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パソコンと連携してミュージックプレーヤーが楽しめる「F901iC」
法林岳之 法林岳之
1963年神奈川県出身。パソコンから携帯電話、PDAに至るまで、幅広い製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とする。「できるWindowsXP基本編完全版」「できるVAIO 基本編 2004年モデル対応」など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。「ケータイならオレに聞け!」(impress TV)も配信中。asahi.comでも連載執筆中


F901iC

 NTTドコモ/富士通『F901iC』。サイズ:51×105×28mm(折りたたみ時)、129g。ブリーズホワイト(写真)、スプラッシュブルー、カーボンブラックをラインアップ
 ケータイによる音楽再生機能が注目を集めているが、NTTドコモのFOMA端末において、早くから音楽再生機能に注目していたFシリーズ。昨年末から販売されているF901iCでもミュージックプレーヤーを搭載し、積極的にアピールしている。筆者も実機を購入したので、レポートをお送りしよう。

【この端末のチェックポイント】

  1. ミュージックプレーヤー機能
  2. 指紋センサー&ICカードロック
  3. 基本機能
  4. こんなユーザーにおすすめ


iTunesとの連携を実現したミュージックプレーヤー機能

 「ケータイで音楽を楽しむ」という取り組みは、過去にも何度となく、行なわれてきた。ケータイはカバンの中にあるさまざまなアイテムを取り込んできたが、音楽再生機能を搭載することで、MDプレーヤーやCDプレーヤーを取り込もうとした。ただ、当時はメモリカードの容量が十分ではなく、価格的にも高いことなどから、アプリやカメラといったケータイの主要機能ほど、認知されなかった。

 しかし、数年前からiPodをはじめとするデジタルオーディオ機器が急速に普及し、再びケータイの音楽再生機能に注目が集まっている。今回紹介するF901iCもミュージックプレーヤー機能を前面に打ち出し、音楽再生機能を積極的にアピールしている端末だ。ちなみに、F901iCで実現されている音楽再生機能のしくみは、F900i/F900iT/F900iCでもサポートされていたが、FOMA 901iシリーズの共通仕様となったこともあり、今回はより積極的にアピールすることになったようだ。


データリンクソフト 変換
 4つのアプリケーションから構成されているデータリンクソフト。iTunesからの変換は「miniSDユーティリティ」を利用する  変換したい音楽データをminiSDユーティリティにドラッグ&ドロップするだけで変換できる。アルバム別にフォルダを作るのもひとつの手だ

USB接続

 miniSDリーダライタ機能が搭載されているが、切り替え中は通話などができないので、利用するときだけ、切り替えて使うのが正解だろう
 F901iCの音楽再生機能は、アップルコンピュータが配布している「iTunes」を利用する。iTunesで音楽CDをビットレート128kbps以下のAAC形式の音楽データに変換し、miniSDカードに保存して、端末上で再生する。ただ、AAC形式の音楽データは端末でそのまま再生できないため、付属のデータリンクソフトを利用し、ファイル名などを端末で再生できる形式に変換する。従来のF900i/iT/iCではAAC形式の音楽データの変換(ファイル名や拡張子の変更)を手作業で行なう必要があったが、今回はデータリンクソフトに含まれる「miniSDユーティリティ」で一括変換されるため、初心者にも扱いやすい。

 変換した音楽データを書き込む手順もF901iCにminiSDリーダーライター機能が搭載されているため、わかりやすくなっている。F901iCの「USBモード設定」を「miniSDモード」に切り替え、パソコンと卓上ホルダをUSBケーブルで接続すれば、F901iCのminiSDカードスロットがパソコン本体の外付けドライブとして認識され、miniSDユーティリティで簡単に書き込むことができる。パソコン本体にSDカードスロットやminiSDカードスロットが無いときには、こちらの方法で書き込むのも手だろう。もちろん、パソコンに装備されているSDカードスロットなどに、miniSDユーティリティから直接、書き込むことも可能だ。


