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今年4月、NTTドコモは505iシリーズの発表を行なった。同シリーズでは、発表と同時に明らかにされた6機種全てがカメラ搭載機となり、FlashやiアプリDXに対応するほか、外部メモリスロットが標準搭載される。また、ディスプレイもQVGAサイズが表示可能なディスプレイを装備するなど、端末自体の高機能化も目立つところだ。 こうした中、QVGAサイズが表示可能なディスプレイでは、従来の携帯電話とは異なり待受画像やメールで送られてきた画像を表示する場合に、画像が極端に小さく表示されてしまうことがある。現在販売されているQVGA対応の携帯電話では、小さい画像を端末側で拡大して表示させるよう工夫されている機種も登場しているが、画像を端末に適したサイズや色調に加工・変換するサービス「Keitai Picture」を手がける富士写真フイルムでは、同サービスが505iシリーズに対応したことを明らかにした。 「Keitai Picture」は、携帯各機種に最適な画像サイズ・色調などに変換するASP方式の画像変換サービス。ツタヤ オンラインや朝日新聞社、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ガリバーインターナショナルなど、携帯向けに画像付きのコンテンツを提供する企業が同サービスを取り入れている。なお、利用する企業は、オリジナルの画像を用意する必要がある。 505iシリーズでは、ブラウザ1ページあたりのサイズが従来の10KBから20KBへと拡張されたが、富士写真フイルム 電子映像事業部 開発部 技術主席の羽田典久氏は、「ディスプレイのピクセル数がQVGAで大きくなったのに対し、ブラウザのキャッシュ制限が20KBでは、QVGAの画像を作るのは大変」と話す。また、通常の画像処理により、20KBの制限内のQVGA画像を生成するためには最大ビットレートが低くなり、画質が低下してしまうという。 こうした問題を回避するべく、同社のKeitai Pictureは、「できる限り20KBを使い切る形で高画質の画像を提供する」としており、適正なビットレートを確保するために、ビットレートをコントロールする技術を導入するという。また、5月末日には、iショット・写メール・フォトメールを利用したコンテンツに対応するため、505i向けに小さな画像を大きく拡大する機能も盛り込まれる予定となっている。画像をそのまま拡大するのではなく、前処理や後処理を行ない、周波数を見ながら最適な画像に拡大されるという。なお、505iシリーズが発売されれば、従来機種で行なってきたように、各端末のディスプレイの特徴に合わせた画像の調整も行なわれるという。 羽田氏は、「我々のお客様は、画像を単体で表示するのではなく、Webページとして表示させたい」と、ASPを利用する企業のニーズを説明した。Keitai Pictureでは、画像を変換するかどうか利用する企業が選択可能なため、端末で画像を拡大させるよりも制作者側の意図がしっかりと伝わるとしている。 なお、富士写真フイルムでは、Keitai Pictureのトライアル版も用意している。トライアル版は、2日程で利用することが可能で、正規版は2週間以内にサービス開始できるという。
■ ＵＲＬ 「Keitai Picture」サービス案内 http://www.fujifilm.co.jp/asp/ 富士写真フイルム http://www.fujifilm.co.jp/ ■ 関連記事 ・ 富士フイルム、「Keitai Picture」に背面液晶向け画像加工など新機能 ・ 富士フイルム、ASPサービス「Keitai Picture」にProxyタイプ （津田 啓夢） 2003/05/07 11:58 | ||||||
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