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ドコモ、FOMA用ネットワーク施設を公開

時計塔が印象的なドコモ代々木ビル
 NTTドコモは、東京・NTTドコモ代々木ビルにおいて、FOMA用ネットワーク施設を報道関係者向けに公開した。あわせて同社 常務取締役 ネットワーク本部長の石川 國雄氏からFOMAのサービスエリアを中心とした今後の展開が語られた。


PDCより速いペースでネットワークを整備

NTTドコモ 常務取締役 ネットワーク本部長の石川 國雄氏
 まず石川氏は、2001年のサービスインより現在に至るまで、FOMAのネットワーク向上に対して行なってきた施策を説明。人口普及率におけるサービスエリアの拡大は、PDC方式に比べて3〜4年速いペースで進めており、絶え間ない品質改善に努めているという。その結果、東京23区内において、屋外で電話をかけた時のFOMA端末と基地局の接続が確立される割合は、1年前のFOMAでは91%で10回かけると1回つながらないような状態だったが、現在は99%とPDC方式とほぼ同じ水準という。また、走行時の連続通話時間は、1年前が約90分だったのに対して、現在は140分話し続けられるようになっており、こちらもPDC方式と同レベルに達しているという。

 続けて同氏は、FOMAに用いられている品質向上をもたらすという技術もあわせて紹介。その1つである「ソフトハンドオーバー」は、FOMA端末が最大3つの基地局と通信する技術。PDC方式では基地局が1つだけであるのに対して、FOMAではセル(1つの基地局がカバーできる範囲)の境界付近でも、複数の基地局と同時に通信できるため、移動しながら通話しても途切れにくい環境を実現できる。また、「レイク受信」と呼ばれる技術は、建築物に反射して受信した電波でも、雑音としては扱わずに正しい電波として受信できる。これはCDMA2000 1x方式でも同様の技術が用いられている

 このほか、保守面でも24時間体制で監視を続けているほか、災害などが発生した際にもスムーズに対処できるように公的機関などへの通信を優先できたり、被災地でのサポートができるような体制を整えていることも語られた。


FOMAの品質向上のため、用いられている技術 基地局は、大容量化および小型化の方向へ

小型基地局や基地局と接続できる装置で屋内をカバー

MOFの導入はコストダウンをもたらすという
 ドコモでは、従来タイプよりもかなりサイズダウンされた小型基地局を開発。屋外向け小型基地局「BS2007型」は、完全防水処理がなされたもので従来の基地局装置に比べて、1/15という小さなサイズを実現。また屋内向け小型基地局「BS2007型」は、防水処理の必要がないため、さらに小さくなっており、従来よりも1/30サイズとなっている。

 同社では、標準的な基地局装置と同じサイズながらも、より多くの処理が可能な大容量基地局「BS2003型」の運用を開始している。「BS2003型」に用いられた技術を応用することで、サイズが大幅に小さい基地局が今回開発できたという。

 その重量も、従来タイプが約310kgだったのに対して、新たに開発された屋外向け小型基地局は約38kgで、屋内向け小型基地局が約15kgとなっており、設置スペースの選択肢が格段に増えることになる。

 また、高層ビルや広大な地下街などを効率よくカバーするための装置も導入し始めている。高層ビル向けの装置は「高出力MOF(Multi-drop Optical Feeder)」と呼ばれ、一方の幅広いエリアをカバーする装置は「長距離MOF」と呼ばれている。これらの装置は、親機と子機で構成されており、基地局とダイレクトに接続された親機は、光ファイバーで離れた地点の子機と接続。子機には屋内用アンテナが繋がれている。

 基地局に続できる親機は12機程度接で、基地局にはおおよそ200機までの子機が接続できるという。MOFの導入によって、PDC方式と同程度のコストでシステム構築が可能になるほか、運用コストの低減も見込めるという。しかしながら、ケースによって小型基地局を導入すべきか、MOFを導入すべきかが異なるため、MOFだけを展開することはないようだ。


交換機や制御装置などを披露

 プレゼンテーションの後、交換機や制御装置の実機が披露された。FOMA用の交換機は、1時間で50万コールを処理する能力を備えており、映像や音声、データ通信などさまざまな種類のデータを効率よく分割して伝送できるという。「ソフトハンドオーバー」を実現する装置は、FOMA端末が3つの基地局と通信している場合に、最も品質の良いデータを選び出す役割を果たしている。

 このほか、開発したばかりの小型基地局やMOFも展示されたほか、ドコモ代々木ビル内の27階も披露された。同ビルは、高さが240mで全部で51フロア用意されているが、28階より上は、鉄骨が剥き出しになっており、発電機などが設置してあるものの、通常は立ち入らないスペースになっている。ビルの南側の外壁には、太陽光発電装置が備えられている。

 代々木ビルは、今回初めてドコモ関係者以外に公開された。ビル内のネットワーク施設は、同社でも最も大きなものという。


FOMA向け交換機の特徴 写真の装置は、あくまで交換機のごく一部

ソフトハンドオーバーを実現する装置の概略 こちらがソフトハンドオーバーを実現する装置

開発されたばかりの屋外用小型基地局 屋内用小型基地局。従来の基地局の1/30サイズ

広い範囲をカバーする長距離MOFの親機 大規模なビル向けの高出力MOF

MOF子機に接続する屋内用アンテナ


URL
  NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0919.html


(関口 聖)
2003/09/19 18:22

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