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松下電器、LUMIX向けのPHS接続アダプタをデモンストレーション

LUMIX FX1の底面部にDMW-WT1を装着
 松下電器産業は、デジタルカメラ「LUMIX FX5/FX1」の2モデル向けに、SDカード型PHS端末「AH-S101S」を接続できる専用アダプタ「DMW-WT1」を3月12日に発売する。これに先駆けて16日、DDIポケット本社で製品のデモンストレーションを行なった。

 「DMW-WT1」は、松下のコンパクトタイプのデジタルカメラ「LUMIX FX5/FX1」に、セイコーインスツルメンツ製のSDカード型PHS端末「AH-S0101S」を装着できる専用アダプタ。カメラ底面部の三脚取り付け穴に取り付けて、アダプタから伸びているケーブルをカメラのDC IN/EXT.端子に接続して利用する。なお、アダプタには三脚取り付け用の穴が無いため、アダプタを装着すると三脚は利用できない。大きさは、107.6×17.0×42.2mm(幅×高×奥行)で、重さは約40g。価格はオープンプライス(店頭価格は2万円前後の見込み)。


ケーブルはカメラのDC IN/EXT.端子に接続 三脚用の穴はない

 DDIポケットのネットワークを使って、LUMIXで撮影した画像を合計2MBまでメール送信可能。つまり、LUMIX FX5の4メガピクセルで撮影した画像もフルサイズ(最大2,304×1,728ドット)で送信できる。端末内で画像をリサイズして送信することも可能となっている。

 メール送信先はあらかじめ設定しておく必要があるが、最大4件まで送信先メールアドレスを登録できる。通信方式は、下り最大64kbpsの回線交換に対応し、パケット通信には対応しない。接続プロバイダーはDDIポケットのPRINをサポート。なお松下では、送信時間の目安をVGA(640×480ドット)サイズの画像3枚で約50秒程度としている。送信中に撮影は行なえない。

 また、基地局が発する緯度・経度、郵便番号を使って、撮影画像とともに位置情報も記録できる(静止画のみ)。アダプタを装着して撮影モードにすると、「東京都千代田区」といったように大まかな位置が表示される。撮影時に位置情報を更新することが可能で、位置情報の取得には通信料が発生しない。ただし、画像に記録された位置情報が確認できるのは、カメラ本体のほか、バンドルされる画像管理ソフト「SD Viewer」と松下寿電子工業のWebアルバムサービス「PictureStage」に現状限られる。

 SD Viewerでは、撮影日などによる画像管理のほか、位置情報ごとに画像を分類できる。例えば、「東京都港区虎ノ門」といった地名別に画像フォルダが生成されるため、撮影した画像を後から分類する手間が省けるとのこと。また、HTML形式への自動書き出し機能なども用意され、そのままインターネット上に公開したり、CD-ROMに焼いて配布することもできる。HTML形式のページは、日付別の撮影データのほか、日本地図を表示して撮影した場所から画像を確認することも可能。

 さらに、Webアルバムサービス「PictureStage」では、50MBまでユーザースペースが無料で提供される。LUMIXから添付メールで画像を直接PictureStageサーバーに送信可能で、携帯電話のメールで後からコメントを付けることもできる。アップロードした画像は友達に公開できるため、旅行やパーティ、サークル、出張などでも利用できるとしている。なお、画像はパソコンのほか、携帯電話でも楽しめる。


撮影モードにすると、現在カメラに記録されている位置情報が表示される。操作キーで位置を更新する 東京都港区虎ノ門。カメラでは「東京都港区」までの表示だが、SD Viewerでは「東京都港区虎ノ門」まで表示される

メニュー画面からメール送信 画像をリサイズしてから送信できる

通信アダプターで何ができるか
 松下電器の開発担当者は、松下がデジカメ業界参入の最後発だったことを挙げ、LUMIXではライカのレンズを使うなど、目玉が必要だったことを挙げた。今回の専用アダプタの発売は、コミュニケーションカメラのトライアル的な要素もあるとしており、「デジタルカメラで撮影ショット数は増えたが、その後の管理に手間がかかる。ユーザーに後から何もさせないことを目指した」という。

 同社では、カメラ付き携帯電話とは異なり、PHSは回線スピードや、通信費などの面で優位に立っており、2MBまでの大きな画像も送信できると専用アダプタの利便性をアピールしている。しかし、アピール方法や今後の展開も含めて「まだ検討していかなければならない」と語っており、今回のアダプタでユーザーの反応を見たい思惑もあるようだ。

 だが、デジタルカメラ本体へのPHSモジュールの内蔵には、消極的な姿勢を見せている。内蔵による開発コスト増や、内蔵することとPHSの月額制の利用料が馴染まないとの見方を示しており、今後もアダプタ型で検討を重ねていく見込みだ。

 なお、今回のアダプタは法人需要にも期待しているという。個人では、パーティの幹事などに期待しているとのこと。今後、LUMIX FXシリーズの上位モデルに当たるFZシリーズ向けのアダプタも検討していくという。


携帯電話から「PictureStage」の画像にコメントが付けられる 「SD Viewer」で書き出したHTML形式のファイルは、撮影した場所から画像を探せる


URL
  製品概要
  http://www.sense.panasonic.co.jp/monitor/lumix_wt1/

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(津田 啓夢)
2004/02/16 18:17

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