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進化したタフネスケータイ「G’zOne W42CA」
法林岳之 法林岳之
1963年神奈川県出身。パソコンから携帯電話、PDAに至るまで、幅広い製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とする。「できるWindowsXP基本編完全版」「できるポケット LISMOですぐに音楽が楽しめる本」など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。「ケータイならオレに聞け!」(impress TV)も配信中。asahi.comでも連載執筆中


au/カシオ計算機『G'zOne W42CA』、サイズ:53(W)×117(H)×29(D)mm、155g。ボルケーノオレンジ(写真)、グレイシャーホワイト、マナウスグリーンをラインアップ
 昨年、4年間のブランクを経て復活したカシオのタフネスケータイ「G'zOne」。昨年のG'zOne TYPE-Rをさらに進化させたカシオ計算機製端末「G'zOne W42CA」が発売された。筆者も実機を購入したので、レポートをお送りしよう。

【この端末のチェックポイント】

  1. G'zOneのタフネス性能
  2. 基本機能をチェック
  3. こんなユーザーにおすすめ


G'zOneのタフネス性能

G'zOne W42CA(右)と昨年のG'zOne TYPE-R。丸型サブディスプレイなどは受け継がれたが、デザインは一新されている
 国内で販売される数あるケータイの中で、ひときわ個性的な存在と言われるカシオ計算機のG'zOneシリーズ。昨年、4年ぶりの復活を果たし、G'zOne TYPE-Rが市場に送り出された。各方面で復活を喜ぶ声が聞かれ、市場でも高い評価が得られたが、CDMA 1X対応だったため、ハイスペックモデルを期待するユーザーからは不満の声も聞かれた。

 今回紹介するG'zOne W42CAは、そうしたハイエンド指向のユーザーにも十分に満足できる端末を目指して開発されたモデルだ。もちろん、G'zOneシリーズのセールスポイントであるタフネス性能はしっかりと継承されており、さまざまなシチュエーションにおいて、安心して使うことができる。


スクリューバッテリーロックは2つ装備される。ロックの間にあるメッシュ部分はスピーカー 電池パックを外したところ。ちょうどバーコード中央の真下にmicroSDカードスロットがある。手前にある小さい三角形のパーツがスクリューバッテリーロックのためのロックドライバ

外部接続端子のキャップにはパッキンを内蔵
 まず、防水については、従来同様、IPX7(旧JIS保護等級7)相当の耐水性能を確保し、雨の中やシャワーでの利用を可能にしている。昨年のG'zOne TYPE-Rでは水が入っても問題が起きないヒンジ構造を開発することで、折りたたみデザインでの防水を可能にしたが、今回のW42CAも同様のヒンジを採用する。これに加え、W42CAは後述するau ICカードとmicroSDカードに対応し、両カードのスロットが電池パック装着部の内側に装備されたため、電池パックの内側を確実に防水化する構造を採用している。電池パックの周囲には従来モデルよりもしっかりしたパッキンが装備され、G'zOneシリーズでおなじみのスクリューバッテリーロックも2つ装備された。スクリューバッテリーロックの開閉は付属のロックドライバを利用するが、ロックドライバには穴が空いているので、ストラップなどに通しておくと便利だ。


空冷エンジンのようなフィンをデザインした卓上ホルダ。ACアダプタの端子が外部に飛び出さない構造を採用 防水性を重視するなら、卓上ホルダに載せて、充電するようにしたい

 パッキンは外部接続端子やイヤホンマイク端子のキャップにも装備されているが、取扱説明書によれば、耐水性能を維持するため、2年ごとに電池パックも含め、ゴムパッキンの交換を推奨している。交換はauショップでの対応になる。最近は卓上ホルダを利用せず、直接、外部接続端子にACアダプタを接続するユーザーが増えているが、W42CAのようなモデルの場合、外部接続端子を頻繁に開閉すると、パッキンの劣化が早くなる可能性がある。キャップやパッキン部分に髪の毛1本や砂粒ひとつはさまっただけでも、パッキンを傷めてしまい、浸水の原因になることも考えられる。そのため、本当にG'zOneのタフネス性能、特に防水性能を重視するのであれば、充電は卓上ホルダを利用し、必要以上にキャップ類や電池パックをくり返し着脱しない方がいいだろう。

