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イー・アクセス、TD-SCDMA(MC)方式の実験概要を明らかに

実験概要

これまでの経緯なども説明
 イー・アクセスは、4月15日付けでTD-SCDMA(MC)方式の実験局予備免許を得たことを受けて、報道関係者向けに実験内容を説明する会見を催した。同社代表取締役COOの種野 晴夫氏と新規事業企画本部長の諸橋 知雄氏が出席し、これまでの経緯のほか、実験概要や今後の見通しが語られた。

 TD-SCDMA(MC)方式は、米Navini Networksが開発した「スマートアンテナ」や「マルチキャリア」といった技術的特徴を持つ通信方式。現在実用化されている3G方式では周波数の違いで上下の通信を同期させているが、TD-SCDMA(MC)方式では上下で同じ周波数を使いながら、「上りのデータが流れる時間」「下りのデータが流れる時間」で割り振りする時分割方式となっている。諸橋氏によれば「米国のANSIで現在標準化が進められており、6〜7月には正式に標準化される見通し。その後IMT-2000で標準化へ向けた動きになる」見通しだという。

 同社が取得した実験用予備免許は、基地局および端末それぞれのもので、現在使用されていない2,000MHz〜2,005MHzの5MHz幅で開始される。5月15日頃に開始される実験は、まず同社本社がある東京・虎ノ門に基地局を設置。基地局は、指向性を備え、より長距離の通信が可能な「セクターアンテナ」や時分割のタイミングを同期させるためのGPS装置などが含まれる。基地局は、虎ノ門だけではなく四ッ谷および渋谷にも基地局を設置する予定で、同社では実験免許を取得した5MHz幅を含む計15MHz幅へ拡張できるよう総務省へ申し出ている。

 実験は1年間行なわれる予定で、PCカード型端末などを利用して電波の伝播特性やスループット特性などが検証されるほか、一般ユーザーなどのモニターを参加させて利用動向などを把握していく。またPHSなど他の方式への干渉実験は、具体的な予定はないものの、総務省で行なわれている検討作業の経過によっては対応するという。

 種野氏は「現在、ユーザーが望むような高速で安いモバイルブロードバンドサービスは存在しない。イー・アクセスではそれを実現すべく、どういった方法が良いのか、現在標準化されているものや今後標準化されるものを含めて検討していく」と実験の意義を説明。

 技術的な説明を行なった諸橋氏は、TD-CDMA方式やHSDPA方式と比べて、TD-SCDMA(MC)方式がより高いスループットを実現し、周波数をより効率的に使用できるとするシミュレーション結果を披露。実験を通じて、シミュレーションで得た値にどれだけ近づけるのかといった技術検証を行なうとした。また、現在想定している商用サービスは、データ通信中心での展開になるとしながらも、VoIPなど音声サービスの検証も実験で行なうことを明らかにした。既存の無線LANサービスとの連携については「もちろん考えているが、どういった内容にするか検討中」(諸橋氏)という。


イー・アクセス 同社代表取締役COOの種野 晴夫氏 新規事業企画本部長の諸橋 知雄氏

実験では3カ所に基地局が設置される予定 指向性を持つ「セクターアンテナ」が使用される

シミュレーションでは、HSDPA方式と比較して上りで5.7倍、下りで2.3倍というスループットに 所用周波数は、同じユーザー数で同じだけデータ通信が行なわれた場合、TD-CDMA方式に比べて1/4で済むという


URL
  イー・アクセス
  http://www.eaccess.net/

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第162回:TD-CDMAとは


(関口 聖)
2004/04/21 18:11

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