MI-E1

「MPEG-4ビデオレコーダー」（左）とリモコン付きヘッドフォン「CE-RH1」（右）

　シャープは、スライド式キーボード搭載の新ザウルス「MI-E1」を12月15日に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は５万円弱になる見込み。

　MI-E1は、3.5型QVGAサイズ（240×320ドット）の６万5000色反射型TFT液晶画面を搭載し、スライド式キーボードを備えたザウルスシリーズの最新モデル。SDカードスロットおよびCFカードスロットを１基ずつ搭載し、これらのメディアに記録したMPEG-4形式の動画およびMP3形式の音楽データの再生が可能。CFスロットについてはP-in comp@ctにも対応している。容量は16MBで、大きさは81.5×139.5×17mm、重さはタッチペン・充電池含め約200g（いずれも液晶保護カバーを取り外した状態）。電源はリチウムイオン充電池で、動画なら最大約85分の連続再生が可能（フロントライト点灯時）。

　同社では、MI-E1の商品コンセプトとして、エンターテイメント、Ｅメール、Expansion（拡張性）の３つをキーワードに掲げており、中でもエンターテイメントの主軸として、「モバイルビデオ文化」を提唱している。

　テレビやビデオカメラなどの動画を、オプションの「MPEG-4ビデオレコーダー」（同日発売・３万5000円）でMPEG-4に変換し、SDカードに記録することでMI-E1上で再生することが可能。また、デジタルビューカムやデジタルカメラの動画・静止画などのデータは、オプションのパソコン連携キット「CE-PCK1」（同日発売・9000円）を使用すれば、PC経由でMI-E1へ転送することができる。

　そのほか、マルチメディア端末から各種コンテンツを購入し、CFカード経由で楽しむことも可能。また、同社が運営する情報サイト「Sharp Space Town」から配信される文庫やマンガなどのコンテンツや、「パックマン」などの名作ゲームを楽しむこともでき、今後はナムコの「ギャラクシアン」や、セガの「ぷよぷよ」、タイトーの「スペースインベーダー」などが順次有料で提供される予定となっている。

　さらに同社では、MI-E1の発売に際して、CS放送局のカミングスーン・ティービーと提携し、同サイト内で新作映画の最新情報や予告編などを配信するサービス「Cinema Town」を発売と同時に提供するという。

　内蔵のMP3プレーヤー向けには、リモコン付きヘッドフォン「CE-RH1」（同日発売・4000円）がオプションとして発売され、メールやスケジュールをチェックしながら音楽を楽しむことができる。

　「Ｅメール」に関しては、PCと同様の配列を採用したキーボードによる入力と、手書き入力の双方をサポートし、かな漢字連文節変換機能や、随時サーバーにメールの有無を確認しに行くタイマーメール機能、メールの受信をLEDの点灯と音で知らせる機能などの搭載により、利便性を高めている。

　「拡張性」については、来春にもMI-E1対応のBluetoothカードが発売される見込みで、周辺機器とのワイヤレス通信も可能になるという。

　同社では、ザウルス用ソフトウェア（MOREソフト）を開発するためのツール「CodeWarrior for Zaurus　CE-KT9」（３万9000円）を11月27日から通信販売するなど、ソフト開発環境も提供するほか、開発ソフトのコンテストを実施するコミュニティサイトなども設ける。

音楽再生時には、曲にあわせて動くアニメを表示できる	MI-E1のメニュー画面