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医用機器に影響及ぼす距離、3G方式の電波はPDCより狭範囲~総務省

 総務省は、平成12年度に続いて「電波の医用機器等への影響に関する調査」を実施し、携帯電話などから発せられる電波が心臓ペースメーカーや除細動器などの植込型医用機器や、病院内で使用される医用機器へ及ぼす影響について調査を行なった。この結果、現状においても電波環境協議会で策定されている現行の指針が妥当であると発表した。

 この問題については、平成9年3月に当時の不要電波問題対策協議会(現 電波環境協議会)において、「携帯電話はペースメーカー装着部位から22cm以上離して使用」することや、「ペースメーカー装着者と近接(22cm以内)する可能性のある満員電車などでは、携帯電話の電源切断を配慮」、「病院の手術室や集中治療室などには携帯電話を持ち込まない」などの内容で、「医用電気機器への電波の影響を防止するための携帯電話端末等の使用に関する指針」が策定されている。

 しかしその後、W-CDMAやCDMA2000 1xなど新方式の携帯電話サービスが開始されたのに加え、病院でも情報化のニーズが高まっていることや、医用機器自体の妨害電波排除能力が向上し、携帯電話などの端末と医用機器の状況がそれぞれ変化していることから、総務省では平成12年度よりこうした調査を実施している。

 今回の調査では、W-CDMAやCDMA2000 1xなどの新方式を加えた携帯電話とPHSから発せられる電波が「植込型医用機器の新機種」に及ぼす影響は、現行の指針(医用機器装着部位から22cm以上離す)が妥当とされた。しかし、W-CDMAやCDMA2000 1xについては、医用機器への干渉距離が1~1.8cmと、従来方式(PDC 800MHz/1.5GHz)の4~11.5cmに比べて狭い(影響しにくい)傾向が見られ、干渉が発生する機種の比率についても4%で、PDC(800MHz)の6%より若干低い数値が確認された。なお、PHS(1.9GHz)については、最大干渉距離2.5cm、干渉発生比率2%と、いずれの場合も最も低い数値となっている。

 「病院内で使用される医用機器の新機種(平成8年度以降のもの)」に及ぼす影響については、いずれの方式であっても携帯電話、PHS、無線LAN端末とも現行の指針が妥当であると確認され、医療機関は現行の指針内容を十分に理解した上で、無線システムの導入などについて検討するのが望ましいとしている。


・ ニュースリリース
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2002/020702_3.html


(松下 麻利)
2002/07/02 18:28

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