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スウィーベルスタイルでテレビを楽しめる「V402SH」
法林岳之 法林岳之
1963年神奈川県出身。パソコンから携帯電話、PDAに至るまで、幅広い製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とする。「できるWindowsXP基本編完全版」「できるVAIO 基本編 2004年モデル対応」など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。「ケータイならオレに聞け!」(impress TV)も配信中。


テレビ付きケータイ第3弾

 昨年、テレビチューナー搭載ケータイという新しい路線を打ち出したボーダフォン。V601N、V401Tに続き、地上アナログテレビチューナーを搭載したシャープ製端末「V402SH」が発売された。筆者も実機を購入したので、レポートをお送りしよう。


「テレビ放送」というコンテンツ

V402SH

 ボーダフォン/シャープ『V402SH』。サイズ:50×98×26.5mm(折りたたみ時)、129g。プリズムベージュ(写真)、シャーベットブルー、フローズンピンクをラインアップ
 iモードの登場以降、ケータイではさまざまなコンテンツが閲覧できるようになっている。天気予報やニュースに始まり、乗り換え案内、プロ野球やサッカーなどのスポーツ速報、株価などのファイナンス情報など、いろいろなコンテンツを楽しむことができる。こうしたケータイコンテンツは、いつでも好きなときに参照できるのがひとつの魅力だが、私たちの生活にとっては、やはり、「テレビ放送」というコンテンツほど、強力なものはない。基本的には一方的に流れてくるメディアという印象が強く、ユーザーは「チャンネルを選ぶ」という方法でしかコンテンツを選べないが、それでもテレビ放送は大きな魅力を持つ。お気に入りの番組を見るために、日常のスケジュールを調整するケースも少なくない。

 そんなテレビをケータイに取り込んだのがボーダフォンの「テレビ付きケータイ」だ。昨年、NEC製端末「V601N」をはじめて製品化し、今年の4月には東芝製「V401T」もラインアップに加わっている。auがFMラジオ付きケータイを製品化しているのと、非常に対称的な取り組みとして注目される。

 今回紹介するシャープ製端末「V402SH」は、ボーダフォンのテレビ付きケータイ第3弾となる端末だ。シャープは今年、ボーダフォンに数機種を供給しているが、V402SHは同時期に発表されたV602SHに比べ、エントリー向けの普及モデルに位置付けられている。V40xシリーズとして見てもかなりラインアップも充実してきており、ユーザーとしても選択を迷う一台と言えそうだ。実機を見ながら、その出来をチェックしてみよう。


液晶ディスプレイが反転するスウィーベルスタイルを採用

スウィーベルスタイル

 二軸回転式ヒンジによる「スウィーベルスタイル」を採用。ヒンジ部は剛性感もある
 製品のスペックや細かい仕様については、ボーダフォンとシャープの製品情報ページ、「ケータイ新製品SHOW CASE」を参考にしていただきたい。ここでは筆者が購入した端末で得られた印象を中心に紹介しよう。

 V402SHで、まず特徴的なのがボディだ。V602SH同様、折りたたみデザインをベースにしながら、液晶ディスプレイを回転させて反転できる二軸回転式の「スウィーベルスタイル」を採用している。V602SHのスウィーベルスタイルがモバイルカメラの利用を意識したものであるのに対し、V402SHはテレビ視聴を意識したという印象だ。ボディ全体も従来のV401SHがポップなデザインだったのに対し、V402SHは質感の良いコスメティックなイメージに仕上げている。スウィーベルスタイルのヒンジ部はV602SH同様、非常にカッチリしており、端末を閉じた「クローズポジション」、端末を開いた「オープンポジション」、液晶ディスプレイを反転した「ビューアポジション」、液晶ディスプレイを背面のカメラ側に向けた「セルフショットポジション」のいずれも安定した状態で使うことができる。


SDカードスロット ディスプレイ
 左側面にSDカードスロットを備える。カメラ画像だけでなく、電子ブックなどを保存して読むこともできる  ディスプレイはV602SHよりもわずかに小さい2.2インチサイズを採用。サブディスプレイはスウィーベルスタイルのため、装備されていない

