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戸板女子短大、携帯電話の講義で学生たちの考える携帯ビジネス

「情報コミュニケーション論II」の講義風景
 7月20日、戸板女子短期大学の国際コミュニケーション学科 「情報コミュニケーション論II」の前期最後の講義にお邪魔した。同講義は、講師に携帯電話の収集・研究家として有名な木暮祐一氏を迎え、半期の授業ながら日本では珍しい携帯電話ビジネスについての講義を行なっている。携帯電話ビジネスを学ぶ学生たちの模様をお伝えしよう。

 今回お邪魔したのは、4月13日から14回に渡って行なわれた「情報コミュニケーション論II」の最終講義だ。最終回は、前週に木暮氏から与えられた課題のプレゼンテーションを行なうというものだった。木暮氏は学生たちに「携帯電話の最新機能を利用した新しいビジネスモデル、またはサービスを考えよ」との課題を出し、学生たちは1週間という短い期間の中で携帯電話の新しいサービスを考え、慣れないプレゼンテーションを行なった。


木暮祐一氏
授業の終わりに集合写真を撮影

大坪さんと加藤さん
 まず1組目、大坪・加藤さんコンビは「簡単曲選びカラオケ(ウェブコンテンツ)」と題して、身近なカラオケと携帯電話を絡めたビジネスを発表した。新サービスは、カラオケでよく歌う楽曲の曲番号をメモリーしておき、カラオケボックスで分厚い本を見なくても赤外線で手軽に楽曲情報を送信できるというもの。利用料は月額300円程度。どこかで聞いたことのあるようなサービスではあるが、彼女たちはカラオケ店の割引サービスが受けられたり、好きなアーティストを登録しておくと、最新の音楽情報がメールマガジンで配信されるといった付加価値を高めて提供するとアピールしていた。

 売上目標なども数値化しており、サービス開始から4年目に60万円弱の売上を見込むとの過小評価に、木暮氏は「iモードの上位のコンテンツでは、500万人ぐらいのユーザーがいる。それを考えれば売上げ目標はもっと高くてもいい」とアドバイスしていた。


カラオケサービスの企画内容 割引サービスは女性を引きつけるようだ

 続いて、「健康&ダイエット」と題して、中嶋・浜平さんらがプレゼンテーションを行なった。

 彼女らの考えたサービスは、カメラ付携帯電話で食べ物を撮影すると、サーバー側で食べ物を識別してカロリーや糖分・塩分などを表示してくれるというもの。また、端末に触ると体温や脈拍、体脂肪などを測定し、健康状態を管理できるサービスも合わせて発表しており、ダイエットに気を遣う女性をターゲットに展開するとしていた。こうした認識技術はいずれも端末本体に内蔵され、ユーザーは月額利用料を払わずに利用できるという。木暮氏の「コンテンツサービスじゃなくて、端末メーカーからお金を取るの?」との問いかけに、「だって1カ月300円なら、私だったら絶対やらないもん」と答えていた。

 ちなみに、彼女らに普段の携帯電話の利用方法を聞いてみると、通話やメール、簡単なゲームを利用する程度で、月額315円のコンテンツは内容がどうであれ「高い」と感じているとのこと。


企画内容 ターゲットは女性

 「★銘柄チェキスト*機知丸★」といった一風変わった名前のサービスを発表したのは虻田さんと牧野さん。同サービスは、携帯電話の地図情報を使ってドリンクやたばこの自動販売機が近くにあると通知し、カーソルキーをマウスのように操作できるニューロポインターを使って地図上の自動販売機をクリックすることで、そこで購入できる商品が表示されるというもの。アプリをダウンロードするが通信料以外は無料で、全てのメーカーの自動販売機で利用できるとしていた。


一番話のうまかった虻田さん、牧野さんコンビ サービス名称は、機転が利くチェキスト(チェックする人)からきているとか

 4番手は、鄭さん・田中さんコンビが携帯電話向けのブログサービスを発表した。このサービスは、ブログ形式の携帯向けWebサイトで、有料でスキンやアバターを設定するコミュニケーション機能に重点を置いたサービスだ。説明の中で鄭さんは、韓国のパソコン向けコミュニティサービスなどを紹介し、アバターやスキンといった他の学生たちにとって聞き慣れない言葉を丁寧に説明していた。


鄭さんと田中さん 企画内容

閔さんと鈴木さん
 「お金を儲けたい」と宣言していた閔さんと鈴木さんは、電子透かしを利用した偽造ブランド品の抑止サービスを発表。高級ブランド品向けの電子透かし入りプライスタグを供給するというもので、エンドユーザーはカメラ付き携帯電話でプライスタグを撮影することで本物かどうかを判断するという。確認するにはサーバーにアクセスする必要があるため、電子透かし自体の偽造も防止できるとしている。また、ICタグやQRコードなどを利用した偽造品防止策の可能性もあるが、彼女らによれば、電子透かしがもっとも「暗号らしい」とのことで同技術を採用したとのこと。ちなみに講義でも電子透かしを取り扱ったという。


企画内容 サービスイメージ

 最後にiモード FeliCaを使ったサービスを紹介したのは、関口さんと高野さん。FeliCaを自宅の鍵の代わりに利用するというもので、同種のサービスはiモード FeliCaの発表時にも提供する企業が明らかになっていたが、このサービスではさらに遠隔操作で施錠なども行なえ、急増するピッキング被害にも強いとのこと。


関口さんと高野さんは、FeliCaを使ったサービス 企画書

講義終了後にはこんなひとコマも
 最後の講義に14名全員が参加していた。そのうち、3名がauユーザー、1名がボーダフォン、残りの10名全てドコモユーザーとのこと。ドコモユーザーでは4名がFOMA端末を所有しており、中にはPDC端末のころに5万円の利用料を払ったことのある強者もいた。学生たちに話を聞いてみると、携帯電話の買い換え周期は1年半程度で、端末が高いためなかなか機種変更できないと語っていた。しかし、月の利用料は1〜2万円程度となり「使った分に何万円も払うのは納得いくけど、これから使うものに払うのは違う」と彼女たちなりの価値観を披露していた。

 講義の最後に木暮氏は、今回のプレゼンテーションが今後社会に出て行くと役に立つと語った後、「今年の授業はサービスを中心に行なった。しかし、日本の携帯ユーザーはサービスについていっていない。これからこの講義を役に立てて欲しい」と学生たちにエールを送った。学生から最後、「先生は結局、ケータイ何台持ってるのよ?」との質問があり、木暮氏が笑ってごまかしていたのはとても印象的だった。ちなみに、現在就職活動中の学生たち、携帯電話関係に3名が就職を希望しているという。



URL
  戸板女子短期大学
  http://www.mt.toita.ac.jp/


(津田 啓夢)
2004/07/20 21:46

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