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NSS、GPSとPHS網を使った自動車盗難防止システムをデモ

日本セキュリティアンドサービスの玉本誠男社長
 日本セキュリティアンドサービス(NSS)は、昨年11月から限定販売を行なっていたGPSとPHS網を使った自動車盗難防止システム「Keep-eye(キープアイ)」を、3月にもデンソー東京およびその他販売代理店経由で全国的に販売すると発表した。これに伴なって、都内で記者発表会および実車を使ったデモンストレーションが行なわれた。

 「Keep-eye」は、GPSとPHSの2つの位置検索機能を使って車両を追跡できる自動車向け盗難防止システム。開発・発売にあたっては、加藤電気、デンソー東京、富士通、綜合警備保障、トランス・コスモス、安心ダイヤル、あいおい損害保険をアライアンス企業として揃えている。標準価格は55,000円で、事務手数料4,800円のほか取り付け代金が必要となる。なお、通信機器を買い取る場合は別途15,000円かかる。利用料は月額1,980円~。


Keep-eyeの装備一式
車両に搭載するPHS通信モジュール

 同製品は、車両に搭載された音感センサーが、ドアのこじ開けやガラス割れ、GPSアンテナの断線などの異常を感知した場合に、電子サイレンが異常を警告するというもの。車両の異常は、PHS網を使って安心ダイヤルの用意するKeep-eyeセンターへも連絡され、センターからユーザーの連絡先に異常が伝えられる。

 盗難など車両の異常が確認され、ユーザーから要請があった場合に、オペレーターがサイレンによる威嚇を行なったり、エンジン停止後に車両が再始動できないようにしたり遠隔操作できるようになっている。また、盗難車両がPHS圏外になってしまっても、圏外直前までの位置情報をセンターが把握しており、車両の捜索が容易になる。

 NSSによれば、同製品の特長はセキュリティON/OFF以外の操作をユーザー自身が行なわない点にあるという。製品購入時に連絡されるKeep-eyeセンターの電話番号(フリーダイヤル)と、ユーザーIDによって、オペレーターが遠隔操作でセキュリティの設定を行なう。あらかじめPHS通信モジュールに電話番号が登録されているため、取り付け後はすぐに利用できる。

 NSSの玉本誠男社長は記者発表会の席で、「1999年ごろから、治安悪化により車両盗難事件が急増し社会問題化している」と、需要の高まりを語った。同氏によれば、「社会問題になっている車両盗難に対して、企業として貢献していきたい」としており、今後、月額利用料の更なる低廉化を目指すとしている。目標販売台数は、年間20,000台。


Keep-eyeは、エンジンが停止時にスリープ状態となるため待機電力は少ないという Keep-eyeの特徴

デモは実車を使って行なわれた
 記者発表会の後半、Keep-eye搭載車両を使ったデモンストレーションも行なわれた。

 Keep-eyeの操作は、小さなリモコンを使って行なう。セキュリティ装置となるため、搭載車両といっても外から見える部分には、GPSのモジュールと、運転席の下部に設置されたLEDしか露出されていない。なお、LEDはセキュリティの動作状態を判別するためのもの。オプションとして、レッカー車などで盗難された場合のデジタル傾斜センサーなども用意されており、警備員の現場急行サービスや、ロードアシスタンスサービスも利用できるという。デモンストレーションでは、車の所有者がオペレーターと通話を行なう場面や、遠隔操作による犯人威嚇やエンジンの再始動停止などが実演された。


Keep-eyeを搭載しても外観上はほとんどわからない 運転席の下にセキュリティの動作を確認するためのLED

GPSのモジュールは外からわかる。断線させるとセンターへ異常が報告される セキュリティのON/OFFを切り替えるリモコン

・ 日本セキュリティアンドサービス
  http://www.keep-eye.com/

GPSとPHS網を使って車両を追跡、自動車盗難防止システム


(津田 啓夢)
2003/01/30 19:23

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