| ||||||||
会見に先駆けてまず、ノキア・ジャパン エンタープライズソリューションズ カントリー・ジェネラルマネージャーの柳下 幹生氏が挨拶を行なった。同氏は、ノキアがこれまでコンシューマー市場を中心にビジネスを展開してきたことを説明し、今後法人向けの携帯ソリューションを積極的にアピールしていくとした。国内では携帯電話事業者がパケット定額制を導入しており、法人分野でもフラットレート活かしたソリューションが期待されている。柳下氏はこうした国内の法人マーケットに対し、「非常にやりがいのある市場」と表現して意気込みを語った。 続いて、マクドウェル氏が壇上に立つと、同氏は、ビジネスで多様されているメールやアプリケーションにおいてモビリティ化することがいかに重要であるかを説明した。ビジネスシーンにおいては、携帯電話で音声通話だけでなくデータのやりとりも頻繁に行なわれる。こうした中で、セキュリティが非常に大切だとし、「社員が社外にいるときでもセキュアな環境で、パソコン・携帯電話・PDAを問わずアクセスできなければならない」と語った。 ノキアおよびノキア・ジャパンでは昨年10月に法人向け部門を設立した。これまでのエンドユーザー向けマーケットから法人向けにも視野を広げたい考えだ。マクドウェル氏は、3Gのビジネス向け携帯電話市場にアピールしたいとの見解を示し、システムインテグレーターなどと協力体制を整えながら、同社が展開するIPセキュリティ製品群などのバックエンド機器と合わせて訴求していくとした。 最後に「モビリティは企業にとってコアになってきている」と述べたマクドウェル氏は、コスト高、セキュリティが弱くならずにモビリティ化を実現していくとして会見を締めくくった。ノキアでは、ハンドセットとインフラの双方を提供する強みを活かして法人分野を展開していくという。なお、グローバルベースでのエンタープライズ部門の今年の売上目標は全体の5％。これは全体の成長率から見てもトップクラスになるとのこと。2005年には黒字化を図りたい考えだ。
■ ＵＲＬ ニュースリリース http://www.nokia.co.jp/company/release_040701_03.html （津田 啓夢） 2004/07/01 18:08 | ||||||||
|
|