 一方、耐衝撃性能については、耐水性能のIPXのような基準がないため、明確な数値で表わすことはできないが、従来のG'zOneシリーズ同様、日常的な利用の落下などで壊れにくくするため、材質や構造面でさまざまな工夫を凝らしている。従来のG'zOne TYPE-Rではトップパネル側に着脱式のバンパーを装備していたが、今回はヒンジ側にエラストマー素材によるアンテナ内蔵のアンテナプロテクション、ヒンジ部にはウレタン素材のプロテクション、先端部及び外部接続端子側に樹脂製の少し柔らかめの材質を採用するなど、落下時の衝撃を吸収するようにしている。もちろん、端末を落としたり、ショックを与えないに越したことはないが、耐衝撃性が考慮されていることは他機種にないメリットと言えるだろう。


基本機能をチェック

 次に基本機能をチェックしてみよう。カシオ計算機製端末については、カメラや液晶ディスプレイなどのスペックを充実させるだけでなく、使い勝手もよく考えられているのが特徴だ。今回のW42CAは、今年はじめから販売されているW41CAをベースに、さらにいくつかの新しい機能を追加している。


メニュー画面はFlashによるものを採用。標準でインストールされている12分割アイコン表示形式のメニュー 同じく標準でインストールされているリスト形式のメニュー。出荷時は合計4種類から選択が可能

スマートモードで選択できる一覧形式のメニュー。アイコンとテキストでわかりやすく表現している スマートモードで選択できるアイコン形式のメニュー。画面上部に選択しているアイコンの説明文が表示される

スマートモードへの切り替えは待受ショートカットから実行するのが簡単 スマートモードの待受画面では電池マークやアンテナマーク、マナーモードのアイコンも大きく表示される 標準設定の待受画面。マナーモード設定中なので、画面最下段にアイコンが表示される

 まず、メニュー画面はFlashによるものが4種類用意されており、12分割のアイコン表示と一覧形式から選ぶことができる。カシオ計算機の公式サイト「CA'zCAFE」では追加のメニューアイコンを配布している。これに加え、昨年来、CAシリーズで採用されているスマートモードに切り替えることで、アイコンとテキストを組み合わせ、文字を大きく表示できるシンプルなメニューを2種類、使うことができる。より幅広いユーザー層が利用することを考慮すれば、このスマートモードは大きな魅力だろう。ちなみに、スマートモードはメールやアドレス帳の文字などだけでなく、待受画面に表示される電池マークやアンテナマーク、マナーモードのアイコンなども大きく表示される。


メールはフォルダによる管理に対応。特定のフォルダをロックして、暗証番号が必要な設定にすることも可能 メールの振り分けはメールアドレスとアドレ帳グループで可能。W41CAで可能だった件名による振り分けはできなくなっている

タッチの感覚、視認性ともに優れたキー。キーLEDはカラーバリエーションごとに異なる
 メールはフォルダによる管理に対応し、メールアドレスとアドレス帳グループによる自動振り分けが可能だ。W41CAで設定できる件名による振り分けができないのは気になるが、条件設定後の再振り分けは可能だ。振り分け条件設定時のメールアドレス入力は、アドレス帳だけでなく、送受信履歴も参照することが可能だ。ちなみに、スマートモード切替時はわかりやすさを重視するためか、メールのフォルダによる管理はできない。

 液晶ディスプレイはメインが2.4インチQVGA、背面側がG-SHOCKをモチーフにした丸型のモノクロ液晶を採用している。サブディスプレイの外周部にはルミナスリングと呼ばれる蓄光樹脂によるパーツが装備されている。G'zOne TYPE-Rと比べ、メインディスプレイはひと回り大きくなったうえ、サブディスプレイは表示のカスタマイズにも対応する。サブディスプレイのカスタマイズ用データについては、もうひとつのカシオ計算機の公式サイト「@G」でも配信されている。


