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KDDI、中間決算発表会でauの好調をアピール

中間決算を発表するKDDI代表取締役社長の小野寺 正氏
 KDDIは、2004年3月期(2003年4月〜2004年3月)の中間決算を発表した。固定網のサービスは厳しい状況にあるものの、発表会はそれを補うauの好調ぶりをアピールするものとなった。


auの好調に支えられ、純利益858億円確保

 2003年度上期(2003年4月〜9月)は、auの好調によって固定網などの減収を相殺、連結ベースの売上高は前年同期比0.5%減となる1兆3,865億6,000万円で、営業利益は前年同期比164.8%増の1,582億3,000万円となった。中間期の純利益は858億5,500万円。

 発表を行なったKDDI代表取締役社長の小野寺 正氏は、「有利子負債も着実に減っている」とし、2003年3月期末比1,985億円減少の1兆2,985億円になった点を説明。また、auの好調などによって今年5月の通期予想に対し、10月7日に通期予想を上方修正したことにも触れた。

 次いで小野寺氏はKDDIの下期の課題を挙げ、「持続的な成長を続けていかなけれならない」とした上で、ブランド力の強化と顧客満足度の向上を掲げた。KDDIでは、au事業でCDMA2000 1xやCDMA 1X WINなどの3Gサービスの優位性を確保し、また、契約数の減少傾向にあるツーカーやDDIポケットでは、現状の契約数を維持を目指し、かつAirH"サービスについては営業体制を法人にシフトしていく考えだ。

 なお小野寺氏は、下期はCDMA 1X WINの設備投資などにより、上期ほどの利益を確保できないとの見方を示している。同社ではEV-DOの設備投資にに2003年度と2004年度それぞれ900億円投資し、以降3年間で1,200億円をさらに投資する予定。


au好調、小野寺氏1X WINについて改めて語る

 au事業単独では、2004年3月期上期の営業収益が8,647億円、営業利益が1,289億円、経常利益が1,230億円。EBITDAマージンが25.7%と、前年同期比よりも大きくなっている。

 なお、auは現状、総契約数1,526万、国内キャリア別シェアで19.4%となっている。上期は純増数トップも達成し、小野寺氏は「引き続きいい状況だ」と述べた。また、販売コミッションの平均単価は前年下期と同様、上期も37,000円としている。同社では通期36,000円との予測を示しているが、来期以降このコミッション価格がどうなるか明言を避けており、現状では「維持する」とコメントするしかないようだ。

 しかし、auはコミッション単価を昨年下期に減額したものの、端末の売れ行きは好調だ。こうした状況について小野寺氏は、「コミッションを減らしたことで端末の実売価格は上がっているが、ユーザーには商品とサービスに良い感じ、つまり値ごろ感を持っていただいているのではないか」と語った。

 話はARPUについても及んだ。KDDIでは10月7日の時点で、cdmaOneとCDMA2000 1xのトータルARPUは下げ止まり傾向にあるとし、2004年3月期通期のARPU予想をこれまでの7,140円から7,320円に上方修正している。小野寺氏はARPUの通期予想について、「7,320円より、もう少し高くなるかもしれない」と、データ通信の好調ぶりを語った。

 ここで、小野寺氏は「CDMA 1X WINについて少し誤解があるかもしれない」と切り出した。同氏によれば、CDMA 1X WINの発表後に寄せられた質問の中で、割引サービス「学割」に対応しないことを指摘するものがものがいくつかあったという。小野寺氏は、「学割はこれまでもデータ通信に関しては非適応。CDMA 1X WINはデータのハイエンドユーザーにフォーカスしたサービス。つまり、データ通信に特化したサービスのCDMA 1X WINでは学割に対応しなくとも若い人にも十分メリットがある」と回答、ドコモとボーダフォンを合わせて、パケット通信料で月額4,000円以上支払っているユーザーが約1,000万人いるとした。KDDIでは、他キャリアのパケット通信のヘビーユーザーも取り込んでいきたい考え。

 また、小野寺氏はCDMA 1X WINでは、AirH"のような完全定額制が現状不可能であると改めて語った。「パソコンに差し込んで大容量のデータを送受信されたらシステムが持たない。EZwebサービスに限って定額としたのは、そのシステムは我々がコントロールできるからだ。あまり言いたくないことだが、ファイルサイズや端末、システムには制限をかけており、だからこそ定額制が実現できた」としており、今後も完全な定額制を導入する予定はないとした。


小野寺氏、WINとAirH"のデュアルの可能性を示唆

 KDDIでPDC方式の携帯電話サービスを提供するツーカーは、営業収益1,418億円、営業利益79億円となり、2003年3月期マイナス10億円だった営業利益を持ち直した。しかし、依然として契約数は減少傾向にあり、小野寺氏が発表会の席でツーカーの話に触れることは非常に少なかった。

 一方、同じく契約数の減少傾向にあるDDIポケットは、営業収益957億円、営業利益210億円となった。小野寺氏はCDMA 1X WINとAirH"サービスの住み分けについて説明し、「AirH"は速度は遅いが完全な定額制。WINは高速性を求めるユーザー向けだ」と異なるセグメントにフォーカスしているとした。

 ただし、「ビジネスユーザーなどでは場合によって使い分けるユーザーも出てくるのではないか」と話しており、現在CDMA 1X WIN向けのカード型端末が小型化されれば、「需要が見込めるとすればWINとAirH"のデュアル端末も考える」と語った。データ通信であればauとDDIポケットの融合も考えられるという。


番号ポータビリティーは積極的に検討する

 発表後にはたくさんの質問がなされた。

 番号ポータビリティについてKDDIでは、コストを抑えてどうやって導入するか積極的に検討しているとコメント。多額の設備投資が必要であるため、費用対効果を踏まえて考えていくとした。

 また、テレビチューナー内蔵端末についてもコメントを求められ、「アナログチューナーで持ち歩くのは無理。本当に見たいのであれば、メモリーカードに保存する方がむしろ素直なのではないか」と回答。テレビチューナー内蔵の可能性については、地上デジタル、モバイル放送の名前を挙げた上で「いずれにしてもネックになるのは消費電力。auではそういうこともあってFMラジオチューナーを内蔵した」と述べた。

 このほか、27日にNTTドコモとソニーが非接触IC搭載端末に向けた新会社を設立した件については、発表以前に「某社から完全にオープンでやろう」と電話があったことを明かした。auではクレジット決済サービス「Kei-Credit」のテストを重ねているが、小野寺氏は「ユーザーにとって何が一番使いやすく、何が一番いいのか見極めていかなければならない」と述べた。



URL
  2004年3月期中間決算短信
  http://www.kddi.com/corporate/ir/finance/result/
  2004年3月期中間決算プレゼンテーション資料
  http://www.kddi.com/corporate/ir/presentation/


(津田 啓夢)
2003/10/30 21:45

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