クレードル 端子
 クレードル機能付き卓上ホルダの背面にはパソコンと接続できるUSBポートを装備。卓上ホルダは基本的には別売なので、要注意  本体背面の底面側にはクレードルと接続するための端子を装備。端子そのものはF900iCよりも小さく、F900iTとほぼ同じものという印象

ミュージックプレーヤー

 ミュージックプレーヤーの機能は非常にシンプル。せめてシャッフル再生くらいは欲しいところだが……
 ちなみに、iTunesで音楽CDから取り込むときのビットレートが128kbpsの場合、楽曲の長さにもよるが、1曲あたり数MB程度になるため、音楽CD1枚あたり40〜70MB程度が目安になる。512MBのminiSDカードなら音楽CDで7〜12枚、256MBのminiSDカードなら、その半分程度の音楽データを持ち歩くことができる計算だ。

 取り込んだ音楽データを再生するときは、「Menu」画面から「データBOX」-「iモーション」の順に選び、[テレビ電話]ボタンで対象を「miniSD」に切り替える。音楽データを保存したフォルダを選び、[MENU]ボタンを押して「連続再生」を選べば、保存されている音楽データが順に再生される。再生中に端末を閉じると、背面に曲名が表示され、右側面のサイドキーで音量を調節したり、サイドキーの長押しで前後の曲にスキップさせることも可能だ。ただし、早送りやシャッフルなどの再生機能はなく、一時停止や再開は端末を開いた状態で操作しなければならない。

 また、音楽再生中の着信については、音声着信、メール着信、SMS着信のいずれも再生が中断される。通信及び通話の終了後は、ミュージックプレーヤーの再生画面に戻るため、端末を開いて[決定]ボタンを押せば、直前に再生していた曲の先頭から再開可能だ。ちなみに、音楽再生を利用するには、ステレオヘッドホンが必要になるが、NTTドコモから販売されている「平型ステレオイヤホンセット P01」やソニーの「DR-EX51S10」などのように、途中にマイクが内蔵されているタイプものであれば、再生中に端末をポケットなどから取り出さなくても応答できるのでおすすめだ。ただし、対応機種であることは必ず確認しておきたい。


サイドキー

 端末を閉じた状態でもサイドキーで曲のスキップや音量調節が可能。AFと刻印されたサイドキーはカメラ撮影時にシャッターとして利用する
 MD/CDプレーヤーと同等とまではいかないものの、F901iCの音楽再生機能はそれに近い環境を実現可能だ。だからと言って、素直におすすめできない面もある。それはF901iCをはじめ、FOMA 901iシリーズに搭載されている音楽再生機能が著作権保護的な観点から見て、必ずしも歓迎されない可能性があるからだ。

 たとえば、同じNTTドコモのMusic PORTERやSO506iC、premini-II、ボーダフォンの902SHやV603SH、auのW31SAなどに搭載されている音楽再生機能は、メモリカードの著作権保護機能を利用し、音楽データを保存している。これに対し、FOMA 901iシリーズに搭載されている音楽再生機能はメモリカードの著作権保護機能はまったく考慮されておらず、対応も各社バラバラ。ユーザーとしては「結果的に再生できるんだから、それでいいじゃないか」という解釈もあるだろうが、それなら、MP3やAAC形式の音楽データがそのまま再生できてもいいはずだ。つまり、FOMA 901iシリーズの音楽再生機能はiモーションなどをサポートする関係上、副産物的に生じた機能でしかなく、こうした中途半端な機能をNTTドコモや富士通が積極的にアピールする姿勢には、やや疑問を抱かざるを得ない。