 ヒンジ部の前面側にはスピーカーが内蔵されており、着信音がはっきり聞こえるだけでなく、テレビ視聴時にも音が聞き取りやすい。ヒンジ部の右後ろに装備されているアンテナは携帯電話用ではなく、テレビ及びFM放送視聴に利用する。左側面にはSDカードスロット、背面には130万画素CCDカメラとモバイルライト、その隣には接写と標準の切り替えスイッチを備える。

 ディスプレイは240×320ドット/26万色表示が可能な2.2インチCGシリコン液晶パネルを採用する。スウィーベルスタイルを採用したことにより、サブディスプレイは省略されている。オープンポジションなどからクローズポジションに変更したとき、液晶ディスプレイの表示方向は変わらない仕様となっている。

 ボタン類は基本的にV401SHのレイアウトを継承しており、中央上部に方向キーと[F]ボタンを組み合わせた[マルチガイド]ボタン、左上に[ボーダフォンライブ!]ボタン、右上に[メール]ボタン、左右下に[開始]ボタンと[終了]ボタンを配している。テンキー部との間には、左から[クリア]ボタン、[スケジュール/メモ]ボタン、[文字]ボタンが並ぶ。これらのボタンの内、待受時に[ボーダフォンライブ!]ボタンの長押しでカメラ起動、[メール]ボタンの長押しでテレビ及びFM放送の起動、[スケジュール/メモ]ボタンの長押しでボイス録音、[文字]ボタンの長押しにはマナーモードが割り当てられている。キートップの形状はV401SHからデザインが一新されている。本体右側面にはV602SHと同様、スライド式の[ズーム/選択]ボタン、[シャッター]ボタン、クリアボタンに相当する[C]ボタンのサイドキー群が装備されており、液晶ディスプレイを反転したビューアポジションでの操作を可能にしている。ただ、V602SHがメタリックなパーツを採用していたのに対し、V402SHはプラスチックとなっている。


ボタン サイドキー
 ボタン類はV401SHのレイアウトを継承しているが、マルチガイドボタン周囲のボタン類が大きくなり、操作性を向上させている  側面に装備されたサイドキー群。ビューアポジションでの操作時に利用する

130万画素CCDによるカメラを搭載

メニュー

 メニュー画面は9分割のアイコン表示を採用
 次に、機能面を見てみよう。機能を呼び出すためのメニュー画面は、オープンポジション時に中央の[F]ボタン、クローズポジション時は側面の[シャッター]ボタンで表示することができる。各機能は9分割のアイコンで表示されるが、画面の最下段にも表示されているように、この画面で[ボーダフォンライブ!]ボタンを押すことで「オススメ」メニュー、[メール]ボタンを押すことで「Vアプリ」メニューを表示することが可能だ。

 また、V401SHでサポートされていた「イージーモード」は「シンプルモード」に名を改め、継承されている。シンプルモードでは機能メニューに基本的な操作だけが表示されるようになるほか、メール画面の文字が拡大表示される。V401SHのイージーモードでは機能設定ができなかったが、V402SHのシンプルモードは機能設定も可能になり、実用的な仕様になっている。


おすすめメニュー シンプルメニュー
 おすすめメニューはテキスト表示。シンプルモードはここから変更できる  文字を大きく表示し、基本的な操作だけが表示される「シンプルメニュー」

メール

 メールはフォルダ管理に対応。メモリダイヤル未登録のメールを特定フォルダに振り分ける設定も可能
 メールはフォルダによる管理に対応し、メールアドレスによる自動振り分けも可能だ。ただ、多くの端末が振分先の各フォルダに対して、メールアドレスなどの振分条件を設定しているのに対し、V402SHではメモリダイヤルの各項目で振り分け先フォルダを登録する仕様を採用している。また、V402SHからは未登録アドレスからのメールを特定フォルダに振り分けられるようにしており、迷惑メールなどを処理しやすくしている。新しい機能としては、あらかじめ設定しておいた相手に対し、位置情報付きのメールを簡単に送信できる「クイックメール」、出張報告や会議案内などのビジネス文書テンプレート「メールテンプレートライブラリ」などが用意されている。

