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シャープ、シンビアン搭載端末の来年投入などに明らかに

松本常務が携帯電話事業の方針を説明

シャープ 通信システム事業本部長 常務取締役の松本雅史氏

今後、Symbian OSを採用するシャープ
 シャープは7月8日、携帯電話事業への取り組みについて報道関係者に向けた説明会を行ない、そのなかで、同社通信システム事業本部長の松本雅史常務取締役が、来年にもシンビアンを搭載した携帯電話端末を新たに投入する計画であることなどを明らかにした。

 同社では、国内向けにはNTTドコモおよびボーダフォン向けに端末を提供しているが、すべての製品がITRONを搭載した携帯電話端末であった。

 松本常務取締役は、「現在、国内の出荷比率は7割を占めているが、今後は海外の比率は5割にまで引き上げたいと考えている。その際には、シンビアンを搭載した携帯電話端末の方が、世界に流通しやすく、差別化を図りやすい。すべての製品をシンビアン搭載機にするつもりはないが、高機能製品向けに徐々にシンビアンの搭載比率を引き上げたい」としている。

 また、「2005年の後半から2006年にかけては、地上デジタル放送に対応した携帯電話端末を投入することになる」とし、「当初は10〜15%程度を、同機能を搭載した製品が占め、ある一定の普及率に達したところで一気に普及するだろう」と予測した。

 同社では、今年12月を目標に東広島市の通信システム事業本部の主力拠点内に研究開発センターを竣工し、ソフトウェア技術や先端技術の開発に力を注ぐための体制を確立する予定で、シンビアンを搭載した付加価値製品や、地上デジタル放送対応端末の開発にも威力を発揮しそうだ。

 「ドコモ向けも、ボーダフォン向けも、当社製品にはSHという型番が入っているが、SHには、シャープという意味とともに、シャープ広島という意味もある。広島から全世界に優れた製品を提供していきたい」と抱負を語った。


通信システム事業本部の開発・生産拠点は広島県東広島市にある 2005年後半には地上デジタル放送対応端末が登場

半歩先を行く差別化戦略を展開

「半歩先」を目指すシャープ
 今回の事業方針説明では、「半歩先を行く製品を投入することでシャープの強みを発揮したい」という点が何度も強調された。

 2000年11月にボーダフォン(当時のJ-フォン)向けに写メール対応のカメラ機能搭載製品を発売、2002年6月には、NTTドコモ向けに初のカメラ付き携帯電話を投入して、カメラ付き携帯電話では市場をリードしてきた。これも半歩先の製品投入が功を奏した例といえよう。

 松本常務取締役は、「現在、国内では5,000万のカメラ付き携帯電話が利用されているが、半歩早くカメラ付き機能を搭載することで、この分野をリードしてきた。それが1歩早いと、インフラが整っていなかったり、機能や仕様のバランスが悪くなり、逆に売れなくなる。半歩先に投入するのが最も強みを発揮できる」と話す。

 半歩先とは、具体的には約半年間先行することを意味しており、これを社内の方針として徹底させているという。

 「半歩先を実現するには、通信事業者との連携を強化し、新サービスにも迅速に対応する体制を作ること、社内および社外の部品、デバイスメーカーとの連携によって差別化した製品を投入できる体制を確立すること、ユーザーの目線でわかりやすい商品特徴をもった物づくりを徹底することが重要」とした。

 シャープには、同社が得意する液晶のほかにも、CCD/CMOSセンサー、メモリなどのデバイスや技術があり、「携帯電話で使われている部品のうち、金額ベースでは4〜5割が自社製品。携帯電話事業が拡大すれば、シャープのデバイス事業を拡大することもできる」とした。

 これまでは、同社が得意とする液晶やカメラで半歩先を実現してきたが、「今後は、具体的なデバイスは特定できないものの、ザウルスやAVテレビの事業部門、デバイス部門との連動によって総合力を発揮するとともに、通信事業者のサービス開始時期と連動した形で差別化した製品を投入していきたい」と語っている。


シャープがスタートさせたカメラ付き携帯電話の流れは、今や5,000万台規模を突破した 2005年には世界市場でもカメラ付き携帯電話が50%に達すると予測

金額ベースで4〜5割の自社製デバイスを使っている 同社の携帯電話の歴史

第1四半期は好調な滑り出し

今後の取り組み
 同社は、今年度の携帯電話の事業計画として、年間1,000万台、売上高3,500億円を目標としている。

 「第1四半期の動きを見る限り、計画の線に乗って推移している。3,500億円の事業目標を最低限の目標として取り組んでいく」と話している。

 同社が携帯電話事業に参入した当初は、PHS事業では大きなシェアを持っていたものの、PHSの加入者数の頭打ちを背景に携帯電話事業への転換を余儀なくされていた。現在、携帯電話事業の開始初年度に比べると、約20倍の事業規模に拡大しており、カメラ付き携帯電話のリーディングカンパニーというイメージは定着している。

 カメラ付きが当たり前となり、全世界でもカメラ付き携帯電話の占める割合が38%に達し、2005年度にはそれが50%を占めると見られるなかで、今後のシャープの差別化策をどこに見いだし、半歩先戦略をどう展開するのかに注目が集まる。


会場にはシャープ製の現行ラインナップが展示された 開発中のV402SH 閉じたまま利用できるSwivel Style

iモード FeliCaに対応した「SH506iC」 側面部に搭載された方向キー オートフォーカス対応の202万画素CCDカメラを搭載する


URL
  シャープ
  http://www.sharp.co.jp/


(大河原克行)
2004/07/08 19:41

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