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佐川急便、ドコモや松下とFOMA対応の業務用ターミナル開発

 佐川急便は、NTTドコモ関西と松下電器産業と提携し、FOMAによる通信機能を搭載した業務用ターミナル「7th-PDT(Portable Data Terminal)」を開発した。各ドライバーには2005年1月から順次配備する予定で、2006年以降には全ドライバー35,000人への配備を完了するとしている。


FOMAによる通信機能を搭載した業務用ターミナル「7th-PDT」 Bluetoothでワイヤレスにプリントできるモバイルプリンタ「7th-MPR」

7th-PDTと7th-MPRを手にする佐川急便の平間正一取締役副社長
 開発された7th-PDTは通信用のCFカードスロットを内蔵。同スロットにCFカード型FOMA端末「P2402」が装着し使用する。2.2インチカラー液晶を備え、Web閲覧機能やメール送受信機能を搭載。従来は通信用にNTTドコモのDoPa対応のアダプタを別途用意していたが、7th-PDTでは業務に必要な情報に端末から直接アクセスできるようになるという。

 また、Bluetooth機能も搭載しており、同時開発されたモバイルプリンタ「7th-MPR」を利用して、伝票や不在票などをワイヤレスで出力できる。さらに、Bluetoothを利用することで、配送センターなどでのデータ受け渡しもワイヤレス化を実現した。なお、Bluetoothのバージョンは不明。プロファイルには「一般的なプロファイルを業務向けに一部拡張したオリジナルのプロファイルを採用した」(松下電器産業スタッフ)という。

 このほか、7th-PDTはSDカードスロットを装備。当面はデータの保管などSDメモリーカード向けに使用される予定だが、今後はSDIOへの対応も考えているという。7th-PDTのサイズは約182×71~53×46~28mm(高×幅×奥行)、重さは充電池込みで約300g。1回の充電で1日から2日程度利用できるという。なお、同時開発されたモバイルプリンタ7th-MPRは、2インチと4インチの印字出力が可能だ。サイズは約165×70×50mm(高×幅×奥行)、重さは電池込みで約480gとなっている。

 佐川急便の平間正一取締役副社長は、「2005年1月からセールスドライバーに7th-PDTを順次配備し、お客様への情報提供と社内業務の効率化を図る」とコメント。同社IT戦略本部の近藤宣晃本部長は、「佐川のPDTには20年の歴史があり、今回開発したのは7代目。今までのバージョンアップは、堅牢性の向上や部品在庫の減少などによるもので抜本的な機能向上を目指したものではなかった。しかし、7th-PDTでは本体に通信機能を搭載するなど単なるバーコードリーダーからお客様とコミュニケーションできることを考慮した」としている。

 FOMAを採用した経緯については、「いろいろ迷ったが、通信インフラの進化も考えて将来性のあるFOMAに決断した」(近藤氏)という。佐川急便へFOMAの技術提供を行なったNTTドコモ関西では、「山間部やビルの林立する市街地などで電波を受信しにくい場合もあるが、そういった場所にはスポット的に基地局を増やしたり、小規模基地局を増設したりしている。2005年3月までにはDoPaと同様のエリアを実現できる予定だ」としている。



URL
  佐川急便
  http://www.sagawa-exp.co.jp/

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(鷹木 創)
2004/07/28 16:45

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