 日本語入力については、V401SHの「ケータイShoin2mini」からV602SHと同等の「ケータイShoin3」にバージョンアップしている。ケータイShoin3ではメモリダイヤルの名前登録時に人名を優先的に変換したり、予測変換の文字を3文字から5文字に拡張するなど、さらに使いやすくしている。ダウンロード辞書やユーザー辞書、絵文字及び記号の簡単入力などもサポートされている。


カメラ

 130万画素CCDによるカメラはテンキー部の背面側に装備。左隣には接写/標準切替スイッチが装備されている
 カメラは前述の通り、130万画素CCDを採用しているが、V401SHの100万画素CCDよりも画素数が向上したことで、最大撮影サイズが960×1280ドットになり、デジタルズームの最大倍率も7倍から8倍に向上している。撮影できる静止画サイズは、デジタルカメラモードが「960×1280」ドット、「768×1024」ドット、「480×640」ドットの3種類、壁紙モードが240×320ドットの1種類のみ、写メールモードが「120×160」ドット、「120×128」ドットの2種類となっている。メールには利用できないが、120×88ドットのサイズで動画を撮影することもできる。各モードはカメラ起動時に[メール]ボタンを押して表示されるメニューから切り替えられるが、以下のボタンを押すことで、簡単に切り替えるショートカットキーが充実している。

[1]写メールモード
[2]壁紙モード
[3]デジタルカメラモード
[4]アクションスナップモード
[5]バーコード読み取り
[7]等倍デジタルズーム
[9]最大デジタルズーム
[0]撮影サイズ切り替え
[スケジュール/メモ]全画面表示切り替え


ショートカットキー

 VSHシリーズではおなじみのショートカットキーも充実。これを覚えれば、カメラもかなり使いやすくなる
 ただ、これらのショートカットが使えるのは、オープンポジションやセルフショットポジションの場合で、ビューアポジションの場合は側面のサイドキーからメニューを呼び出して、切り替える必要がある。ビューアポジションはファインダーが横長表示になるが、メニューは縦表示のままなので、やや操作性に慣れが必要だろう。

 撮影時の機能としては、5段階の「明るさ」、最大25枚の「連写」、スポーツモードや夜景モードなどが選べる「シーン別撮影モード」、2/5/10秒から設定できる「タイマー撮影」、万華鏡やアルミ缶などが選べる「エフェクト撮影」、「フレーム」などが用意されているが、新たに人物撮影などに適した「ソフトフォーカス」も搭載されている。なかでもエフェクト撮影は、撮影時にリアルタイムに効果が確認できるため、今までと違った遊び心のある撮影が可能だ。


ファインダー デジタルカメラモード
 ビューアポジションではカメラのファインダーも変更される。上部にサイドキー操作のためのガイドが表示される  デジタルカメラモードの機能設定メニュー。ビューアポジションでは表示方向も含め、ほぼ同じように表示される

 撮影した画像は本体メモリ及びSDカードに保存され、一覧及びサムネイル形式で閲覧することができる。サムネイル形式の表示はファイルサイズが大きいデジタルカメラモードで撮影した画像も比較的、スムーズに表示される。デジタルカメラモードで撮影した画像はV602SH同様、「ポストカードメーカー」と呼ばれる機能を利用し、テキストを貼り込むことで、ポストカードやカレンダーを作成できるようにしている。V402SHはDCF/DPOF対応なので、できあがったポストカードのデータはSDカードに保存し、DPEショップでプリントしたり、メモリカードからのダイレクトプリントに対応したプリンターで印刷することもできる。

