| ||||||||||||||||||||
「Phone Tools Version 7.0（V7）」は、メッセージング・クライアント、ダウンロード・アプリケーションマネージャー、XHTMLブラウザなどがパッケージされた携帯電話向け組込ブラウザ。従来の同社ブラウザに比べ、グラフィックエンジンが強化されており、待受画像に各企業などの「透かし」を表示することや、添付された画像データなどをプレビューすることもできる。端末に取り込んだ画像の拡大縮小も可能となっており、ベクター形式の画像もサポートしている。 なお、「V7」は、XHTMLなどのコンテンツやJ2MEといったプラットフォームを統合し、パッケージされたそれぞれのツールが、相互に連携できる仕様になっている。例えば、携帯端末に付属するカメラで撮影した画像を、データフォルダ格納することなくシームレスにMMSに添付し送信することも可能。このほか、デジタル著作権管理機能もサポートしており、独自コンテンツを保護する「フォワードロック」機能も搭載している。 同社では、「各事業者に応じてカスタマイズも可能。MVMOなどの独自ソリューションにも対応できる」としている。また、KDDIの携帯電話向けプラットフォーム「BREW」にも言及し、「キャリア側の方針にもよるが、BREWとは並存できる。柔軟に運用することは可能」との見解を示した。
一方の「Mobile Access Gateway 6（MAG 6）」は、WAP1.0～2.0やMMS（マルチメッセージングサービス）、TCP/IP、HTTPなどをサポートする統合ゲートウェイサーバー。メールやWebコンテンツなど従来個別に扱われてきたサービスを統合して提供できるほか、GPSを利用したサービスや、サービス加入者別のアクセス制御（プロビジョニング）による「クラス・オブ・サービス」なども可能。パソコンやPDAなどのモバイル端末以外にもサービスを提供することができる。 同社によると、「MAG 6は、WAPやMMSといったプラットフォームの違いを吸収できる“サービス・イネーブラ”として開発されており、複雑化した課金業務やコンテンツ開発負荷を軽減できる」という。すでに10社以上で試験運用が開始されている。
■ ＵＲＬ Openwave Systems http://japan.openwave.com/ （鷹木 創） 2003/02/18 15:35 | ||||||||||||||||||||
|
|