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三菱電機、3GPPでW-CDMA用ノイズサプレッサーの承認を取得

 三菱電機は、3G携帯電話(W-CDMA)用に開発した、電話機のマイクに混入する周囲の雑音を抑圧する技術が、3GPPで承認されたと発表した。同技術は、9月10日から宮崎大学で開催される電子情報通信学会ソサエティ大会で発表される予定。

 現行の携帯電話には、周囲の雑音を送信側で抑圧する「ノイズサプレッサー」が導入されているが、高音質を特長とする3G携帯電話ではより高性能のノイズサプレッサーが求められることから、3GPPでは音質に関する各種要求条件を設定したノイズサプレッサーの開発ガイドラインを設定している。

 同社では従来から、必要な音声を損なうことなく携帯電話のマイクに混入する背景雑音を抑圧する技術の開発を進めてきたが、今回新たに、既存の携帯電話用ノイズサプレッサーと比較すると雑音の混入がより少なく、明瞭で自然な音声を受信できるW-CDMA用の雑音抑圧技術を開発し、この技術が3GPPで承認されたという。

 開発された技術では、雑音の性質を利用して低音域では音声を生かして雑音のみを引き去り、高音域では雑音と音声を一括して減衰させる「適用雑音抑圧制御法」を用い、従来では抑圧が困難だった音声に近いレベルの大きな雑音も、入力信号が“雑音の度合い”(雑音らしさ)を求めることで、それを指標に音声品質を損なうことなく抑圧量が制御できるのだという。

 これは、現在NTTドコモのFOMAとして投入されている同社製端末「D2101V」に実装されているノイズサプレッサーよりも、より多様な条件の雑音に対応できる高性能方式とされており、高速道路走行中の自動車内や駅のプラットホームなど、信号と雑音のレベル比が6デシベル(dB)以下の高雑音環境下でも、音声の品質を損なわずに雑音を最大1/10レベルに抑圧できるという。

 同社では今後、この技術を1チップのDSP(Digital Signal Processor)で装置化し、自社が開発する3Gの携帯電話端末に順次搭載する予定。また、ノイズサプレッサーに関する3GPPの要求条件は、欧州などで普及している2GのGSM端末にも適用されるため、同社では3Gと2G(GSM)の双方で普及を目指す意向。


・ 三菱電機
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/


(松下 麻利)
2002/08/21 13:19

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