 編集機能としては、前述のエフェクト撮影と同様の「画像装飾」、10種類の「フェイスアレンジ」、15種類の「フレーム」、動きのある演出が可能な「ムービングフォトフレーム」、「回転」、「画像サイズ編集」などが用意されている。ただ、768×1024ドット以上で撮影した画像は240×320ドット以下にしかリサイズできないうえ、切り抜きの機能も手順がわかりにくく、今ひとつ扱いにくい。おそらく、仕様的にはV401SHから継承したのだろうが、カメラ付きケータイの先駆者であるシャープだからこそ、もう少し工夫が欲しいところだ。


サムネイル サンプル
 撮影した画像はサムネイル及び一覧形式で閲覧が可能  960×1280ドットサイズでのサンプル画像。JPEG回転させている。リンク先は無加工。(モデル:篠崎ゆき/スーパーウイング所属)

横長表示でのテレビ視聴に対応

ビューアポジション

 液晶ディスプレイを反転させた「ビューアポジション」はテレビの視聴にも適している
 V402SHのもうひとつの注目点は、やはり、テレビだろう。V402SHにはテレビ/FMチューナーが内蔵されており、いつでも好きなときにテレビ(地上アナログ放送)やFM放送を無料で視聴できる(当たり前だが……)。

 チューナー機能はオープンポジションで[メール]ボタンを長押しすることなどで起動でき、受信にはヒンジ部に装着されたホイップアンテナを利用する。パッケージに同梱されているステレオイヤホンマイクを接続すると、イヤホンマイクがテレビアンテナとして機能する。オプションで販売されている「TV接続ケーブル」を利用すれば、家庭などにあるテレビアンテナ端子と接続することも可能だ。


サーチ

 テレビは視聴するチャンネルを自動的にサーチすることもできる
 テレビの視聴は縦横のどちらでも表示することができ、オープンポジションでは[スケジュール/メモ]ボタン、ビューアポジションではメニューから切り替えることができる。特に、横長画面での視聴はQVGAサイズの液晶ディスプレイをフルに活かすことができるうえ、音声もヒンジ部に内蔵されたスピーカーから聞こえるため、ハンディタイプのポータブルテレビに近い感覚で視聴できる。チャンネルの設定は現在、受信できるチャンネルをオートスキャンして割り当てたり、個別にマニュアル選局をすることができ、最大5つまでの組み合わせを登録しておくことが可能だ。たとえば、自宅、オフィス、出張先などで個別に登録しておくと便利だろう。また、テレビ視聴中に[ボーダフォンライブ!]ボタンを押せば、あらかじめ設定しておいた各テレビ局のサイトなどに接続することもできる。チューナーを起動してから30分、もしくは60分で自動的に終了する「オートオフ」、本体を閉じたときにテレビを終了する「本体クローズ設定」、ディスプレイ表示をOFFにして音声のみを楽しめる「画面表示OFF」などの機能も用意されている。ちなみに、テレビ視聴中に着信があったとき、テレビ視聴を一時的に停止し、着信に応答できるように設定することも可能だ。


チャンネル登録 テレビ設定
 チャンネルの組み合わせは最大5つまで設定でき、URLなども登録可能。ただ、URLはユーザー自身で入力する必要がある  着信時の動作、オートオフの時間をあらかじめ設定しておくことができる

表示方向 横向き
 テレビを視聴時の表示方向は、縦横どちらの表示も向きを設定することが可能  こちらは横向きの設定

FMラジオ

 FMラジオの画面。チューニングはややアナログなデザイン
 一方、FM放送についても同様にオートスキャンでチャンネルを設定でき、オンエア中の曲名やDJ名などを参照できる「NOW ON AIR」にも対応している。ただし、NOW ON AIRはauのFMケータイと違い、ブラウザでサイトに接続し、FM局名を選んで参照する形になっており、今ひとつ連動性が低い。ちなみに、テレビもFMラジオも音声はモノラルのみとなっている。

