため、試すことはできなかったが、あらかじめ設定をしておけば、端末を車内に持ち込むだけで、ハンズフリー通話が可能になる。G-BOOKについてはトヨタだけでなく、スバルやマツダも採用することを表明しており、今後、搭載モデルが増えることが期待される。


Bluetoothメニューの画面。ピクチャやアドレス帳は送信のみをサポート Bluetoothで探索して見つかれば、あとはパスキーを入力するだけで、基本的には利用可能

 また、HFPではBluetoothヘッドセットも利用することができる。国内ではすでに米Plantronicsの「M3000」が販売されており、A5504Tとの接続も確認されている。筆者も実際にA5504Tと接続し、試してみたが、多少、ノイズが乗ることはあるものの、何ら問題なく使うことができた。こちらもあらかじめ機器間で認証などを済ませておけば、A5504T側は「接続待ち」の状態(他の機能はそのまま使える)にしておき、Bluetoothヘッドセット側で電源を入れるだけで使えるようになる。このあたりの動作は、従来のBluetooth搭載端末との大きな違いと言えるだろう。

 ちなみに、Bluetoothヘッドセットは海外でも多く流通しており、国内では一部で並行輸入品が流通し始めている。海外製品の利用について、総務省に確認したところ、他の通信機器同様、国内の各認定を受けていない製品は、原則として国内で利用できないとのことだ。欧州ではソニー・エリクソン製Bluetoothヘッドセットなどが人気を集めているので、ぜひこれらの製品の認定を日本法人で受け、国内向けに販売してもらいたいところだ。

 この他には、BIPによって、Bluetooth対応のプリンタと接続し、A5504Tから直接、プリントすることが可能だが、プリンタ側にオプションのBluetoothユニットを追加する必要がある。OPPについてはファイル転送が可能だが、A5504TのBIPとOPPは端末上のメニューを見る限り、A5504Tから他の機器に送信するのみで、受信する機能は実装されていないようだ。送受信ができれば、端末同士で回線を使うことなく、相互にファイルのやり取りしたり、パソコンからワイヤレスでVideo ToolBoxで作成した動画を転送できるのだが……。ぜひ、次期モデルでは双方向のサポートを期待したい。


取扱説明書は付属CD-ROMに収録。こちらの方が検索がしやすいので便利という声もある。ただ、もっとしっかりと周知をする必要がある
 ところで、すでにニュースでも伝えられているように、A5504Tはauとして初めて、取扱説明書をCD-ROMに収録したPDFファイルで提供するという試みをしている。希望者には印刷したマニュアルが提供されるそうだが、この件に関する周知にはKDDIに若干、不満が残る。というのもこの情報は、発売日に購入した筆者が取扱説明書がCD-ROMで供給されていることを知り、編集部を通じて、KDDIに確認したことでニュースにできたわけだが、本来なら、販売店レベルできちんとこうした情報を伝えるべきだろう。おそらく筆者以外にも多くのユーザーが戸惑ったはずだ。


ハンズフリーをしたいのなら「買い」

 最後に、A5504Tの「買い」について考えてみよう。久しぶりのBluetooth搭載端末として登場したA5504Tは、昨年10月、初のEZナビウォーク対応端末として発売されたA5501Tをベースに開発されたモデルだ。基本的な機能や使い勝手はまったく同じで、Bluetoothと辞スパ以外の部分は、ほぼ共通と考えて差し支えないだろう。カメラ周りはA5501T同様、画像編集も含め、不満の残る仕様だが、その他の部分については、ある程度のレベルに達しており、使い勝手も悪くない。それ以上に魅力的なのは、やはり、Bluetoothであり、アプリケーションをバンドルしたモバイルビデオということになるだろう。この2つをどう評価するのかで、A5504Tの捉え方は大きく変わってくる。

 これらのことを総合すると、A5504Tを「買い」と言えるのは、Bluetoothでハンズフリーやワイヤレス通信を利用したいユーザーということになる。Bluetoothの対応機器については、auのホームページで情報が公開されており、Bluetooth周辺機器を販売するメーカーのホームページなどでも一部、情報が公開されている。これらを確認し、利用できる環境を持っているのであれば、「買い」と考えて差し支えないだろう。特に、ハンズフリーについては、道路交通法が改正され、運転中の携帯電話利用に罰金が科せられるようになるため、クルマを運転する機会が多いユーザー(筆者もそうだが)には、Bluetooth対応カーナビゲーションやBluetoothヘッドセットが有効なはずだ。筆者の知り合いにもBluetoothによるハンズフリーのために、A5504Tを購入したユーザーがいる。

 ただ、ユーザーとしてはBluetoothやモバイルビデオ以外の部分について、A5501Tとまったく同じというのも納得できない部分だ。半年以上を経た時期に登場する新製品で、従来モデルで指摘された不満点がひとつも解消されていない(というより、まったく同じ仕様)というのは、いかがなものだろうか。しかも6月に発売された同じ東芝製のA5506Tでは、カメラ周りの不満点がかなり改善されているという不可解さだ。A5504TのBluetooth搭載は評価に値するが、こうした脈略のないモデル展開については、auの姿勢に少なからず疑問を感じる。ここ半年近く、auはたいへん好調が伝えられているが、あまり不可思議なモデル展開を続けると、思わぬしっぺ返しを食らうことになるかもしれない。



URL
  ニュースリリース(au)
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2004/0301/
  製品情報(au)
  http://www.au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/a5504t/
  ニュースリリース(東芝)
  http://www.toshiba.co.jp/about/press/2004_03/pr_j0101.htm
  製品情報(東芝)
  http://www.toshiba.co.jp/product/etsg/cmt/au/a5504t.htm
  Bluetooth接続確認機器一覧(au)
  http://www.au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/a5504t/bluetooth_ichiran.html
  Ulead Video ToolBox(ユーリードシステムズ)
  http://www.ulead.co.jp/vtb/

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(法林岳之)
2004/07/07 12:34

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