 現在、音楽用MDなどのメディアには私的録音録画補償金が上乗せされているが、HDDレコーダーやシリコンオーディオプレーヤーの普及により、適用範囲の見直しが検討されている。この見直しの中で、機器の著作権保護機能の有無に応じて、補償金に差を付けるべきだという声もあるそうだ。音楽再生機能を持つケータイも対象になる可能性があるが、場合によってはFOMA 901iシリーズのような音楽再生機能は利用できなくなったり、何らかの制約を受けることも考えられる。筆者は法律の専門家ではないので、これ以上のコメントはしないが、ユーザーとしては将来的にも安心して利用できる音楽再生機能の提供を期待したいところだ。


指紋センサー&ICカードロック

指紋センサー

 F900iCに続き、スライド式指紋センサーを採用。F505iなどの面認識のものよりも格段に扱いやすい
 さて、Fシリーズの端末と言えば、もうひとつ特徴的なのは指紋センサー搭載によるセキュリティ機能だ。今回のFOMA 901iシリーズでは5機種中、3機種にiモードFeliCa、つまり「おサイフケータイ」の機能が搭載されているが、過去の記事でも触れてきたように、紛失時や盗難時のセキュリティを不安視する声も多い。

 その不安を解消するための機能として、Fシリーズでは従来から指紋センサーとICカードロック機能を搭載している。ICカードロックはFeliCaの機能をOFFにするもので、電源の状態に関わらず、FeliCaの機能をまったく利用できないように設定できる。ちなみに、FOMA端末に搭載されているFeliCaは、FOMAカードが装着されていないと認識されないしくみになっている。ICカードロックの切り替えはマルチカーソルキーの右方向を長押しするだけで、解除するときは暗証番号の入力を求められる。他人に使われないようにするには、暗証番号をより難しいものにすることになるが、FeliCaを利用する度に解除操作をすることが面倒になる。そこで、F901iCでは指紋センサーを利用し、指をセンサーに通すだけで、解除できるようにしている。つまり、通常はFeliCaの機能をロックした状態で持ち歩き、利用するときだけ、一時的に指紋センサーでロックを解除するという使い方ができるわけだ。ただ、後述するプライバシーモードのように、一定期間、操作しないときにロック状態に戻るわけではないので、利用後にもう一度、ロック状態にすることを忘れないようにしたい。


指紋登録 読取
 はじめて指紋を登録するときは、3回の読み取りが必要  指紋の読み取りは画面上にガイドが表示される

 筆者は従来モデルのF900iCでiモード FeliCaをしばらく常用していたが、スライド式指紋センサーは認識させやすく、慣れてくれば、スムーズに解除操作ができるため、iモード FeliCaに対応したサービスを快適に使うことができた。今回のF901iCもまったく同じように使えるため、iモード FeliCaを積極的に利用したいユーザーにはおすすめできる機能だ。まったくの余談だが、富士通が販売するFMV BIBLO LOOXシリーズにも同様の指紋センサーが搭載されており、Windowsへのログオンや、ログインが必要なサイトへのアクセスを指紋センサーに指を通すだけで、利用できるようにしている。ケータイのFシリーズでスライド式指紋センサーの利便性に慣れてしまったため、筆者は最近、モバイル用PCもFMV-BIBLO LOOX Tを愛用している。


ICカードロック起動 ロック状態
 マルチカーソルキーの右方向を長押しするだけで、ICカードロックを起動できる  ICカードロックの状態では、プリインストールされているEdyのiアプリも動作しない

プライバシーモード

 プライバシーモードは発着信履歴なども保護できるようになった。メールは特定フォルダを非表示にすることもできる
 F901iCのセキュリティに対する配慮は、指紋センサーだけではない。従来のFシリーズから継承されているプライバシーモードも適用範囲が拡がり、一段と安心して利用できるようにしている。プライバシーモードは電話帳、メール、iアプリを利用できなくする機能で、端末を落としたときや他人に渡すときなどに、プライバシーを保護できるメリットがある。起動もマルチカーソルキーの左方向を長押しするだけと非常に簡単で、プライバシーモードを設定しておけば、一時的に解除しても一定時間、端末を操作をしないと、自動的にプライバシーモードに移行するようにも設定可能だ。F901iCでは前述の3項目に加え、発着信履歴、マイピクチャ、iモーション、スケジュール帳もロックできるようになっている。ちなみに、メールについては特定のフォルダを非表示に設定できるため、メールのプライバシーを重視したいユーザーにはおすすめだ。


