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NEC、位置情報などJavaアプリ向けの個人情報保護機能を開発

 NECは、携帯電話やPDAなどを使って、位置情報や年齢などの個人情報を必要とするJavaアプリコンテンツを利用する場合に、ユーザーが個人情報の開示をコントロールできる個人情報保護機能「Javaアプリケーション向け個人情報保護ライブラリー」を開発した。

 「Javaアプリケーション向け個人情報保護ライブラリー」では、タウンガイドサービスや外回りの社員の管理、広告配信サービスなど、位置情報や年齢、住所などの個人情報を必要とするJavaアプリおいて、ユーザーが個人情報の開示をコントロールできる。NECが提供しているモバイル端末向けの位置情報サービスプラットフォーム「LOCATIONWARE」の個人情報保護機能をJavaアプリに適用するものとなる。

 今回の機能では、個人情報の開示が必要なJavaアプリを利用した場合に、Javaアプリのダウンロード元のURLからそのコンテンツプロバイダー(CP)の個人情報利用方針を特定し、ユーザーが許可している個人情報の開示条件と照らし合わせて、サービスに必要な個人情報のみをCPに与える。ユーザーがあらかじめ許可した個人情報の開示範囲が、サービス提供に必要な個人情報に満たない場合は、ユーザー側にサービスに必要な個人情報を提供してよいか確認を求める仕組みが用意されている。個人情報は、携帯電話内のデータから許可された情報だけが提供される。例えば、位置情報サービスにおいて、位置の精度や時間、相手、用途などを限定できるという。

 なお、同機能を導入するためには、端末に30KB程度のJavaライブラリーを搭載する必要がある。

 従来の個人情報を扱うJavaアプリはキャリアの検査・許可が必要で、Javaアプリが直接端末内の個人情報にアクセスすることは不可能だった。このため、CPが個人情報を扱うJavaアプリを作成することは難しく、企業システムやいわゆる“勝手サイト”にとって大きな障害となっていたという。

 NECでは、モバイル情報サービスが2005年にも2兆円規模の市場に拡大すると予測、今回開発された機能によって様々なCPがJavaアプリを使ったコンテンツに参入しやすい機会を作るとしている。今後、国内外の通信事業者などへ売り込みをかけ、位置情報サービス市場での普及を目指す。

 なお、キャリアが同機能を導入すれば、携帯電話を購入した際に、ユーザーが個人情報の開示範囲を設定ような条件設定方法が想定されるという。位置情報サービスは、auが他キャリアを一歩リードしているものの、au向けに端末を提供していない。同機能の提供先についてNECでは、「開発したばかりで、具体的な導入時期は未定」とするに留まっている。



URL
  NEC
  http://www.nec.co.jp/
  「LOCATIONWARE」の案内
  http://www1.ias.biglobe.ne.jp/ipqos/solution/locationware.html


(津田 啓夢)
2003/03/12 16:19

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