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NTT、NTTブロードバンドイニシアティブ（NTT-BB）、NTTドコモの3社は、パソコン同士に加え、NTTドコモのFOMA端末とパソコン間でテレビ電話が行なえるサービスを2月から試験提供する。試験サービスはNTT-BBによって提供され、モニターは一般ユーザーおよび法人ユーザーからNTT-BBのWebサイトで29日より募集される。 今回提供される試験サービスは、パソコン同士だけでなく、ドコモが提供しているビジュアルタイプのFOMA端末とパソコン間で映像と音声によるテレビ電話が行なえるというもの。 利用時には、NTTサイバースペース研究所が開発したインスタントメッセンジャー（IM）ソフトおよび、FOMA端末向けiアプリが必要となる。パソコン側のIMソフトではテキストによるメッセージのやり取りなど、一般的なIMソフトと同等の機能が用意されている。FOMA端末側のiアプリはIMソフトではなく、パソコン側のユーザーが多忙であったり、不在であることを示すプレゼンス表示機能およびテレビ電話発信先のパソコンを登録するアドレス帳としての機能を備えている。 FOMA端末とパソコンが通信を行なう今回のケースでは、FOMA側が回線交換による接続で、パソコン側がパケット通信による接続であったり、音声プロトコルの違いがあったりするなど、相互通信を実現するためには様々な障壁が存在するが、NTTドコモが開発したIP網およびFOMA網の変換システムによって、リアルタイムのテレビ電話通信が可能となっている。 モニター試験時に利用されるFOMA端末は、P2101VとD2101Vの2機種のみ。パソコンには専用サーバーからSIPアドレスが付与されるが、グローバルIPアドレスが必要となるため、ファイアウォールやNAT（Network Address Translation）内のパソコンは利用できない。 試験サービス自体は、NTT-BBのISP事業“BROBA（ブローバ）”会員向けに提供される。一般ユーザーから70名程度、法人ユーザーから30社程度の参加を募る予定で、法人ユーザーでは1社あたり5～10端末による利用を想定しているという。応募時には、NTT-BBのWebサイトにアクセスするか、BROBAの会員IDおよび連絡先メールアドレスを記入して「 msgmonitor@neptune.broba.cc 」宛にメールを送って申し込む。 3社は今回の発表にあたり、都内で記者会見を開催し、システムの概要や今後の展望などが明かされた。また、デモンストレーションも行なわれ、屋外のFOMA端末へのテレビ電話発信や、場内のFOMA端末からの着信などが披露された。
・ BROBA（NTT-BB） http://www.broba.cc/guide/index.html ・ ニュースリリース（NTT） http://www.ntt.co.jp/news/news03/0301/030128.html ・ ニュースリリース（NTTドコモ） http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0128a.html （関口 聖） 2003/01/28 18:06 | ||||||||
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