右側面に並ぶ3つのサイドキー。もっとも下にある[モード]キーの押下で、サブディスプレイの表示切替が可能 サブディスプレイ部周囲には蓄光樹脂によるリングパーツを備える

 サブディスプレイについては端末を閉じた状態で、側面の[モード]キーを押すことにより、表示を時計、電子コンパス、アラーム、カウントダウンタイマー、ストップウォッチの順に切り替えることができる。いずれかの機能を選択した状態で端末を開けば、メインディスプレイにもその画面が表示されるしくみだ。また、[モード]キーは長押しすることで、カメラ部横のモバイルライトを点灯させることが可能だ。


サブディスプレイの標準表示。日時、電波状態、バッテリー状況が確認できる サブディスプレイで電子コンパスを表示。端末を回せば、それに追随して、表示も動く サブディスプレイでストップウォッチを起動。このまま、計測を開始することも可能

UXGAサイズで撮影したサンプル画像。JPEG回転させている。リンク先は無加工。(モデル:篠崎ゆきスーパーウイング所属)
 カメラは207万画素CMOSイメージセンサを採用し、オートフォーカスに対応する。シーンに合わせた撮影が可能なベストショット機能は、従来のG'zOne TYPE-Rの5種類から9種類になり、新たに食べ物やスポーツなどの設定が増えている。これに加え、W41CAでも採用されて好評を得ているビジネスショットもサポートする。ビジネスショットはデジタルカメラ「EXILIM」から継承した機能のひとつで、バスの時刻表やセミナーのスライドといった四角いものを斜めから撮影しても長方形に補正することができる。

 撮影した画像は約50MBの本体メモリ、もしくはmicroSDカードに保存する。microSDカードは電池パック部の内側に装備されているスロットに装着する。microSDカードはminiSDカードよりも新しい規格のため、流通量はそれほど多くないが、すでに512MBの製品が4,000〜5,000円程度で購入することが可能だ。

 サービスの対応については、声de入力対応EZナビウォーク、LISMO(au LISTEN MOBILE SERVICE)、au ICカードによるGLOBAL EXPERT、安心ナビ、Hello Messengerなどが挙げられる。EZナビウォークについては電子コンパスを搭載しているため、地図を方向に合わせて表示させることが可能だ。LISMOについてはヤマハ製音源チップによる再生支援機能に対応しているため、最長約15時間の連続再生を可能にしている。


 au ICカードについては昨年来、いくつかのモデルで採用されてきたが、W42CAのような端末の場合、平日はスタンダードな端末を使い、週末はW42CAに差し替えて、スポーツやアウトドアで使うといったスタイルで活用できる。ちなみに、au ICカードの利用については一部に誤解があるようなので、念のため、もう一度、解説しておきたい。まず、au ICカード対応端末を購入したとき、自分の電話番号情報などが書き込まれたau ICカードを挿すと、それ以降はそのau ICカードでしか端末は動作しなくなる。これを解除するには、auショップに持ち込み、手数料を支払って、制限を解除してもらう必要がある。ただし、1枚のau ICカードに1台の対応端末しか利用できないわけではなく、自分が購入した(自分のau ICカードを挿した)複数の対応端末の間で差し替えながら、使うことはできる。つまり、1つの電話番号(au ICカード)に対し、W42CAとW41CAのように複数の端末を持つ使い方であれば、問題ないわけだ。逆に、家族や友だち同士など、異なる電話番号(au ICカード)で、端末を貸し借りするような使い方はできない。