 V402SHのテレビ/FMチューナー機能は、はじめてテレビチューナーを搭載したV601Nに比べ、ビューアポジションでの視聴を可能にしたり、FMラジオを聴けるようにするなど、機能的には一段と進んだ印象があるが、正直なところを言ってしまうと、ボーダフォンが提供するサービスとの連動性に今ひとつ不満が残る。たとえば、ボーダフォンは「ステーション」という他社にはない位置情報サービスを提供しているが、これを利用してチャンネル設定などをある程度、フォローできないのだろうか。また、V601Nのときからサイト参照ができることをアピールしているが、そもそもボーダフォンライブ!の公式サイトはURLが公開されていないため、ユーザーはURLを知ることができない。放送局が提供しているオープンサイトの情報も非常に少なく、実際に連動して利用しようとすると、かなり手間が掛かる印象だ。

 auのFMケータイは、auのサービスとFM放送がしっかりと連携しており、放送中の楽曲の着うたをダウンロードできるようにするなど、今までにない工夫が見られる。これに対し、ボーダフォンのテレビ付きケータイは、テレビ局と十分に連携しているとは言えず、とりあえず、ケータイにテレビチューナーを組み合わせただけという感が否めない。ケータイは将来的にテレビというメディア、コンテンツと本格的に連携するのだろうが、現時点でももう少し何らかの連動性を持たせるような工夫はできないのだろうか。開発元のシャープというより、ボーダフォン自身の取り組みに期待したいところだ。


地域設定 NOW ON AIR情報
 FM放送は地域を設定することで、NOW ON AIR情報を参照できるようになる。液晶ディスプレイの表示をOFFにすることも可能  NOW ON AIR情報はサイトに接続し、FM局を選んで参照するしくみだ

テレビを欠かせない人なら「買い」

クローズポジション

 コスメティックで美しいデザインにまとめられたV402SH。テレビ/FMチューナー機能に課題は残されているが、女性ユーザーにおすすめしたい一台だ
 さて、最後にV402SHの「買い」について考えてみよう。ボーダフォンのラインアップで普及モデルに位置付けられるV40xシリーズ。V402SHはその中でもラインアップをリードしてきたシャープ製端末の最新モデルであり、新たにスウィーベルスタイルを採用するなど、新鮮さが感じられる端末だ。V601Nなどに続いて搭載されたテレビチューナー機能は、ビューアポジションでの視聴や前面スピーカーなど、テレビというコンテンツの扱いを考えた工夫が見られる。ケータイとしての機能は昨年来、高い人気を得たV401SHの機能を継承しながら、上位モデルの機能も積極的に取り込んでおり、普及モデルとして十分すぎるレベルに達している。デザインや質感もかなりクオリティが高く、このクラスとしては安心して選べる端末と言えそうだ。

 これらのことを総合すると、V402SHを「買い」と言えるのは、テレビを欠かすことができないユーザー、デザインや質感を重視したいユーザー向けということになる。テレビについては前述の通り、若干、サービスとしての消化不良の感は残るが、「お目当てのドラマの録画を忘れた!」「この試合は見逃せない!」といったときに使えるのは意外にうれしい。テレビへの依存度の高いユーザーほど、テレビチューナー付きのメリットを実感できるはずだ。ただ、そういったユーザーはすでにHDD/DVDレコーダーを駆使しているかもしれないが……。

 もっともV402SHの場合、テレビ/FMチューナー機能をおまけ的に捉え、デザインやカメラなどの機能を中心に評価しても「買い」と言えてしまう。特に、V402SHのデザインは女性ユーザーにウケがいいようで、筆者の周りでも実機を見て、購入を検討している人がいるくらいだ。V402SHはV60xシリーズほどの高機能を求めないが、バランスの取れた機能、洗練されたデザイン、コストパフォーマンスの良さを求めるユーザーにおすすめできる端末と言えるだろう。



URL
  ニュースリリース(ボーダフォン)
  http://www.vodafone.jp/japanese/release/2004/040723.pdf
  製品情報(ボーダフォン)
  http://www.vodafone.jp/japanese/products/kisyu/v402sh/
  ニュースリリース(シャープ)
  http://www.sharp.co.jp/corporate/news/040723-a.html
  製品情報(シャープ)
  http://www.sharp.co.jp/products/v402sh/

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(法林岳之)
2004/09/21 12:12

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