基本機能もチェック

メニュー

 メニュー画面はプリセット3種類、カスタム(ユーザーが自由に設定)2種類から選択できるが、恒例の裏技で「スペシャル」のメニュー画面も楽しめる
 次に、基本機能もチェックしておこう。富士通はFOMA端末において、早くからSymbian OSを採用している。開発環境が整っていることもあり、昨年はF900iに始まり、F900iT、F900iC、FOMAらくらくホンと、次々と新端末を開発し、FOMA 901iシリーズでも三菱電機製端末のD901iにほぼ同じ環境を提供している。もちろん、今回のF901iCも同OSを採用しており、基本的な使い勝手は共通となっている。OSとしてのブラッシュアップも進んでおり、初期のFOMA端末で遅さが感じられた操作環境も代を追うごとに、レスポンスが改善されている。

 メニュー画面は9分割のアイコン式を採用し、リスト式や3次元的にアイコンが並ぶ3Dアイコン式を設定することもできる。基本的なデザインは共通だが、F900iCまでのものに比べ、アイコンの表現が豊かになり、キャプションの処理なども変わったため、全体的に見やすくなった印象だ。ユーザーがよく利用する機能を登録したり、アイコンの並べ替えが可能な「カスタムメニュー」も用意されているが、4種類のテンプレートが提供され、はじめてのユーザーでも設定しやすくなっている。


マルチカーソルキー

 中央のマルチカーソルキーは従来の分割式(各方向別に4つのキー)から一体式に変更されている。デザイン的にもスッキリした印象だ
 メールはフォルダによる管理に対応し、送受信メールともにメールアドレスや題名、メモリ番号、電話帳登録なしなどの条件で、自動振り分けをできるようにしている。フォルダのプライバシーをONに設定すれば、前述のプライバシーモードを起動したときにフォルダの存在を隠すといった使い方もできる。デコメールはFOMA 901iシリーズの共通仕様となっているテンプレートに対応しているが、従来モデルでも好評を得たパレット式入力も改善され、各デコレーションの内容を表わすキャプション表示やデコレーションの連続設定をできるようにしている。送信前のプレビューはメール作成画面の「MENU」から呼び出す必要がある。

 カメラは通常撮影に利用する外側が204万画素CCD、テレビ電話などに利用する内側が32万画素CMOSという構成で、外側カメラはオートフォーカス機構を採用している。オートフォーカスは側面のサイドキーを半押しでフォーカスロック、押し切ってシャッターが切れる仕組みだ。マルチカーソルキー中央の決定ボタンを押したときはパンフォーカスで撮影される。カメラの設定切り替えはパレット式で設定項目が表示され、テンキーで各項目を直接、選ぶか、マルチカーソルキーの左右で項目を選びなら、設定することができる。ワンキーで表示されるヘルプがないのは残念だが、パレットで表示されている各項目にはキャプションも表示されるため、慣れてしまえば、かなり扱いやすい操作環境と言えるだろう。内側カメラが他のFOMA端末と違い、32万画素CMOSを採用しているため、自分撮りやツーショットなどでも大きなサイズの画像を撮影することができる。


カメラ ファインダー
 AF機構付きカメラは液晶ディスプレイ背面のヒンジ側に装備。F901iCのエンブレムの左右に3Dステレオスピーカーが内蔵されている  カメラのファインダー画面。マルチカーソルキーの左右を押すと、各項目を設定できる。慣れると、ショートカットキーよりもわかりやすい