 新しい機能としては、モバイル辞典とWシーン設定、ICレコーダーなどが搭載されている。モバイル辞典は英和、和英、国語に加え、ビジネスキーワード、スポーツ用語辞典、英会話とっさのひとこと辞典の合計6冊の辞書を利用できる。Wシーン設定はアドレス帳、スケジュール、待受画面、着信音、配色設定を2つのシーン用に設定し、切り替えながら利用できるというものだ。たとえば、ビジネスタイムとプライベートタイムで切り替えるといった使い方を想定している。ちなみに、切り替えは[*]キーを長押しするだけだ。ICレコーダーは最長3時間までの録音が可能で、マイク感度は会議用と口述用で切り替えることができる。保存先も本体メモリとmicroSDカードから選択可能だ。

 また、W41CAなどから継承された機能としては、PCサイトビューアー、赤外線通信などが挙げられる。PCサイトビューアーは液晶ディスプレイが2.4インチと大きいため、見やすい。赤外線通信はアドレス帳データや画像などをやり取りするときに役立つ。一部に制限はあるが、他事業者の端末ともデータのやり取りが可能だ。


6種類の辞書で構成されるモバイル辞典を搭載。文字サイズは三段階で設定が可能 検索は入力する文字に従って、候補が絞り込まれるインクリメンタルサーチに対応

タフネスと使いやすさを考えるなら「買い」

 さて、最後にG'zOne W42CAの買いのポイントについて、考えてみよう。昨年、4年ぶりに復活したG'zOneだが、今年のG'zOne W42CAはCDMA 1X WINに対応した端末として開発された。207万画素AF対応カメラ、2.4インチQVGA液晶、microSDカード対応、au ICカード、赤外線通信、PCサイトビューアー、LISMOなど、スペック、機能、対応サービスのいずれもハイエンドクラスの端末として、十分に満足できるレベルに達している。もちろん、耐水・耐衝撃性能というG'zOneならではの特徴もしっかりと進化し、より安心して利用できる端末としてまとめられている。足らない要素があるとすれば、おサイフケータイ、USBクレイドル充電台、Bluetoothあたりだろうか。

 これらのことを考慮すれば、G'zOne W42CAを買いと言えるのは、まず、タフネス性能を重視するユーザーということになるだろう。プライベートシーンで言えば、アウトドアやスポーツ、ビジネスシーンで言えば、屋外や現場での作業など、ケータイを通常よりも厳しい環境で利用するユーザーにとって、この端末ほど、フィットするモデルはない。特に、仕事場で水を使うようなユーザー、屋外での活動が多いユーザーにはおすすめしたい端末だ。

 また、G'zOne W42CAはau ICカードに対応しているので、他のau ICカード対応端末を持つユーザーの追加用としてもおすすめできる。前述のように、平日はW41CAなどの通常スタイルの端末を使い、週末や休暇などではau ICカードを差し替えて、W42CAを使うというスタイルだ。今後、他のau ICカード対応端末に買い換えたユーザーも含め、G'zOneのタフネス性能を考えれば、持っておいて損のない一台ではないだろうか。

 さらに、G'zOne W42CAはここでも紹介したように、従来のCAシリーズ同様、スマートモードに対応するなど、使い勝手の面もかなり考慮されている。そのため、アクティブな趣味を持つシニア層のユーザーにもおすすめできるのではないだろうか。ボディが少しゴツいのは気になるが、画面だけでなく、ボタンの視認性やメニューのわかりやすさなど、シニア層のユーザーが求める要素もしっかりと持っているからだ。あるいは安心ナビの対応、手荒に扱っても安心ということを考慮すれば、子どもが持つケータイとしてもいい選択かもしれない(ちょっとモノが良すぎる?)。いずれにせよ、G'zOne W42CAは年代にとらわれることなく、より幅広いユーザーに使ってもらいたい端末と言えるだろう。



URL
  ニュースリリース(KDDI)
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/0522/
  ニュースリリース(カシオ計算機)
  http://www.casio.co.jp/release/2006/w42ca.html
  製品情報(KDDI)
  http://www.au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/w42ca/
  製品情報サイト(カシオ計算機)
  http://gzone.jp/

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(法林岳之)
2006/08/10 12:59

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