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NEC、通信費が抑えられる携帯向けGPS専用システムLSIセット

 NECエレクトロニクスは、通信費用を抑えてGPSによる位置情報の測位が可能な、携帯電話向けのシステムLSIセット(μPD77534、μPB1009)を開発した。量産開始時期は「μPD77534」が2004年4月から、「μPB1009」が2003年10月から。価格は「μPD77534」が1個1,000円(50,000個ロット時)で、「μPB1009」が1個350円(50,000個ロット時)となる。サンプル出荷は、「μPD77534」が2004年2月から、「μPB1009」が7月4日から開始される。

 今回発表された「μPD77534」「μPB1009」は、測位計算を端末側で行なえるなど、3つの測位方式に対応した携帯電話向けのGPS専用LSIセット。衛星からの受信信号を処理するシステムLSI「μPD77534」と、信号処理が容易な低周波に変換するダウンコンバータ「μPB1009」から構成される。PDC、GSMおよびCDMAの各通信方式に対応している。

 従来のGPS対応携帯電話では、端末の位置情報をサーバーに通知し、サーバー側で測位計算を行なって再び端末側に位置が伝えられる方式がとられてきたが、この方法はネットワークを介してやりとりするため、通信費が大きくなる側面があった。今回の製品では従来の測位方式とともに、サーバー側から補足情報を受けるものの、測位計算を端末側で行なう方式や、測位計算の全てを端末側で行なうことで通信費が発生しない測位方式の3つに対応している。同製品を導入する端末メーカーは、コストや精度、利用状況に応じた測位方式が選択できる。

 なお、大きさは「μPD77534」が8mm四方で、「μPB1009」が6mm四方となっている。「μPD77534」には、IFフィルタやADコンバーター、メモリなども内蔵しており、実装面積ベースでは、今回のLSIセットは現行製品よりも約4割小さくなっているという。

 NECエレクトロニクスでは、同社の本社ビル内に評価用の位置情報サーバーを設置し、端末メーカーのGPS機能導入をサポートするとともに、開発に必要なGPS評価用ボードや評価ツールも9月から順次提供していく。同社では今回の製品で、それぞれ月産50万個の量産を行なう予定。



URL
  NECエレクトロニクス
  http://www.necel.com/index_j.html


(津田 啓夢)
2003/07/04 16:02

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