画像編集

 画像編集の「サイズ変更」「切出し」では、画像の縦横を考えたサイズが用意されている
 撮影した画像はサムネイル形式、一覧形式で閲覧することができ、画像編集もサイズ変更や切出し、回転、反転など、豊富な項目が用意されている。サイズ変更や切出しについては、VGAとQVGAの縦長と横長がきちんと用意されており、最大サイズでヨコ撮りしても必要なところだけを切り抜いた待受画面サイズの画像を生成することが可能だ。欲を言えば、切出しで部分拡大ができるトリミングが欲しいところだ。

 iアプリでは「RIDGE RACER FOR F」などがプリインストールされているが、富士通の公式サイト「@Fケータイ応援団」で「バイオハザード−ザ・ストーリーズ」が配信されるなど、遊べる環境が整っている。ステレオスピーカーがメインディスプレイの背面に並んで装備されているため、他のFOMA 901iシリーズに比べ、3Dサウンドのスピーカーの拡がりが今一歩の感も残るが、並べて聞き比べなければ、わからないレベルなので、それほど大きな不満を感じない。

 この他にもクレードル機能付き卓上ホルダでパソコンとUSBケーブルで接続し、前述のデータリンクソフトでスケジュールなどのシンクロを可能にするなど、実用性の面でもかなり高いレベルに仕上がっている。気になる点があるとすれば、FOMA端末なのに飛び出しているアンテナ、全体的に大ぶりなボディといった外見の部分だ。


パソコンとの連携やセキュリティを重視するなら「買い」

サンプル

 サンプル画像。リンク先は無加工。(モデル:篠崎ゆきスーパーウイング所属)
 最後に、F901iCの「買い」のポイントについて考えてみよう。FOMA端末ではもっとも多くの端末を開発し、供給し続けているFシリーズ。その要因は、やはり、Symbian OSによるところが大きいが、OSそのものも少しずつブラッシュアップされ、今回のF901iCも細かい部分で進化している。ICカードロックや指紋センサー、プライバシーモードなどのセキュリティ機能、クレードル機能付き卓上ホルダによるパソコン連携、音楽再生機能など、実用的な機能も充実させている。その半面、デザインやボディサイズなどの外見にはそれほどのインパクトがなく、個性が発揮し切れていない印象もある。

 これらのことを総合すると、F901iCを買いと言えるのは、パソコン連携を重視したユーザー、セキュリティを重視したいユーザーということになる。特に、iモード FeliCaの機能をロックできる端末は、F901iCとF900iCの2機種しかないため、FeliCaのセキュリティを考えたいユーザーなら、必ず検討したい端末だ。一番の売りとされている音楽再生機能については、ケータイの付加機能としては十分なものの、本稿でも触れたとおり、本格的に取り組んだ機能とは言えない面もあり、筆者としては素直に推しにくい。ただ、割り切って使うのであれば、十分な機能であることも確かだ。このあたりはユーザー自身が使い方を工夫し、判断していくしかないだろう。

 また、現在、販売されているFOMA端末の内、F901iCはやや大きな部類に入るが、二軸回転式やスライド式、ワンプッシュオープンといった強い個性があるわけではないので、そういったものを求めない(避けたい)ユーザーも対象になるだろう。もちろん、よりシンプルな方向性を目指すなら、兄弟モデルとも言えるF700iもぜひチェックしてみて欲しい。



URL
  ニュースリリース(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/04/whatnew1220b.html
  ニュースリリース(富士通)
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2004/12/20-1.html
  製品情報(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/products/foma/901i/f901ic/
  製品情報(富士通)
  http://www.fmworld.net/product/phone/f901ic/
  FOMA「F901iC」 ソフトウェアアップデートのお知らせ(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/customer/caution_s/f901ic.html
  AzbyMobile(富士通)
  http://azby.fmworld.net/mobile/

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指紋認証の使い勝手を向上させた「FOMA F900i」


(法林岳之)
2005/03/29 12:34

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