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今回発売される動画編集ソフト「Ulead Video ToolBox 2」は、各キャリアの3G携帯電話がサポートする3GPP、3GPP2仕様のMPEG-4形式の動画を編集・出力できるソフト。前バージョンとなる「Ulead Video ToolBox 1.5」は、auのA5504Tや、東芝製ノートパソコン「dynabook EX」などにバンドルされていたが、今回バージョンアップした2.0がパッケージ版として発売されることになった。 元となる動画はMPEG-4、MPEG-2、MOV、WMV、AVIなど10種類の入力フォーマットに対応し、DVDレコーダーなどから録画した番組を取り込むこともできる。編集した動画は3GPP、3GPP2のほか、AVI、MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、WMVの出力フォーマットに対応する。 同ソフトはウィザード（対話）形式により順番にステップを進めることで簡単に動画を編集、出力できる。最初に大きく携帯向けの動画か、パソコンで楽しむ動画かを選び、ドコモ向けか、au向けかといったキャリアを選択。携帯で見たい好みの場面を編集し、テロップやフレームなどの演出を施して、出力するデータのサイズを指定して出力すれば作業が完了となる。出力の際に、指定したサイズよりも編集した動画が大きくなった場合は、指定したサイズを超える直前の時間までの動画が出力される。 このほか、パソコンなどで楽しむ場合の、さまざまなMPEG-4出力パターンを搭載。こちらもウィザード形式で簡単に進められるほか、複数の動画ファイルに一括して同じ処理を行なうバッチモードも用意。撮り貯めた複数の動画を一度に同じ条件で出力するといったことができる。なお、同製品はさまざまなタイプの出力にフォーカスした内容で、DVD-Rなどの他のメディアへの書込み機能まではサポートしない。 現時点で動作が確認されている携帯電話は、NTTドコモのFOMA 900iシリーズ、N2051、F2051、N2102V、P2102V、F2102V、N2701、auのW11K、W11H、A5502K、A1402S、A5501T、A5506T、ボーダフォンのV801SA、V801SH、V601SH。 都内で16日に行なわれた同製品の発表会で、同社代表取締役社長の下村 慶一氏は「3G携帯の普及により、渋谷の地下鉄などで、空き時間に若者がヘッドホンを付けて携帯でムービーを観ている、そんな時代がやってくるだろう」と述べ、3G携帯の普及への期待と同社製品が担うマーケットを解説。実際の製品デモンストレーションを行なった同社プロダクトマネジメント部長代理 萩原 英和氏は、「2004年は、オリンピックやワールドカップ予選など、録画の年」とし、パソコンなどで録画したテレビ番組を空いた時間に携帯で観る、あるいは子供の動画を着信ムービーにする、といったさまざまな利用法が同製品のデモとあわせてアピールされた。
■ ＵＲＬ ユーリードシステムズ http://www.ulead.co.jp/ （太田 亮三） 2004/06/16 18:26 | ||||||||||||||
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