| ||||||||||||
今回同社が提供するサービスは、ユーザーがiモードやパソコンから事前に映画の観覧チケットを購入しておき、手持ちのiモード FeliCa対応端末にその情報を保存しておけば、映画館を訪れた際に携帯電話をかざすだけでチケットが発券されるというもの。同社ではこれまでもインターネット経由でチケットを事前購入できるサービス「Vit」を提供しており、映画館内の自動発券機で発券する際には購入時に示される4桁の番号と、ユーザーの電話番号で認証を行ない、チケットが発行される仕組みだった。 今回の新サービスは、Vit利用時のチケット発券部分をiモード FeliCa対応の携帯電話をかざすだけで発券できるというもの。FeliCaチップには、従来と同じく購入時に割り当てられる4桁の番号とユーザーの電話番号が内蔵される。パソコンでチケットを購入した場合は、メールでチケット情報を送信する形となる。なお、専用アプリは購入したチケットの詳細情報をチェック可能で、FeliCaチップのフリー領域を使用する。同社によれば「手軽に利用してもらうため」と説明している。 7月10日時点で対応する映画館は、神奈川県川崎市の「TOHOシネマズ川崎ダイス」のみだが、7月下旬には大阪府高槻市の「TOHOシネマズ高槻」、奈良県橿原市の「TOHOシネマズ橿原」でも利用できるようになる。その後、今秋を目処に全国のTOHOシネマズで対応していく予定。 iモード FeliCaの機能を用いれば、電子マネーによる決済や入場システムにも応用可能だが、同社では「TOHOシネマズのような、いわゆるシネマコンプレックスでは、お客様にかかる時間はそれなりのものとなる。従って事前にチケットを購入していただいた方が我々にとっても、来場者にとってもメリットのあるサービスと考えている。電子マネー対応はさほどメリットがないと判断した。また入場システムについては現在も検討中。ただし、お客様が携帯電話を手にもったまま劇場内を歩いて良いのかどうかという点や本当にチケットを持っているかどうか、どうやって確認するのかという点など、映画館運営に関わる部分で課題がある」としている。 同社では9日、新サービスに関する報道関係者向け説明会を開催。会場には“ゴジラ”も駆けつけ、手軽にチケットを入手できるというメリットをアピールしていた。
■ ＵＲＬ 東宝 http://www.toho.co.jp/ TOHOシネマズ http://www.tohocinemas.co.jp/ ■ 関連記事 ・ ドコモの「iモード FeliCa」、10社のサービスで7月10日スタート ・ ドコモの“おサイフケータイ”がいよいよ登場 （関口 聖） 2004/07/09 15:32 | ||||||||||||
|
|